アスタット外用液1%
添付文書情報2019年11月改定(第9版)
商品情報
- 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 次記の皮膚真菌症の治療。
1.白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬。
2.カンジダ症:カンジダ症の間擦疹、カンジダ症の指間糜爛症、カンジダ症の爪囲炎。
3.癜風。
- 用法・用量
- 1日1回患部に塗布する。
- 副作用
- 承認前の調査1,688例中報告された副作用は1.4%(23例)で、主な副作用は、クリームでは接触性皮膚炎0.4%(4例)の他、乾燥、小水疱、発赤、糜爛等であった。外用液では刺激感1.3%(6例)、接触性皮膚炎0.4%(2例)の他、発赤、そう痒、角化の悪化等であった。軟膏では接触性皮膚炎1.2%(3例)、刺激感であった。
なお、本剤に起因すると思われる臨床検査値の異常変動は認められなかった。承認後における使用成績調査1(1994年9月~1997年10月)3,062例中報告された副作用は1.3%(40例)で、主な副作用は、皮膚炎・接触性皮膚炎0.8%(25件)、発赤0.1%(4件)等であった。
- その他の副作用:次記のような症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
皮膚:(0.1~5%未満)皮膚炎(接触性皮膚炎等)、発赤、(0.1%未満)皮膚小水疱、皮膚刺激感、皮膚そう痒感、皮膚亀裂、皮膚乾燥、皮膚腫脹。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への投与
- 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[使用経験が少ない]。
- 取扱い上の注意
- 投与部位:1.著しい糜爛面には使用しない。
2.亀裂、糜爛面には注意して使用する。
3.眼科用として角膜・結膜には使用しない。
注意:合成樹脂を軟化したり、塗料を溶かすことがあるので注意する。火気を避けて保存する。
健常人にアスタットクリーム1%を単回あるいは7日間反復塗布、また、アスタット外用液1%を単回塗布した結果、塗布部位からの回収率はいずれも高く、皮膚からの吸収率は低いと考えられる。また、反復塗布において、血漿中に検出されるラノコナゾール濃度は低く、蓄積性は低いと考えられる。
総計1,460例について実施された二重盲検及び一般臨床を含む臨床試験の概要は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)
1.抗真菌作用
(1)ラノコナゾールは、皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)、Candida属及びMalassezia属真菌に対して高い抗真菌活性を有する。特に皮膚糸状菌に対するMICはすべて0.04μg/mL以下であり、殺菌活性も低濃度で発現した。(in vitro)
(2)ラノコナゾールは種々の病原性真菌保存株(酵母状真菌、黒色真菌、二形性真菌、Aspergillus属及びPenicillium属)に対し、広い抗真菌スペクトルを示す。(in vitro)
(3)モルモット足白癬モデルに対し、ラノコナゾール1%クリーム、外用液及び軟膏は1日1回、10日間塗布により、完全に菌を陰性化した。また、モルモット体部白癬モデルにおいても1日1回、11~14日間の塗布で同様の作用を示すとともに感染症状の改善が認められた。
(4)モルモット背部にアスタットクリーム1%0.1gを前塗布した後、Trichophyton mentagrophytesを接種した実験では、菌接種1~4日前の1回塗布でも感染は成立せず、良好な角質内貯留性を有することが示唆された。
2.作用機序
ラノコナゾールは真菌の細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害作用により抗真菌作用を示す。(in vitro)
- 製造販売会社
- マルホ
- 販売会社
おくすりのQ&A
4月より後発品のオメプラゾールより、先発品のオメプラールの方が薬価が安くなるようですが、安い先発品を選ぶことにより保険請求に影響のある点数はありますか?
いつもお世話になっております。
2型糖尿病の薬、リベルサスについてですが、外来患者さんに投与した場合、コメントが必要でしょうか?特殊な薬なのでしょうか?...
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