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ヒーロン眼粘弾剤1%シリンジ0.6mL

販売名
ヒーロン眼粘弾剤1%シリンジ0.6mL
薬価
1%0.6mL1筒 3022.80円
製造メーカー
エイエムオー・ジャパン

添付文書情報2023年06月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の眼科用剤
一般名
精製ヒアルロン酸ナトリウム液

-

効能・効果
白内障手術・眼内レンズ挿入術・全層角膜移植術における手術補助。
用法・用量
1). 白内障手術・眼内レンズ挿入術を連続して施行する場合には、通常0.2~0.75mLを前房内へ注入する。また、眼内レンズのコーティングに約0.1mL使用する。ただし、白内障手術又は眼内レンズ挿入術のみを施行する場合には、次のとおりとする。
①. 白内障手術:通常0.1~0.4mLを前房内へ注入する。
②. 眼内レンズ挿入術:眼内レンズ挿入前に、通常0.1~0.5mLを前房内へ注入する。また、眼内レンズのコーティングに約0.1mL使用する。
2). 全層角膜移植術:移植眼の角膜片を除去後に、通常0.1~0.6mLを前房内へ注入し、移植片角膜を本剤上に浮遊させて縫合を行う。また、提供眼の移植片角膜のコーティングに約0.1mL使用する。
合併症・既往歴等のある患者
8.1. 注意深く、ゆっくりと注入すること。
8.2. 過量に注入しないこと(術後の眼圧上昇の原因となる可能性がある)。
8.3. 超音波乳化吸引術を行う前に吸引灌流を行い、水晶体と本剤との間に灌流液で満たした空間を作ること(空間が不十分なまま超音波乳化吸引を行うとチップの閉塞により、灌流不全となり角膜熱傷を起こすことがある)。
8.4. 特に手術直後は、注意深く眼圧を観察すること(もし眼圧上昇があらわれた場合は適切な処置を行うこと)。
8.5. 手術後、できるだけ洗浄等により本剤を除去することが望ましい。
9.1.1. 本剤の成分に対し過敏症又は蛋白系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 眼:(頻度不明)眼圧上昇、眼炎症反応、嚢胞様黄斑浮腫、角膜浮腫、角膜混濁、前房出血、虹彩新生血管、虹彩後癒着、結膜癒着不全、散瞳、水晶体混濁、浅前房、眼疼痛、霧視、眼のかゆみ。
2). その他:(頻度不明)眼内レンズ表面混濁。
適用上の注意
14.1. 薬剤使用時の注意14.1.1. 本剤は冷所に保存するので、使用に先立って室温に30分以上保つことが望ましい。
14.1.2. 本剤の使用にあたっては、ルアーロック式のカニューレを使用し、カニューレがシリンジに完全に装着したことを確認してから使用すること(装着が完全でないと、使用中にカニューレが外れ重大な事故が起こるおそれがある)。
14.1.3. 本剤の有効成分である精製ヒアルロン酸ナトリウムは、ベンザルコニウム塩化物等の第4級アンモニウム塩及びクロルヘキシジンにより沈殿を生じることがあるので十分注意すること。
14.1.4. 本剤の開封後の使用は1回限りとし、残液は容器とともに廃棄すること。

16.8 その他
ウサギの眼球の前房内に投与したヒアルロン酸ナトリウムは、低分子化されることなく48時間後にはほぼ100%が前房隅角から消失する。
血中に移行したヒアルロン酸は主に肝臓で単糖に代謝され、その後糖蛋白質合成に再利用されるものと、二酸化炭素に分解されるものがあると考えられた。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
先発製剤(ヒーロン)における比較臨床試験の結果は次のとおりである。
17.1.1 国内臨床試験(白内障手術・眼内レンズ挿入術(連続施行))
全国16施設179例につき白内障手術に先発製剤を使用しない群を対照として実施された。白内障手術に嚢外摘出術あるいは超音波乳化吸引術を用いた先発製剤投与群の有用率はそれぞれ81.4%(35/43)あるいは95.6%(43/45)であった。
報告された副作用は、眼内レンズ挿入術の高眼圧0.6%(1/175)であった。
17.1.2 国内臨床試験(眼内レンズ挿入術)
全国13施設総計293例につき主に空気を対照として実施された。先発製剤投与群の有用率は98.8%(161/163)であった。報告された副作用は、眼圧上昇1.6%(3/194)であった。
17.1.3 国内臨床試験(全層角膜移植術)
全国35施設60例につきリンゲル液を対照として実施された。先発製剤投与群の有用率は90.6%(29/32)であった。報告された副作用はなかった。

18.1 作用機序
前房形成効果についてはヒアルロン酸ナトリウムの高い粘稠性に基づくと考えられ、また角膜内皮保護効果についてもその高い粘稠性が一種の潤滑剤として働いていることに基づくと考えられる。
18.2 前房形成効果
ブタ摘出眼球を用い、先発製剤(ヒーロン0.6眼粘弾剤1%)を対照とし前房形成試験を実施した。製剤注入時から水晶体乳化吸引除去後までの各段階において、前房深度は対照群と同等であり、十分な前房形成効果を確認した。
前房深度(対処置前(%)±SD)
→図表を見る(PDF)

18.3 角膜内皮保護効果
ユカタンミニブタ(n=6)で右眼・本剤、左眼・先発製剤(ヒーロン0.6眼粘弾剤1%)を用いた眼内レンズ挿入術を実施し、角膜内皮細胞保護効果を検証した。術後14日までの経過観察において、試験全体で角膜内皮細胞数、角膜厚及び細胞密度に関して、明らかな左右差はみられず、本剤は先発製剤と同等の角膜内皮保護効果を有することを確認した。

製造販売会社
エイエムオー・ジャパン
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