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アサコール錠400mg

販売名
アサコール錠400mg
薬価
400mg1錠 37.30円
製造メーカー
ゼリア新薬

添付文書情報2024年01月改定(第3版)

商品情報

薬効分類名
他に分類されない消化器官用薬
一般名
メサラジン腸溶錠
禁忌
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. サリチル酸塩類に対し過敏症の既往歴のある患者[交叉アレルギーを発現するおそれがある]。
2.3. 重篤な腎障害のある患者〔9.2.1参照〕。
2.4. 重篤な肝障害のある患者〔9.3.1参照〕。
効能・効果
潰瘍性大腸炎<重症を除く>。
用法・用量
通常、成人にはメサラジンとして1日2400mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には、必要に応じて1日1回2400mg食後経口投与とすることができる。活動期には、1日3600mgを3回に分けて食後経口投与する。
なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 1日3600mgを、8週間を超えて投与した際の有効性は確立していないため、漫然と投与せず、患者の病態を十分観察し、重症度、病変の広がり等に応じて適宜減量を考慮すること。
7.2. 本剤をメサラジン注腸剤と併用する場合には、メサラジンとしての総投与量が増加することを考慮し、特に肝機能低下又は腎機能低下している患者並びに高齢者等への投与に際しては適宜減量するなど、十分に注意すること(併用時に異常が認められた場合には、減量又は中止するなどの適切な処置を行うこと)〔9.2.2、9.3.2、9.8高齢者の項参照〕。
肝機能障害患者
8.1. ネフローゼ症候群、間質性腎炎が報告されているため、投与中は腎機能を検査するなど、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.5参照〕。
8.2. 肝炎、肝機能障害、黄疸が報告されているため、投与中はAST、ALT等の肝機能をモニターするなど、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.6参照〕。
8.3. 再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症等が報告されているため、投与中は血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.1参照〕。
8.4. 膵炎が報告されているため、投与中は血清アミラーゼの検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.4参照〕。
8.5. メサラジンにより過敏症状(発熱、腹痛、下痢、好酸球増多等)が発現することがあり、また、潰瘍性大腸炎が悪化することがあるため、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
9.1.1. サラゾスルファピリジンに対し過敏症の既往歴のある患者:本剤を投与する場合には、慎重に投与し、腹部痙攣、腹痛、発熱、重症頭痛又は発疹のような急性過敏症の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
9.2.1. 重篤な腎障害のある患者:投与しないこと(腎障害がさらに悪化するおそれがある)〔2.3参照〕。
9.2.2. 腎機能低下<重篤な腎障害を除く>している患者:排泄が遅延し、副作用
があらわれるおそれがある〔7.2参照〕。
9.3.1. 重篤な肝障害のある患者:投与しないこと(肝障害がさらに悪化するおそれがある)〔2.4参照〕。
9.3.2. 肝機能低下<重篤な肝障害を除く>している患者:代謝が遅延し、副作用
があらわれるおそれがある〔7.2参照〕。
相互作用
10.2. 併用注意:アザチオプリン、メルカプトプリン[骨髄抑制があらわれるおそれがある(メサラジンがチオプリンメチルトランスフェラーゼ活性を抑制するなど、これら薬剤の代謝を阻害するとの報告がある)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症(いずれも頻度不明)〔8.3参照〕。
11.1.2. 心筋炎、心膜炎、胸膜炎(いずれも頻度不明):胸部痛、心電図異常、胸水等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.3. 間質性肺疾患(0.1%):間質性肺疾患(間質性肺炎、好酸球性肺炎等)があらわれることがあるので、呼吸困難、胸痛、咳嗽があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.4. 膵炎(頻度不明):急性膵炎があらわれることがある〔8.4参照〕。
11.1.5. 間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全(いずれも頻度不明)〔8.1参照〕。
11.1.6. 肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):*肝炎、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.2参照〕。
*)海外における情報を参考とした。
11.1.7. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)。
11.1.8. 薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV-6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1~1%未満)発疹、蕁麻疹、そう痒。
2). 血液:(1%以上)好酸球増加、(0.1~1%未満)白血球減少、単球増加、(頻度不明)貧血。
3). 消化器:(0.1~1%未満)腹痛、下痢、腹部膨満、悪心、消化不良、鼓腸、血中アミラーゼ増加、(頻度不明)嘔吐、リパーゼ増加、血便、下血。
4). 肝臓:(1%以上)ビリルビン増加、(0.1~1%未満)AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、Al-P増加、LDH増加。
5). 腎臓:(1%以上)尿中NAG増加、(0.1~1%未満)BUN増加、(頻度不明)血中クレアチニン増加、*クレアチニンクリアランス減少。
6). その他:(1%以上)CRP増加、(0.1~1%未満)頭痛、めまい、関節痛、錯感覚(しびれ等)、(頻度不明)発熱、耳鳴、筋肉痛、*体重減少、脱毛症、ループス様症候群、*赤血球沈降速度増加、倦怠感。
*)海外における情報を参考とした。
高齢者
十分観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能(腎機能、肝機能等)が低下している)〔7.2参照〕。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験において、メサラジンによる催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の必要性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト乳汁中へ移行することが報告されている)。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.2. 薬剤投与時の注意本剤は放出調節製剤であることより、かまずに服用すること。また、乳鉢による粉砕は避けること。
14.3. 薬剤投与後の注意14.3.1. 便中に錠剤がみられる場合がある。
14.3.2. メサラジン又はその代謝物を含む尿は、次亜塩素酸塩を含有する漂白剤との接触により赤褐色に変色することがある。
20.1. ピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。
20.2. 吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと。
20.3. 分包した場合には、湿気を避けて保存すること。なお、自動分包機内での保存は避けること。
20.4. 自動分包機内での落下により、錠剤に亀裂が入る可能性があるので、取扱いには注意すること。

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性に本剤を空腹時単回経口投与した際の血漿中未変化体濃度の推移及び薬物動態学的パラメータ

→図表を見る(PDF)

注)単回投与の承認最大用量は、寛解期における1回2,400mgである。
16.1.2 反復投与
健康成人男性(6例)に本剤(メサラジンとして1回1,200mg、1日3回)を7日間反復経口投与したときの血漿中未変化体の濃度推移は2日目より定常状態に達し、単回投与時と比較し大きな変動はないものと考えられた。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性(6例)に本剤2,400mgを単回経口投与した際の絶食時投与と食後投与による未変化体の薬物速度論的パラメータを比較したところ、食後経口投与時の薬物速度論的パラメータは、絶食時経口投与におけるパラメータと統計学的有意な差はみられなかった。
16.3 分布
16.3.1 組織移行
イヌ(6例)に本剤400mgを経口投与し、投与22時間後に小腸・大腸における粘膜内濃度を測定した。その結果、投与22時間後の粘膜内濃度は大腸が最も高く、小腸上部・下部の約10倍を示した。
16.5 排泄
健康成人男性に本剤を単回経口投与(メサラジンとして400mg、1,200mg、2,400mg、4,800mg)したときの投与後96時間までの各投与量に対する未変化体の尿中排泄率は0.3~1.2%、アセチル体の尿中排泄率は17.1~23.6%であった。また、メサラジンとして2,400mg及び4,800mgを単回経口投与したときの投与後96時間までの未変化体の糞中排泄率は40.1及び31.7%であった。また、アセチル体の糞中排泄率は5.9及び2.1%であった。また、本剤の尿中排泄及び糞中排泄に食事及び反復投与の影響はみられなかった。
注)単回投与の承認最大用量は、寛解期における1回2,400mgである。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
国内で活動期又は寛解期の潰瘍性大腸炎患者を対象に実施した二重盲検群間比較試験の結果、本剤の1日3回投与の潰瘍性大腸炎に対する有用性が認められた。
(1)活動期の潰瘍性大腸炎患者に対する効果
活動期の潰瘍性大腸炎患者に対する効果
→図表を見る(PDF)

活動期の潰瘍性大腸炎患者に対する効果(重症度別)
→図表を見る(PDF)

活動期の潰瘍性大腸炎患者に対する効果(病変の広がり別)
→図表を見る(PDF)

副作用の発現頻度は、2,400mg群で40.9%(27/66例)、3,600mg群で48.4%(31/64例)であった。主な副作用は、2,400mg群で尿中NAG増加13.6%(9/66例)、CRP増加、好酸球数増加各9.1%(6/66例)、3,600mg群で尿中NAG増加12.5%(8/64例)、血中ビリルビン増加、CRP増加各7.8%(5/64例)であった。
(2)寛解期の潰瘍性大腸炎患者に対する効果
寛解期の潰瘍性大腸炎患者に対する効果
→図表を見る(PDF)

副作用の発現頻度は、44.6%(29/65例)であった。主な副作用は、尿中NAG増加、抱合ビリルビン増加、血中ビリルビン増加、好酸球数増加各9.2%(6/65例)であった。
17.1.2 用法追加試験(1日1回投与と1日3回投与との比較)
寛解期潰瘍性大腸炎患者を対象に、本剤2,400mg/日を48週間反復投与した際の寛解維持作用について、非再燃率を主要評価項目として1日1回投与の1日3回投与に対する非劣性を検証した。その結果、主要解析で非劣性が検証された。
→図表を見る(PDF)

副作用の発現頻度は、1日1回群で4.3%(13/302例)、1日3回群5.3%(16/301例)であった。主な副作用は、1日1回群で尿中NAG増加1.7%(5/302例)、1日3回群で尿中NAG増加1.7%(5/301例)、腹部膨満1.0%(3/301例)であった。

18.1 作用機序
過酸化水素消去作用、一重項酸素消去作用、1,1‐ジフェニル‐2‐ピクリルヒドラジルラジカル還元能、脂質過酸化抑制作用及びロイコトリエンB4産生抑制作用を有した(in vitro)。
18.2 実験的大腸炎モデルにおける効果
3%デキストラン硫酸ナトリウムで誘発された大腸炎モデルにおいて、メサラジン100mg/kgの経口投与により、血便の改善、赤血球数及びヘマトクリット値の増加及び白血球数の減少が認められた。

一包可:条件付可

吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出す。@分包した場合には、湿気を避けて保存する。なお、自動分包機内での保存は避ける。@自動分包機内での落下により、錠剤に亀裂が入る可能性があるので、取扱いには注意する。

分割:条件付可
粉砕:条件付可

放出調節製剤であることより、かまずに服用する。また、乳鉢による粉砕は避ける。@吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出す。

製造販売会社
ゼリア新薬
販売会社
 

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