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レクタブル2mg注腸フォーム14回

販売名
レクタブル2mg注腸フォーム14回
薬価
48mg30.8g1瓶 4860.80円
製造メーカー
EAファーマ

添付文書情報2021年03月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
他に分類されない消化器官用薬
一般名
ブデソニド注腸剤
禁忌
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>の患者〔10.1参照〕。
効能・効果
潰瘍性大腸炎<重症を除く>。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤が腸内で到達する範囲は概ねS状結腸部までであり、直腸部及びS状結腸部の病変に対して使用すること〔16.8.2参照〕。
用法・用量
通常、成人には1回あたり1プッシュ(ブデソニドとして2mg)、1日2回直腸内に噴射する。
(用法及び用量に関連する注意)
本剤投与中は患者の病態を十分観察し、投与開始6週間を目安に本剤の必要性を検討し、漫然と投与を継続しないこと〔17.1.1参照〕。
合併症・既往歴等のある患者
8.1. 本剤は副腎皮質ステロイドであり、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、クッシング症候群、骨密度減少、消化管潰瘍、糖尿病、白内障、緑内障、精神障害等の重篤な副作用があらわれる可能性がある。本剤の投与にあたっては、次の注意が必要である。
8.1.1. 投与中は、副作用の発現に対し、常に十分な配慮と観察を行い、また、患者をストレスから避けるようにし、事故、手術等の場合には当該患者の副腎皮質機能の低下に留意し、全身性ステロイド剤の投与など適切な処置を行うこと。
8.1.2. 特に、免疫抑制状態の患者が、水痘又は麻疹に感染すると、致命的な経過をたどることがあるので、次の注意が必要である。
・ 本剤投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認すること。
・ 水痘又は麻疹の既往のない患者においては、水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行うこと。水痘又は麻疹への感染が疑われる場合や感染した場合には、直ちに受診するよう指導し、適切な処置を講ずること。
・ 水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者であっても、本剤投与中は、水痘又は麻疹を発症する可能性があるので留意すること。
8.1.3. 免疫抑制状態の患者では、生ワクチンの接種により、ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるので、本剤投与中の患者に生ワクチンを接種する場合、免疫機能を検査の上、十分な注意を払うこと。
9.1.1. 感染症の患者:症状が増悪するおそれがある。
9.1.2. B型肝炎ウイルスキャリアの患者:本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意し、異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと(B型肝炎ウイルス増殖による肝炎があらわれることがある)。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、他の副腎皮質ステロイド剤投与後にB型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。
相互作用
本剤は、主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される〔16.4参照〕。
10.1. 併用禁忌:デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿><ミニリンメルト>〔2.2参照〕[低ナトリウム血症が発現するおそれがある(機序不明)]。
10.2. 併用注意:1). CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール、エリスロマイシン、シクロスポリン、コビシスタット等)〔16.7参照〕[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある(CYP3A4による本剤の代謝が阻害されることにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
2). グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある(発現機序の詳細は不明であるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分が、CYP3A4を抑制するためと考えられる)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)アナフィラキシー。
2). 代謝及び栄養障害:(頻度不明)クッシング症候群。
3). 肝臓:(1~5%未満)肝機能異常(ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、AL-P増加)。
4). 精神神経系:(1%未満)頭痛、不眠症、めまい、(頻度不明)嗅覚錯誤、頭蓋内圧亢進症、気分動揺、うつ病、易刺激性、多幸感、精神運動亢進、不安。
5). 循環器:(1~5%未満)高血圧。
6). 消化器:(1%未満)痔核、胃潰瘍、(頻度不明)悪心、腹痛、消化不良、鼓腸、腹部錯感覚、裂肛、アフタ性口内炎、排便回数増加、直腸出血、直腸灼熱感、直腸痛、膵炎、十二指腸潰瘍。
7). 血液・免疫系:(1%未満)白血球増加症、(頻度不明)貧血、血沈亢進、感染リスクの増加。
8). 筋・骨格系:(頻度不明)筋肉痛、関節痛、筋力低下、筋痙攣、骨粗鬆症。
9). 皮膚:(1%未満)ざ瘡、(頻度不明)多汗、皮膚そう痒症、皮疹、アレルギー性皮膚炎、点状出血、創傷治癒遅延、接触性皮膚炎。
10). 眼:(頻度不明)霧視。
11). 泌尿器:(頻度不明)尿路感染。
12). その他:(5%以上)血中コルチゾール減少(41.1%)、血中コルチコトロピン減少(35.4%)、(1~5%未満)血中トリグリセリド増加、LDH増加、CK増加、(1%未満)末梢性浮腫、(頻度不明)無力症、発熱、食欲亢進、体重増加、アミラーゼ増加。
高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に高齢者では生理機能が低下している)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験で催奇形性及び胚への影響・胎仔への影響が認められている)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(乳汁中へ移行するとの報告がある)。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意患者に本剤を交付する際には、患者用説明文書<レクタブル2mg注腸フォーム14回を使用される方へ>を渡し、使用方法を指導すること。
14.2. 薬剤投与時の注意本剤は、接触性皮膚炎を誘発する可能性のあるセタノール並びにプロピレングリコールを含有することから、接触性皮膚炎誘発を防ぐため、腸管外へ漏出した場合には、速やかにふき取ること。また、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
20.1. 保管、使用及び廃棄に関する注意20.1.1. 保管時には、正立状態で保管すること。
20.1.2. 高圧ガスを使用した可燃性の製品であり、危険なため、次記の注意を守ること。
・ 炎や火気の近くで使用しないこと。
・ 高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなどには置かないこと。
・ アルミ容器は火中に投入しないこと。
20.1.3. 廃棄する場合は、地方自治体により定められたアルミ容器の廃棄方法に従うこと。
20.1.4. 手指や目などに付着した場合は、速やかに水で洗い流すこと。

16.1 血中濃度
16.1.1 直腸内単回投与
日本人健康成人男性に本剤(ブデソニドとして2mg)を単回直腸内投与した時、血清中ブデソニド濃度は投与後約1時間半で最高濃度(0.909±0.554ng/mL)に達し、半減期は約4時間であった。静脈内投与時のクリアランス値(外国人データ)を参考に算出した本剤の単回投与時の絶対的バイオアベイラビリティは、16%と推定された。
→図表を見る(PDF)

16.1.2 直腸内反復投与
日本人健康成人男性に本剤(ブデソニドとして2mg)を1日2回4日間直腸内投与した時の血清中ブデソニド濃度のTmax、及びCmaxは単回投与時と大きな違いはなかった。AUCで評価した結果、1日2回直腸内反復投与による蓄積性は認められなかった。

16.3 分布
ブデソニドのヒト血漿における蛋白結合率は88.3%であることが報告されている。
16.4 代謝
日本人健康成人男性に本剤(ブデソニドとして2mg)を1日2回4日間直腸内投与した時、代謝物として血清中に16α‐ヒドロキシプレドニゾロン及び6β‐ヒドロキシブデソニドが検出された。代謝には、主としてCYP3A4が関与する。[10.参照]
16.7 薬物相互作用
外国人の健康成人に対するブデソニドカプセル剤(経口)3mgとケトコナゾール200mgの併用により、ブデソニドのAUC0-24はブデソニド単剤投与時と比較して6.5倍上昇した。外国人の健康成人に対するブデソニド(吸入)1000μgとイトラコナゾール(経口)200mgの併用により、ブデソニドのAUC0-∞はブデソニド単剤投与時と比較して4.2倍上昇した。[10.2参照]
16.8 その他
16.8.1 薬力学
本剤の投与により、血漿コルチゾール濃度は減少したが、投与中止により回復した。
→図表を見る(PDF)

16.8.2 腸内での到達範囲
外国において、99mTc標識ブデソニドを軽症から中等症の活動期潰瘍性大腸炎患者12例に単回直腸内投与した時の腸内での到達範囲(平均値±標準偏差)は25.4±10.3cmであり、S状結腸の遠位半分には12例全例が到達し、近位半分には9例が到達した。下行結腸の遠位3分の1には7例が到達した。12例中5例はS状結腸より口側には到達しなかった。[5.参照]

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 第III相試験(検証試験)
国内で、直腸からS状結腸に中等症(著明に発赤、血管透見像の消失、脆弱、びらん)の内視鏡所見が認められる活動期潰瘍性大腸炎患者126例を対象に実施した二重盲検比較試験の成績は次のとおりである。本剤(ブデソニドとして2mg)を1日2回6週間直腸内投与した時、粘膜治癒率(内視鏡所見が正常又は非活動性の被験者割合)において、プラセボに対する優越性が検証された(p<0.0001)。
→図表を見る(PDF)

副作用発現率は17.2%(11/64例)で、主な副作用は高血圧4.7%(3/64例)であった。
(継続投与パート)126例(本剤64例、プラセボ62例)のうち、6週時の内視鏡で軽症(発赤、血管透見像の減少)の所見が残存し、安全性上問題がなく、継続投与が必要と治験担当医が判断した39例(本剤20例、プラセボ19例)が継続投与に移行し、さらに6週間(合計12週間まで)投与された。12週の粘膜治癒率は、本剤30.0%(6/20例)、プラセボ0%(0/19例)であった。臨床試験において12週を超えた投与は実施されていない。
副作用発現率は15.0%(3/20例)で、発現した副作用は痔核、血中LDH増加及び血中尿酸増加であった。[7.参照]

18.1 作用機序
ブデソニドは、高いグルココルチコイド受容体親和性を有していた。またin vitroでの炎症モデルの試験系において、ブデソニドは抗炎症作用を示した。
18.2 実験的腸炎に対する抗炎症作用
酢酸により誘発したラット大腸炎モデルにおいて、ブデソニドの結腸内投与により統計学的に有意な抗炎症作用が認められた。
18.3 局所投与による全身への影響
各種動物炎症モデルにおいて、ブデソニドの抗炎症作用と望ましくない全身性作用(胸腺の萎縮作用)を、局所投与により検討した。ブデソニドの局所投与により、明らかな抗炎症効果を示す投与量でも望ましくない全身への影響はほとんど認められず、認められた場合でも、他のコルチコステロイドと比較して高い治療係数(局所の抗炎症作用/望ましくない全身性作用の比)を示した。

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