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オクソラレン錠10mg

販売名
オクソラレン錠10mg
識別コード
T130
薬価
10mg1錠 148.20円
製造メーカー
大正製薬

添付文書情報2019年04月改定(第9版)

商品情報

薬効分類名
他に分類されない外皮用薬
一般名
メトキサレン錠
警告
PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告がある。
禁忌
1.皮膚癌又はその既往歴のある患者[皮膚癌が増悪又は再発する恐れがある]。
2.ポルフィリン症、紅斑性狼瘡、色素性乾皮症、多形性日光皮膚炎等の光線過敏症を伴う疾患のある患者[光毒性反応が増強される]。
3.肝疾患のある患者[肝疾患の悪化例が報告されている]。
効能・効果
尋常性白斑。
用法・用量
1日メトキサレンとして20mg、7~12歳で1日メトキサレンとして10~20mg、6歳以下では1日メトキサレンとして10mgを経口投与する。なお症状により適宜増減する。経口投与2時間後に日光浴あるいは人工紫外線の照射を行う。全身汎発性の白斑には内服療法が望ましい。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.紫外線を照射する場合、照射源及び個人差に応じて至適量を個々に把握する必要があり、その目安としては、照射した翌日の治療白斑部位が軽度にピンク色に発赤し、持続する程度が適当である。
2.特に最初の照射量は、皮膚炎を防止する上からも、最少紅斑量以下から開始することが望ましく、一応の目安として、日光浴の場合は5分より始め、人工紫外線照射の場合は、光源より20~30cmの距離から1分より始め、以後白斑部位の皮膚症状により漸増・漸減して至適量を把握し、照射する。
3.本剤は360nmをピークとする波長に高い活性を有するので、主として360nm付近の波長を有するBlack-lightの照射が望ましい。
慎重投与
1.糖尿病の患者[海外で血糖値の増加例が報告されている]。
2.薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴のある患者[光毒性反応が増強される恐れがある]。
重要な基本的注意
1.紫外線照射時には、目に遮光眼帯を着用させる等、眼障害への予防に細心の注意を払う。また、白斑部以外の正常皮膚も皮膚炎を防ぐため、黒布等で覆い、露光されないよう注意する。
2.紫外線感受性は内服後6~8時間持続するので、この間は治療する場合を除いて紫外線に照射されないよう注意する。
3.PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があるので、治療前には患者によく説明し、PUVA療法施行後は患者の皮膚の状態に注意する。また、紫外線照射の蓄積により皮膚癌の発生頻度が高まるとの報告があるので、長期にわたり漫然と治療しない。
相互作用
本剤は、代謝酵素肝チトクロームP450(CYP)2A6の阻害作用を有することから、本酵素で代謝される他の薬剤の血中濃度を上昇させる恐れがある。
併用注意:1.光線過敏症を起こすことが知られている薬剤:ピリドンカルボン酸系薬剤、テトラサイクリン系薬剤、サルファ剤、タール製剤、チアジド系薬剤、ポルフィリン系薬剤、フェノチアジン系薬剤等[光線過敏症が発現する恐れがある(本剤は光感受性を高める作用があるので、これらの薬剤との併用により光感受性が増強される恐れがある)]。
2.フロクマリンを含有する食物:セロリ、ライム、ニンジン、パセリ、イチジク、アメリカボウフウ、カラシ等[光線過敏症が発現する恐れがある(本剤は光感受性を高める作用があるので、これらの食品の摂取により光感受性が増強される恐れがある)]。
3.CYP2A6によって代謝される薬剤:レトロゾール、塩酸ファドロゾール水和物、ピロカルピン塩酸塩等[併用薬剤の作用を増強させる恐れがある(本剤は、CYP2A6を阻害することにより、併用薬剤の血中濃度を上昇させる恐れがある)]。
副作用
総症例61例中8例(13.11%)13件(21.31%)の副作用が認められた。その主なものは潮紅3件、腹痛3件であった[再評価終了時]。
1.消化器:(3~5%未満)腹痛、嘔気、(頻度不明)食欲不振、胃部不快感。
2.皮膚:(3~5%未満)潮紅、(頻度不明)*皮膚腫脹、*皮膚水疱[*:過量投与又は紫外線の過剰照射により現れることがあるので、このような場合には治療を中止する(なお、治癒後に治療を再開する場合には、減量するか又は照射量を減ずる)]、皮膚そう痒、皮膚痛、皮膚色素沈着低下症。
3.精神神経系:(3~5%未満)眩暈、(3%未満)不眠、(頻度不明)抑うつ、頭痛。
4.その他:(3%未満)顔面浮腫、胸内苦悶、(頻度不明)*肝機能障害[*:長期投与の場合は、月1回程度の肝機能検査を行うことが望ましい]。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので治療方法に留意する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していない。
適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
その他
1.乾癬のある患者に使用した場合、皮膚癌が発現しやすくなる恐れがある。
2.動物実験(モルモット)で腹腔内に大量投与し、紫外線照射した場合に、眼障害が認められたとの報告がある。

1.血中濃度
(参考)外国人による成績:
健常成人にメトキサレンとして40mgの溶液またはカプセルをクロスオーバー法にて単回経口投与した場合の血中濃度をクロマトグラフィーを用いて測定した値を次に示す。
→図表を見る(PDF)

(参考)動物による成績:
ラット(雄、Wistar系)に、3H‐メトキサレンを0.5mg/kgおよび5mg/kg経口投与すると、血中濃度は速やかに高まり、Tmaxはそれぞれ10分および30分後で、Cmaxは0.13μg/mLおよび2.0μg/mLで、その後の消失も速やかであった。
2.分布
(参考)動物による成績:
ラット(雄、Wistar系)に、3H‐メトキサレンを0.5mg/kg経口投与した後、経時的に組織内濃度を測定したところ、肝と腎に比較的高濃度に分布したが、他の組織への特異的な移行は認められず、いずれの組織も残留性はみられなかった。皮膚への分布は一定濃度以上が比較的長期間保持される傾向がみられた。
3.代謝・排泄
(参考)動物による成績:
ラット(雄、Wistar系)に、3H‐メトキサレンを400mg/kg経口投与した場合、主代謝物は、9‐O‐脱メチル化の後グルクロニドあるいは硫酸抱合を受けたものが主であった。また、ラット(雄、Wistar系)に、3H‐メトキサレンを0.5mg/kg経口投与した場合投与後24時間以内に尿中に62.8%、糞中に20.4%排泄された。
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験の結果、メトキサレンはCYP1A1、1A2、2A6等の肝代謝酵素で代謝されることが示された。また、CYP2A6を阻害することが報告されている。

再評価時の臨床試験の成績は次の通りである。
→図表を見る(PDF)

光感受性増強作用
メトキサレンは皮膚の光線感受性を増強させる作用を有し、特に長波長側の紫外線(320~400nm)に対する感受性を増す。メトキサレンを投与した患者に紫外線を照射すると、皮膚の角質層が肥厚し、炎症反応が見られ、露光部にメラニンが沈着する。白斑患者の色素沈着や色素過剰沈着が起こる機序はまだわかっていないが、皮膚の白斑部位に存在する少数のメラニン細胞を活性化し、メラニン形成細胞の分裂を起こさせる。毛嚢周辺部や上皮内の色素の増加は、(1)機能しているメラノサイトの数の増加及びおそらくは活性化、(2)メラノソームの合成促進、(3)チロシンをドーパに転換するチロシナーゼの活性増加、(4)メラノサイトの肥大及び樹状突起の枝分かれの増加、が単一に又は組み合って起こるものと考えられている。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明
製造販売会社
大正製薬
販売会社
 

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