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タウリン散98%「大正」

販売名
タウリン散98%「大正」
薬価
98%1g 14.80円
製造メーカー
大正製薬

添付文書情報2019年04月改定(第7版)

商品情報

薬効分類名
その他の肝臓疾患用剤
一般名
タウリン散

-

効能・効果
1.高ビリルビン血症<閉塞性黄疸を除く>における肝機能の改善。
2.うっ血性心不全。
3.ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作症候群(MELAS症候群)における脳卒中様発作の抑制。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制においては、臨床試験に組み入れられた患者のミトコンドリア遺伝子の変異型について、添付文書の【臨床成績】の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
用法・用量
1.高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全:タウリンとして、1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用する。
2.ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制:タウリンとして、次の1回量を1日3回食後に経口投与する。
体重15kg未満:1回量1g。
体重15kg以上25kg未満:1回量2g。
体重25kg以上40kg未満:1回量3g。
体重40kg以上:1回量4g。
慎重投与
MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制:腎機能障害のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
副作用
<高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全>総症例1,064例中34例(3.2%)41件の副作用が認められた。その主なものは、悪心6件、下痢、腹部不快感、発疹が各5件であった[再評価終了時]。
<MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制>臨床試験において認められた副作用は、10例中6例13件であった。その主なものは、口内炎2件であった[承認時]。
1.高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、うっ血性心不全:1).消化器<高ビリルビン血症<閉塞性黄疸を除く>における肝機能の改善、うっ血性心不全>:(頻度不明)悪心、下痢、腹部不快感、便秘、軟便、食欲減退。
2).過敏症<高ビリルビン血症<閉塞性黄疸を除く>における肝機能の改善、うっ血性心不全>:(頻度不明)発疹。
3).その他<高ビリルビン血症<閉塞性黄疸を除く>における肝機能の改善、うっ血性心不全>:(頻度不明)脱力感。
2.MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制:1).精神神経系<MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制>:(20%未満*)不眠症。
2).消化器<MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制>:(20%以上*)口内炎、(20%未満*)便秘、下痢、胃食道逆流性疾患、裂孔ヘルニア、胃腸炎、食欲減退。
3).その他<MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制>:(20%未満*)頻尿、四肢痛、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加。
*:MELAS症候群患者を対象とした国内臨床試験2試験での発現頻度に基づく。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
小児等への投与
MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制:新生児、乳児、幼児及び13歳以下の小児における有効性及び安全性は確立していない(使用経験がない)。MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制の場合、一般に新生児及び2歳未満の乳児においては体表面積あたりのGFRが低いことから排泄されずに血中濃度が上昇する恐れがある。

1.吸収
健常人に本剤2gを空腹時経口投与した場合、投与約1時間後で最高血中濃度84μg/mLに達し、7時間後には通常の生体内濃度にまで減少した。血中濃度半減期は約2時間であった。
2.分布
(参考)動物による成績:
ラットへの経口投与による検討では、投与後3時間で投与量の約20%が肝臓に取り込まれ、腎臓には30分後に約7%が分布し以後急速に低下した。
一方、心臓、骨格筋では経日的に徐々に増加するが、脳・脊髄系にはほとんど取り込まれなかった。
3.代謝・排泄
(参考)外国人による成績:
経口投与した場合、一部分イセチオン酸などへ代謝分解を受け、また一部は胆汁酸抱合体として胆汁中に排泄されるが、かなりの部分はそのままの形で尿中に排泄され、糞中には、投与量の2%以下が排泄されたのみであった。

〈高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善〉
血清ビリルビン5mg/dL以上の急性肝炎を対象とした二重盲検比較試験を行った結果、肝機能改善度は「改善」以上が75.4%(49/65例)、「軽度改善」以上が100%(65/65例)であり、AST(GOT)、ALT(GPT)の改善が認められた。
〈うっ血性心不全〉
二重盲検比較試験の結果、本剤の有用性が認められ、全般改善度において「中等度改善」以上が26.7%(12/45例)、「軽度改善」以上が73.3%(33/45例)であった。
〈MELAS症候群における脳卒中様発作の抑制〉
MELAS症候群患者注)(10例)を対象に、本剤12g/日(体重40kg以上)、9g/日(体重25kg以上40kg未満)、6g/日(体重15kg以上25kg未満)又は3g/日(体重15kg未満)を52週間投与し、主要評価項目である投与開始9週以降52週までの44週間での脳卒中様発作回数が0回であった症例の割合は60%(6/10例)であった。また、変異型別の脳卒中様発作回数が0回であった症例の割合はA3243Gが55.6%(5/9例)、T3271Cが100%(1/1例)であった。
注)対象とされた変異型は、ミトコンドリアtRNALeu(UUR)遺伝子領域のA3243G、T3271C、G3244A、T3258C及びT3291C変異型であり、臨床試験に組み入れられた変異型はA3243G(9例)及びT3271C(1例)であった。

1.胆汁酸排泄促進作用
家兎に経口投与した場合、肝胆汁量及び総胆汁量は投与後3~6時間で約2倍に増加し、また単位胆汁量中胆汁酸濃度、単位時間内胆汁酸排泄量は、ともに増加した。
2.実験的肝障害に及ぼす影響
四塩化炭素及び黄リン投与による肝障害家兎に経口投与し、その肝機能の経過を観察したところ、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。
また、病理組織学的検討では、肝の毒性障害を急速に改善し、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。
3.虚血、低酸素条件下における肝機能の恒常性維持
ラット灌流肝を用いた実験において、虚血や低酸素時にみられる肝ATPの低下を軽減することにより、胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
4.心筋に対する作用
ウサギ生体心臓において、心拍数には影響を与えず心拍出量を増加させた。また、摘出モルモット心室筋を用いた実験により低Ca2+状態では陽性変力作用を、また高Ca2+状態では陰性変力作用を示したことから、タウリンは細胞外液中のCa2+濃度に応じて二相性の作用を示しCa2+modulatorとしての役割を果たすと考えられた。
5.心筋代謝改善作用・心筋保護作用
300beats/min駆動時の摘出ラット心臓においてATP産生を亢進させた。また、虚血モルモット心筋からの酵素流出を抑制し、虚血からの細胞保護作用を示した。
6.実験的慢性心不全に対する効果
家兎を用いた大動脈弁閉鎖不全による慢性うっ血性心不全において死亡率の低下を示した。
7.MELASモデル培養細胞における作用
MELASモデル培養細胞において、酸素消費量、膜電位、酸化状態の改善が認められた。

一包可:不明

バラ包装

分割:可能
粉砕:可能
製造販売会社
大正製薬
販売会社
 

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