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ソナゾイド注射用16μL

販売名
ソナゾイド注射用16μL
薬価
1瓶(溶解液付) 13524.00円
製造メーカー
GEヘルスケアファーマ

添付文書情報2020年03月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の診断用薬(体外診断用医薬品を除く)
一般名
ペルフルブタン注射用
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
超音波検査における次記造影:肝腫瘤性病変、乳房腫瘤性病変。
用法・用量
ペルフルブタンマイクロバブルとして16μLを添付の注射用水2mLで懸濁し、1回、懸濁液として0.015mL/kgを静脈内投与する。
<参考>
投与量換算:体重当たりの投与量は次を参照する。
体重40kgの場合:懸濁液として投与量0.60mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量4.8μLMB。
体重50kgの場合:懸濁液として投与量0.75mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量6.0μLMB。
体重60kgの場合:懸濁液として投与量0.90mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量7.2μLMB。
体重70kgの場合:懸濁液として投与量1.05mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量8.4μLMB。
体重80kgの場合:懸濁液として投与量1.20mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量9.6μLMB。
体重90kgの場合:懸濁液として投与量1.35mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量10.8μLMB。
体重100kgの場合:懸濁液として投与量1.50mL、ペルフルブタンマイクロバブルとして投与量12.0μLMB。
μLMB:ペルフルブタンマイクロバブルの体積(μL)。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.通常、成人1日1回投与する[反復投与による使用経験がない]。
2.撮影方法としてはハーモニック法を用いる。
慎重投与
1.心臓に動静脈<右左>シャントや肺に動静脈<右左>シャントのある患者[本剤が肺を経由せず、直接体循環に入るため]。
2.重篤な心疾患のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
3.重篤な肺疾患のある患者[本剤の主たる排泄経路は肺であり、呼吸機能低下患者では症状が悪化する恐れがある]。
副作用
<肝腫瘤性病変>承認前の臨床試験397例中報告された副作用は6.3%(25例)で、主な副作用は、下痢1.0%(4件)、頭痛1.0%(4件)、蛋白尿0.8%(3件)、好中球減少0.5%(2件)、発疹0.5%(2件)、口渇0.5%(2件)、注射部疼痛0.5%(2件)であった[承認時]。
使用成績調査3,422例中、報告された副作用は0.5%(17例)であった[再審査終了時]。
<乳房腫瘤性病変>承認前の臨床試験206例中報告された副作用は3.9%(8例)で、主な副作用は、下痢1.5%(3件)、注射部疼痛1.0%(2件)であった[承認時]。
重大な副作用
1.重大な副作用(頻度不明)ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、発疹等の異常が認められた場合には、適切な処置を行う。
2.重大な副作用(類薬)海外における類薬の有害事象として、冠動脈疾患を有し、過敏症を示唆する有害事象が発現した患者において、心筋虚血あるいは心筋梗塞を伴う徐脈、低血圧が認められたとの報告がある。
3.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ適切な処置を行う。
1).過敏症:(0.1~5%未満)発疹、発赤、(0.1%未満)そう痒。
2).精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛。
3).消化器:(0.1~5%未満)下痢、(0.1%未満)口渇、嘔吐、腹痛。
4).臨床検査:(0.1%未満)蛋白尿、好中球減少、LDH上昇、尿糖陽性、血圧上昇、リンパ球減少、血小板数減少。
5).その他:(0.1~5%未満)注射部疼痛、(0.1%未満)熱感、下肢冷感。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人に対する投与を避け、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
適用上の注意
1.検査前:本剤による超音波検査と同日の腹腔鏡検査や発泡剤を使用したバリウム検査などの消化管検査は避ける。
2.投与経路:本剤は静脈内投与にのみ使用し、動脈内投与は行わない。
3.調製時:バイアルへの注射用水の注入及び懸濁液調製後の本剤のシリンジへの吸引には、必ず添付のケモプロテクトスパイク(懸濁液調製器具)を使用する。また、本剤のシリンジへの吸引及び本剤をバイアルへ戻す際には過度の減圧/加圧を避けるようゆっくりと行う。なお、添付の注射用水以外の溶解液を使用した場合、凝集体を形成することもある(詳細に関しては、「ソナゾイド注射用16μLの調製方法及び取扱い方法」を参照する)。
4.開封時(添付溶解液):アンプルカット時の異物混入を避けるため、エタノール消毒綿等で清拭しカットする。
5.投与時:1).懸濁液調製後の本剤は室温で2時間以内に使用する。
2).22Gより太い注射針(22Gを含む)を用いる。
3).懸濁液放置時に懸濁液に分離が認められることがあるので、投与直前に再度振盪し、均質な懸濁液とする。
4).通常、生理食塩液で満たした投与ルートを確保し、本剤投与後直ちに、少量の生理食塩液でフラッシュする。
6.開封後:1回の検査にのみ使用し、使用後の残液、ケモプロテクトスパイクは廃棄する。
7.超音波撮影時:1).肝腫瘤性病変:本剤の造影効果は、投与直後から得られる血管イメージングと投与後約10分から得られるクッパーイメージング(肝実質の造影)であり、十分なクッパーイメージングを得るためには、血管イメージングを終えた後、撮影を中断しバブルの崩壊を防ぐ必要がある。肝腫瘤性病変の中にはクッパー細胞を有することにより、本剤投与後のクッパーイメージングにおいて病巣が不明瞭になる場合があるので、造影前超音波画像を参考に診断する。
2).乳房腫瘤性病変:本剤の造影効果は、投与直後から得られる血管イメージングであり、血管イメージングは関心病変を描出した状態でプローブを固定し撮影する。
その他の注意
1.ラットにおいて、軽度の肺炎症性病変が認められている。
2.動物実験において、消化管の血管内で発生した気泡による塞栓が原因と考えられる消化管粘膜病変が認められた(このような動物では消化管内のCO2濃度が高かった)。

1.血中濃度
健康成人に本剤0.024μLMB/kg、0.12μLMB/kg(臨床用量)、0.60μLMB/kg(懸濁液として0.003mL/kg、0.015mL/kg、0.075mL/kg)を静脈内単回投与したときのペルフルブタン血中濃度は投与後急速に減衰した。臨床用量の0.12μLMB/kgでは2相性に減衰し、投与後2~15分の半減期は2.7分、投与後15~30分の半減期は7.3分となり、また投与後60分で検出限界以下であった。
静脈内単回投与時のペルフルブタン血中濃度の推移
(本剤の血中濃度:血液重量1g当たりの濃度として算出)

静脈内単回投与時におけるペルフルブタンの薬物動態パラメータ
→図表を見る(PDF)

2.分布
参考(動物実験)
ラットに本剤を静脈内単回投与したときの組織中のペルフルブタン濃度は、大部分の組織で投与後5~10分にCmaxを示した。各組織中のペルフルブタン濃度は、脾臓、肝臓、肺で高く、脂肪、心臓、筋肉、脳では低かった。さらに本剤をラットに静脈内投与後、摘出した肝臓を電子顕微鏡で観察した結果、投与された本剤のマイクロバブルはクッパー細胞に局在していることが確認された。
3.代謝
参考(動物実験)
ラットの呼気排泄試験で、投与されたペルフルブタンが未変化体のまま呼気中にほぼ全量(96.4%)回収されたことから、ペルフルブタンは生体内で代謝を受け難いことが確認された。
4.排泄
投与されたペルフルブタンの排泄経路は呼気である。健康成人に本剤0.024μLMB/kg、0.12μLMB/kg(臨床用量)、0.60μLMB/kg(懸濁液として0.003mL/kg、0.015mL/kg、0.075mL/kg)を静脈内単回投与したときのペルフルブタン呼気中濃度を測定した。各測定時点での呼気中ペルフルブタン濃度は用量依存的であった。臨床用量の0.12μLMB/kgでは、投与後6分でCmaxに達し、投与後2時間には検出限界以下となった。なお、0.024μLMB/kgにおける呼気中濃度は全被験者で検出限界以下であった。
静脈内単回投与時のペルフルブタン呼気中濃度の推移

1.肝腫瘤性病変
第II相臨床試験の用量比較試験において血管イメージング(投与後1分まで)ならびにクッパーイメージング(投与後10分以降)の両イメージングに最適な用量として0.12μLMB/kg(懸濁液として0.015mL/kg)が選定された。血管イメージングの有効率注1)は87.3%(48/55例)、クッパーイメージングの有効率注2)は75.9%(41/54例)であった。
第III相臨床試験では、血管イメージングにおける造影超音波検査の正診率注3)88.9%(169/190例)は、造影前超音波検査の正診率68.4%(130/190例)よりも統計学的に有意に高く(McNemar検定、P<0.001)、鑑別診断能の向上が検証された。
一方、クッパーイメージングでは、造影前と造影後による超音波検査から検出された病変数と確定病変数との差をとった。確定病変数よりも増加していた場合を2、同数であった場合を1、減少していた場合を0と分類・スコア化した。また、造影前の超音波画像のみによる評価も同様にスコア化した。造影前と比較して、造影前と造影後を併せた場合、スコア増加の割合は30.9%、スコア減少の割合は7.3%であり(スコアの分布についてWilcoxonの符号付順位検定、P<0.001)、本剤による造影超音波検査では病変検出能が向上することが検証された。
注1)「診断の妨げとなる造影剤によるアーチファクトをほとんど示さず、関心病変ならびにその周辺の血管の造影が十分得られた」と判定された割合
注2)「診断の妨げとなる造影剤によるアーチファクトをほとんど示すことなく、均一で肝全体を診断できる持続的な造影が得られた」と判定された割合
注3)standard of truthを最終診断名(画像診断及び病理検査などにより医療機関の医師が総合的に確定)と設定し、造影超音波検査による診断名と一致した割合
2.乳房腫瘤性病変
第II相臨床試験の用量比較試験において造影効果の最適な用量として、0.12μLMB/kg(懸濁液として0.015mL/kg)が選定され、血管イメージングの造影効果の有効率注4)は95.7%(22/23例)であった。
第III相臨床試験では、造影超音波検査の正診率注5)87.2%(306/351注6)例)は、造影前超音波検査の正診率65.5%(230/351注6)例)よりも統計学的に有意に高く(一般化推定方程式による検定、P<0.001)、鑑別診断能の向上が検証された。そのときの造影超音波検査の感度は91.4%(96/105注6)例)、特異度は85.4%(210/246注6)例)であった。
注4)「診断の妨げとなる造影剤によるアーチファクトをほとんど示さず、関心病変ならびにその周辺の血管の造影が十分得られた」と判定された割合
注5)standard of truthを病理検査(細胞診又は組織診)と設定し、造影超音波検査の鑑別診断(良悪性の診断)と一致した割合
注6)有効性解析対象症例117例(悪性35例、良性82例)に対して3名の画像判定者が判定したため、のべ351例分(悪性105例分、良性246例分)の判定を統計解析に用いた。

本剤の有効成分はペルフルブタンマイクロバブル(微小気泡)であり、静脈内投与後、肺の毛細血管を容易に通過して左心系に達し、全身を循環する。照射された超音波はこのマイクロバブルの表面で効率よく反射散乱するため、血管が造影される。本剤を静脈内投与した直後から病変内、辺縁及びその周辺を造影することにより鑑別診断を行うことができる。肝臓では、本剤のマイクロバブルの一部は細網内皮系(クッパー細胞)に取り込まれることから、投与後5~10分以降において、細網内皮系を有さない肝腫瘍と正常組織のコントラストを増強し、肝腫瘍の存在診断が可能となる(クッパーイメージング)。

製造販売会社
GEヘルスケアファーマ
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