創傷処置について
回答
創傷処置と創傷処理の違いについて、点数表をよくお読みになることが必要です。
わかりやすく言えば、創傷処理は傷に対して縫合したりメスを使って切除すること。道具を使って行うことを指します。
創傷処置は、傷に対してガーゼや絆創膏、包帯などで覆うことを指します。
○○創であっても○○傷であっても、手技により算定可能なときがあります。
診療録を確認し、算定手技を選んでください。
ひできさん、ありがとうございます。
わかりました。なぜ、創傷なのに、◯◯傷は、算定できないか、ひっかかっていました。先輩は、傷では、表面だけだから、創は、切れている傷だからと、切れていないと算定できないと…
よく、処置内容を確認して、算定いたします。
一般社団法人 日本救急医学会>医学用語 解説集>創傷では
一般的に「創」とは開放性損傷を意味し,「傷」とは非開放性損傷を意味するが広義には全ての損傷を意味する。創傷には様々な種類があるが,皮膚損傷の有無に基づく開放性損傷および非開放性損傷,あるいは,創傷の形態に基づく切創,割創,刺創,挫創,裂創,杙創,剥皮創などの分類がよく用いられる。
(https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0906.html)
と説明されています。
おそらく先輩は上記のことから「創=開放性損傷=皮膚表面に損傷あり」なので創傷処置は算定できるが、「傷=非開放性損傷=皮膚表面に損傷なし」なので創傷処置は算定できないと説明されているのでしょう。
先輩の仰ることはある意味正しいです。しかし、カルテ記載病名が「~傷」で表記される傷病名であっても実際には「創」の状態でもある場合はあり得るため、絶対正しいとは言えません。「「創」は創傷処置が算定できるが、「傷」は創傷処置が算定できるとは限らない」程度に思っていただくと良いかもしれません。
なお、医師でも「擦過創」を「擦過傷」とカルテ記載することはありますので、「擦過傷」だから算定しないのではなく、医師に「擦過創」と訂正してもらうなどの対応は必要です。また、厚労省の傷病名マスタに「擦過創」はありますが「擦過傷」はありませんので、医事コン登録時にはどのみち確認が必要になります。
ちなみに、創傷処理では注1に「 切、刺、割創又は挫創の手術について切除、結紮又は縫合を行う場合に限り算定する。」として「創」が使われており、開放性損傷が算定対象であることが明示されています。
かっちゃんさん、ありがとうございます。
わかりやすい説明で、自分の中でも、理解できました。よく、擦過創は、算定していて、擦過傷は、算定していませんでした。
病名、処置内容を確認して、算定してみます。
関連する質問
白内障手術後、14日以内であれば、来院ごとに、回数限度なく創傷処置を算定してよいか?また、1ヶ月に両眼手術した場合も、回数限度なく14日以内であれば何度で...
その月に1度でも透析を施行した患者が居た場合、その患者のフットチェックもしなければ全員の「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」が算定されないと聞いたのですが、本...
わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!
このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。