C管理中の請求について
C管理中の請求について
- 解決済回答1
この度、う蝕多発傾向者に対して『F局』を実施し、保険請求しようと考えています。
以下、質問があります。
ご回答頂ければ幸いです。
う蝕多発傾向者に対して
すべての歯冠修復を必要とするう蝕歯の治療が終わってから
『C管理中』が 適応開始になるのは理解しています。
質問です
①『C管理中』がスタートしてほどなく、
該当する歯冠修復終了歯以外が
う蝕になった場合、その処置は保険請求できるのでしょうか?
②不幸にも、該当する歯冠修復終了歯がう蝕になった場合
同一初診ではその処置は保険請求できないのでしょうか?
あるいは、少し期間があいた場合(例えば数か月)は
その処置は保険請求できるのでしょうか?
質問は以上です。
どうぞよろしくお願い致します。
回答
お疲れ様です。
う蝕多発傾向者の考え方について、これは歯冠修復完了歯の歯数で判定するわけですが、その患者さんのう蝕のリスク度合いを示しているものですので、C管理は歯牙単位ではなく【一口腔単位で行っている】と考えます。(通常、フッ化物塗布は一部の歯牙ではなく全歯に行いますね。)
しばしば歯牙単位で考えた質問がありますが、この点はしっかり押さえて欲しいところです。
その上で回答させていただくと
(1)う蝕リスクの高い患者さんなのですから、途中で新たなう蝕が発生することはやむを得ないことです。フッ化物塗布していればう蝕が絶対に発生しないものではありませんから。
よって同時にう蝕関連の保険請求は可能です。
(2)リスク判定したC管理中の歯牙に「新たに発生したう蝕」であれば、同一初診期間中であっても当然う蝕関連の保険請求は可能です。(※C管理は継続的に行われるものですから、新たな初診は不可ではないものの通常は再診になると思われます。)
この場合、その歯牙はC管理中の傷病名からは一時的に削除されますがC管理は引き続き算定可能です。
C管理中の歯数が足りなくなったとしても、年齢区分内(例えば8〜10歳)において一度う蝕多発傾向者に該当すると判定されれば、その年齢区分期間中(同一初診中に限る)はC管理を継続出来ます(疑義解釈通り)。
ただし年齢区分が新たになった場合には継続再診であってもその時点での歯冠修復完了歯で再度判定し直す必要があります。
以上、ご質問に対する回答は「算定可能」となりますが、当然ながら傾向的な算定には疑義をもたれやすいですので、十分ご留意ください。
お世話になっております。
『まこと さん』さま ご丁寧な回答をありがとうございました。
大変よく理解出来ました。
『C管理中』関連に関しては、取り入れている医院も少なく
その為か情報量が少なく困っていました。
歯科医師会や保険医協会やその他『保険診療の教本』の類にも
詳しく記載されておりません。
また、当方の保険請求関与先の「〇〇学館」や、
レセコンメーカーの「〇ーザ」も 情報をまったく持っていませんでした。
大変助かりました。
これからもよろしくお願いします。
関連する質問
お世話になります。今年度の改定で、初期う蝕早期充填処置について通知(2)に「1歯につき1回に限り算定する」となっていますが、半年以上経過したりで初診に戻っ...
先月縁上マージンのFCKの2次カリエスによりCR充填しました。今月になりそのFCK脱離し、患者さんが脱離したものを失くしてしまったとのことでした。...
わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!
このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。