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ペルジピンLAカプセル40mg

販売名
ペルジピンLAカプセル40mg
識別コード
Pd LA 40 LT545
薬価
40mg1カプセル 9.90円
製造メーカー
LTLファーマ

添付文書情報2022年12月改定(第2版)

商品情報

薬効分類名
その他の血圧降下剤
一般名
ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル
禁忌
2.1. 頭蓋内出血で止血が完成していないと推定される患者[出血が促進する可能性がある]。
2.2. 脳卒中急性期で頭蓋内圧亢進している患者[頭蓋内圧が高まるおそれがある]。
2.3. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
効能・効果
本態性高血圧症。
用法・用量
通常成人には、本剤を1回ニカルジピン塩酸塩として20~40mg1日2回経口投与する。
肝機能障害患者
8.1. Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
8.2. 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9.1.1. 低血圧症の患者:血圧がさらに低下する可能性がある。
9.1.2. 緑内障の患者:血管拡張作用により眼圧の上昇を招くおそれがある。
一般に重篤な腎機能障害のある患者では、降圧に伴い腎機能が低下する可能性がある。
肝機能障害患者:本剤は肝臓で代謝される。
相互作用
本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。
10.2. 併用注意:1). 他の血圧降下剤[血圧降下作用が増強されることがある(両剤の薬理学的な相加作用等による)]。
2). β-遮断剤(プロプラノロール等)[うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがあるので、必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する(両剤の薬理学的な相加作用による:①血圧降下作用の増強、②陰性変力作用の増強)]。
3). ジゴキシン[ジゴキシンの作用を増強し中毒症状<嘔気・嘔吐・めまい・徐脈・不整脈等>があらわれることがあるので、必要に応じジゴキシンを減量する(本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する)]。
4). ダントロレンナトリウム水和物[他のCa拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で心室細動、他のCa拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で循環虚脱がみられたとの報告がある(高カリウム血症を来すと考えられる)]。
5). タンドスピロンクエン酸塩[動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある(タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す)]。
6). ニトログリセリン[動物実験で房室ブロックを起こしたとの報告がある(機序不明)]。
7). 免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス水和物等)[免疫抑制剤の作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>があらわれることがあり、また、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈等があらわれることがあるので、必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する(本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する)]。
8). フェニトイン:①. フェニトイン[フェニトインの作用を増強し中毒症状<神経的>があらわれることがあるので、必要に応じフェニトインを減量する(本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する)]。
②. フェニトイン[本剤の作用が減弱されることがあるので、必要に応じ本剤を増量する(CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される)]。
9). リファンピシン[本剤の作用が減弱されることがあるので、必要に応じ本剤を増量する(CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される)]。
10). シメチジン[本剤の作用が増強され血圧低下・頻脈等があらわれることがあるので、必要に応じ本剤を減量する(これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
11). HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビル、リトナビル等)[本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強されるおそれがある(これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
12). グレープフルーツジュース[本剤の作用が増強されるおそれがある(グレープフルーツジュースによりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 血小板減少(頻度不明)。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇・ALT上昇・γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、(0.1%未満)ビリルビン上昇、Al-P上昇、LDH上昇、血清コレステロール上昇。
2). 腎臓:(0.1%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇。
3). 血液:(0.1%未満)顆粒球減少。
4). 消化器:(0.1~5%未満)便秘、腹痛、(0.1%未満)食欲不振、胸やけ、口渇、下痢、悪心・嘔吐、胃部不快感。
5). 循環器:(0.1~5%未満)顔面潮紅、動悸、脱力感・倦怠感、のぼせ、(0.1%未満)立ちくらみ、頻脈、熱感、血圧低下、浮腫。
6). 過敏症:(0.1~5%未満)発疹、そう痒感、(0.1%未満)光線過敏症。
7). 口腔:(0.1%未満)歯肉肥厚。
8). その他:(0.1~5%未満)頭痛・頭重、めまい、(0.1%未満)耳鳴、眠気、しびれ感、不眠、胸部不快感、流涎、発赤、頻尿、ふらふら感。
発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。
高齢者
低用量から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい(一般的に過度の降圧は好ましくないとされている)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で、妊娠末期に投与すると出生仔低体重、その後の出生仔体重増加抑制もされた〔2.3参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。
小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
本品は高防湿性の内袋により品質保持をはかっているので、内袋開封後は湿気を避けて遮光して保存すること。
その他の注意
15.2. 非臨床試験に基づく情報ラットに24カ月経口投与した実験で、45mg/kg/日投与群(臨床用量の約40倍)の雄に甲状腺濾胞の腫瘍が対照群に比し有意に増加したとの報告がある。

16.1 血中濃度
16.1.1 単回経口投与
健康成人に40mgを単回経口投与したときの血漿中未変化体濃度は2峰性を示し、最高血漿中濃度に達する時間が各々0.8時間及び6.0時間であった。また、最高血漿中濃度は各々16.5ng/mL及び12.4ng/mLであり、115ng・h/mLのAUCを示した。
単回投与時の血漿中濃度(40mg投与)

16.1.2 連続経口投与
健康成人男子に1回40mgを1日2回連続経口投与(14日間)したところ、7日目以内に血漿中濃度は定常状態に達し、ほぼ24時間有効血漿中濃度が得られており、連続経口投与の半減期は、7.6時間であった。
薬動力学パラメータ
→図表を見る(PDF)

16.1.3 連続経口投与(普通錠との比較)
健康成人男子に本剤40mgを1日2回及び通常錠20mgを1日3回クロスオーバー法で7日間連続経口投与したところ、本剤投与時のAUCは通常錠投与時よりもやや低かったが、最低血漿中濃度は通常錠投与時よりも高く、かつ安定した血漿中濃度推移を示した。
16.4 代謝
健康成人男子に本剤20mg及び40mgを投与し、尿中代謝物を測定したところ、主代謝物は側鎖が脱ベンジル化され、ピリジン環への酸化体及びそのグルクロン酸抱合体であった。
16.5 排泄
健康成人男子に本剤20mg及び40mgを投与し、尿中未変化体を測定したところ、尿中へ未変化体は排泄されなかった。
また、尿中への代謝物の総排泄率は20mg及び40mg投与時とほぼ同じ値を示し、連続投与してもそれらの値に変動は認められなかった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
本態性高血圧症について二重盲検比較試験を含む臨床試験(634症例)が行われ、臨床効果は、529例で検討された。
降圧総合効果判定の対象は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

なお、軽症・中等症本態性高血圧症の場合、二重盲検比較試験の結果、40~80mg/日(分2)、12週間経口投与で本剤の有用性が認められた。

18.1 作用機序
ニカルジピン塩酸塩は、血管平滑筋細胞中へのCa2+の取り込みを抑制することにより、血管拡張作用を発揮する。ニカルジピン塩酸塩は、血管平滑筋において心筋の30,000倍の強いCa拮抗作用を示し、血管選択性は他のCa拮抗薬(ニフェジピン、ベラパミル、ジルチアゼム)より高かった。
18.2 血圧降下作用
ニカルジピン塩酸塩は、種々の実験的高血圧動物において的確な降圧作用を示した。また、長期間投与によっても耐薬性を生ずることなく、持続的な降圧作用を示し、高血圧に伴う心臓肥大の進展及び脳卒中の発生を防止した。
本態性高血圧症患者に投与した場合、穏和で日内変動や体位変換に伴う血圧変動の少ない安定した降圧効果が認められている。
18.3 血管拡張作用
ニカルジピン塩酸塩は、麻酔イヌにおいて末梢血管抵抗を低下させ、用量依存的な血圧降下作用を示した。また、本薬は麻酔イヌにおいて椎骨動脈、冠動脈、大腿動脈、腎動脈等の血管を拡張し、これら臓器への血流を増加させた。
18.4 血管平滑筋弛緩作用
ニカルジピン塩酸塩は、イヌ摘出冠動脈での実験においてK+により誘発された収縮を用量依存的に弛緩した。その作用はニフェジピンの約10倍、ベラパミルの約1,000倍強かった。
18.5 利尿作用
ニカルジピン塩酸塩は、ラットにおいて用量依存的にナトリウム利尿作用を示した。麻酔イヌにおいては、腎血流量及び糸球体濾過率を増加させナトリウム利尿を起こした。
18.6 その他
ニカルジピン塩酸塩は、麻酔イヌにおいて、他のCa拮抗薬に比べて房室伝導障害及び心収縮抑制を起こしにくかった。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明

徐放カプセル

製造販売会社
LTLファーマ
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