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エレトリプタン錠20mg「トーワ」

後発医薬品
販売名
エレトリプタン錠20mg「トーワ」
識別コード
トーワ エレトリプタン 20
薬価
20mg1錠 132.80円
製造メーカー
東和薬品

添付文書情報2023年03月改定(第3版)

商品情報

薬効分類名
血管収縮剤
一般名
エレトリプタン臭化水素酸塩錠
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現れることがある]。
3.脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作が現れることがある]。
4.末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる]。
5.コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある]。
6.重度肝機能障害を有する患者[本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇する恐れがある]。
7.エルゴタミン投与中、エルゴタミン誘導体含有製剤投与中、他の5-HT1B/1D受容体作動薬投与中、HIVプロテアーゼ阻害薬投与中(リトナビル)、あるいはニルマトレルビル・リトナビル投与中の患者。
効能・効果
片頭痛<家族性片麻痺性・孤発性片麻痺性・脳底型・眼筋麻痺性片頭痛を除く>。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与する。特に次のような患者は、クモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与する。
1).今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者は、クモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与する。
2).片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛の症状や経過とは異なる頭痛・随伴症状のある者はクモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので投与前に問診、診察、検査を十分に行い頭痛の原因を確認してから投与する。
2.家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しない。
用法・用量
エレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あける。また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。但し、1日の総投与量を40mg以内とする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しない。
2.本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしない(このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認する)。
慎重投与
1.虚血性心疾患の可能性のある患者(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を有する患者)[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現れる恐れがある]。
2.ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者[類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある]。
3.高齢者。
4.脳血管障害の可能性のある患者[脳血管障害が現れる恐れがある]。
5.てんかんを起こしやすい器質的脳疾患あるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者[てんかん様発作がおこる恐れがある]。
6.肝機能障害を有する患者[本剤は主に肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇することがある]。
7.コントロールされている高血圧症患者[一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇を引き起こすことがある]。
重要な基本的注意
1.本剤投与後、一過性胸痛、一過性胸部圧迫感等の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)が現れることがあるので、このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行う。
2.心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあるので、このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行う。
3.片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意する。
4.本剤を含むトリプタン系薬剤により、頭痛が悪化することがあるので、頭痛の改善を認めない場合には、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し、投与を中止するなど、適切な処置を行う。
相互作用
本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450・3A4により代謝される。
1.併用禁忌:1).エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>)、エルゴタミン誘導体含有製剤(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩<ジヒデルゴット>、エルゴメトリンマレイン酸塩<エルゴメトリンF>、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩<メテルギン>)[血圧上昇又は血管攣縮が増強される恐れがあるので、本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以上の間隔をあけて投与する(5-HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる)]。
2).5-HT1B/1D受容体作動薬(スマトリプタンコハク酸塩<イミグラン>、ゾルミトリプタン<ゾーミッグ>、リザトリプタン安息香酸塩<マクサルト>、ナラトリプタン塩酸塩<アマージ>)[血圧上昇又は血管攣縮が増強される恐れがあるので、本剤投与後に他の5-HT1B/1D受容体作動型の片頭痛薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しない(併用により相互に作用を増強させる)]。
3).HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル<ノービア>)、ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>[本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇する恐れがある(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450・3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
2.併用注意:1).マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、ジョサマイシン、クラリスロマイシン)[エリスロマイシンとの併用により、本剤の最高血漿中濃度<Cmax>は2倍に増大、本剤の血漿中濃度-時間曲線下面積<AUC>は4倍に増大し、軽度に血圧が上昇した(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450・3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
2).抗真菌剤(イトラコナゾール)[イトラコナゾールとの併用により、本剤のCmax・AUCが増大し血圧が上昇する恐れがある(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450・3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
3).カルシウム拮抗剤(ベラパミル)[ベラパミルとの併用により、本剤のCmax・AUCが増大した(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450・3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
4).飲食物(グレープフルーツジュース)[本剤の作用が増強する恐れがある(本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450・3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する)]。
5).副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン)、抗てんかん剤(カルバマゼピン)、抗結核薬(リファンピシン)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがある(酵素誘導剤により本剤の代謝が促進される恐れがある)]。
6).飲食物(セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort))[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがある(セイヨウオトギリソウにより本剤の代謝が促進される恐れがある)]。
7).選択的セロトニン再取り込み阻害薬(フルボキサミンマレイン酸塩、パロキセチン塩酸塩水和物、塩酸セルトラリン)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(ミルナシプラン塩酸塩、デュロキセチン塩酸塩)[セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)が現れることがある(セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させるため、本剤との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる)]。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1.重大な副作用(頻度不明)1).アナフィラキシーショック、アナフィラキシー:アナフィラキシーショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2).不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状:不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状をおこすことがまれにあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
3).てんかん様発作:てんかん様発作をおこすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
4).頻脈(WPW症候群における):類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある。
5).薬剤の使用過多による頭痛:薬剤の使用過多による頭痛が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).神経系:(頻度不明)傾眠・眠気、浮動性眩暈、異常感覚、頭痛、感覚減退、回転性眩暈、筋緊張亢進。
2).心・血管系:(頻度不明)熱感、動悸、潮紅、頻脈、血圧上昇。
3).消化器系:(頻度不明)嘔気、口内乾燥、嘔吐、腹痛、消化不良。
4).皮膚:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫。
5).その他:(頻度不明)疲労、胸部絞扼感、咽喉絞扼感、無力症、胸痛、多汗、倦怠感、咽喉頭疼痛、疼痛、悪寒、筋痛、胸部圧迫感、背部痛、筋無力症[胸部絞扼感、咽喉絞扼感、胸痛、胸部圧迫感の症状は通常一過性であるが、ときに激しい場合があり、胸部、咽喉頭部を含む身体各部でおこる可能性がある]。
高齢者への投与
血圧上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので慎重に投与する[高齢者と若年者における収縮期血圧の最大上昇の差:10.19mmHg、拡張期血圧の最大上昇の差:2.59mmHg]、臨床使用における高齢者に対する安全性が確立していない(使用経験が少ない)。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない)。
2.授乳中の女性には本剤投与中は授乳を避けさせる[本剤は投与後24時間までにヒト母乳中に約0.02%の移行が認められている]。
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
取扱い上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、エレトリプタン錠20mg「トーワ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

生物学的同等性試験
エレトリプタン錠20mg「トーワ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エレトリプタン臭化水素酸塩をエレトリプタンとして20mg)健康成人男子(n=24)に絶食単回経口投与して血漿中エレトリプタン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。

→図表を見る(PDF)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

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5‐HT受容体のサブタイプ5‐HT1B受容体及び5‐HT1D受容体に対する選択的作動薬。脳内の血管を収縮させ、また炎症誘発性の神経ペプチド遊離を遮断することにより、片頭痛を改善すると考えられている。

一包可:不明

無包装状態試験:問題なし

分割:可能
粉砕:可能

粉砕後試験:判定不明

製造販売会社
東和薬品
販売会社
 

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