ピコスルファートナトリウム錠2.5mg「ツルハラ」
添付文書情報2014年05月改定(第9版)
商品情報
- 禁忌
- 1.急性腹症が疑われる患者[腸管蠕動運動の亢進により、症状が増悪する恐れがある]。
2.本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 各種便秘症、術後排便補助、造影剤<硫酸バリウム>投与後の排便促進。
- 用法・用量
- 各種便秘症には、1日1回ピコスルファートナトリウム水和物として5~7.5mgを経口投与する。7~15歳の小児に対しては、1日1回ピコスルファートナトリウム水和物として5mgを経口投与する。
術後排便補助、造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進には、1日1回ピコスルファートナトリウム水和物として5~7.5mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には投与を中止する等、適切な処置を行う。
1.消化器:(頻度不明)腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴、腹部膨満感、下痢、腹部不快感等。
2.皮膚:(頻度不明)蕁麻疹、発疹等。
3.肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等。
- 高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
- 取扱い上の注意
- 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、性状、含量等は規格の範囲内であり、ピコスルファートナトリウム錠2.5mg「ツルハラ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
溶出挙動
ピコスルファートナトリウム錠2.5mg「ツルハラ」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたピコスルファートナトリウム水和物2.5mg錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
1)薬理作用
ピコスルファートナトリウムはそのままの型では作用せず、胃、小腸を通過して大腸に到達した後腸内細菌由来の酵素によってジフェノール体に加水分解されて効果を示す。in situラット結紮大腸分節で腸管内水分の吸収抑制あるいは腸管壁からの水分分泌亢進作用が認められている。
2)生物学的同等性試験
1.ネコにピコスルファートナトリウム錠2.5mg「ツルハラ」及び標準製剤を強制経口投与し、糞便の外観形状スコアおよび糞便中水分率を算出し、投与前後を比較した。両製剤はともに外観形状スコアおよび糞便中水分率を増加させ、F検定、students t検定の結果、投与前に比しその差は有意であった。両製剤の同一投与量群間に有意な差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された。
→図表を見る(PDF)
2.in situで結紮したラット大腸分節内にピコスルファートナトリウム錠2.5mg「ツルハラ」もしくは標準製剤1錠を挿入して、60分後の分節内に残存する液体量を測定した試験において両製剤はともに水分吸収を抑制し、F検定、students t検定の結果、対照群に比しその差は有意であった。両製剤の同一投与量群間に有意な差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された。
大腸分節内残存液体量(mL)
→図表を見る(PDF)
- 一包可:不明
バラ包装
- 分割:可能
- 粉砕:可能
- 製造販売会社
- 鶴原製薬
- 販売会社
おくすりのQ&A
4月より後発品のオメプラゾールより、先発品のオメプラールの方が薬価が安くなるようですが、安い先発品を選ぶことにより保険請求に影響のある点数はありますか?
いつもお世話になっております。
2型糖尿病の薬、リベルサスについてですが、外来患者さんに投与した場合、コメントが必要でしょうか?特殊な薬なのでしょうか?...
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