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プロピベリン塩酸塩錠10mg「あすか」

後発医薬品
販売名
プロピベリン塩酸塩錠10mg「あすか」
識別コード
TZ 217 10
薬価
10mg1錠 19.20円
製造メーカー
あすか製薬

添付文書情報2021年06月改定(第14版)

商品情報

薬効分類名
その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬
一般名
プロピベリン塩酸塩錠
禁忌
1.幽門閉塞、十二指腸閉塞又は腸管閉塞している患者[胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化する恐れがある]。
2.胃アトニー又は腸アトニーのある患者[抗コリン作用により症状が悪化する恐れがある]。
3.尿閉を有する患者[抗コリン作用により排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化する恐れがある]。
4.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化する恐れがある]。
5.重症筋無力症の患者[抗コリン作用により症状が悪化する恐れがある]。
6.重篤な心疾患の患者[期外収縮等が報告されており、症状が悪化する恐れがある]。
効能・効果
1.次記疾患又は状態における頻尿、尿失禁:神経因性膀胱、神経性頻尿、不安定膀胱、膀胱刺激状態(慢性膀胱炎、慢性前立腺炎)。
2.過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに類似症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌等の下部尿路における新生物等)に留意し尿検査等により除外診断を実施し必要に応じて専門的な検査も考慮する。
2.下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者では、それに対する治療を優先させる。
用法・用量
プロピベリン塩酸塩として20mgを1日1回食後経口投与する。年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分の場合は、20mgを1日2回まで増量できる。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
20mgを1日1回投与で効果不十分であり、かつ安全性に問題がない場合に増量を検討する。
慎重投与
1.排尿困難のある患者[前立腺肥大症等では排尿困難が更に悪化又は残尿が増加する恐れがある]。
2.緑内障の患者[閉塞隅角緑内障の患者は禁忌であり、閉塞隅角緑内障以外でも抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化する恐れがある]。
3.不整脈又はその既往歴のある患者[期外収縮等が報告されており、症状が悪化又は再発する恐れがある]。
4.肝障害又はその既往歴のある患者[主として肝で代謝されるため、副作用が発現しやすい恐れがある]。
5.腎障害又はその既往歴のある患者[腎排泄が減少し、副作用が発現しやすい恐れがある]。
6.パーキンソン症状又は脳血管障害のある患者[症状の悪化あるいは精神神経症状が現れる恐れがある]。
7.潰瘍性大腸炎のある患者[中毒性巨大結腸が現れる恐れがある]。
8.甲状腺機能亢進症の患者[抗コリン作用により頻脈等の交感神経興奮症状が悪化する恐れがある]。
9.高齢者。
重要な基本的注意
眼調節障害、眠気、眩暈が現れることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分に注意する。
相互作用
本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。
併用注意:抗コリン剤、三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、モノアミン酸化酵素阻害剤[口渇・便秘・排尿困難等の副作用が強く現れることがある(抗コリン作用が増強される)]。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1.重大な副作用
1).急性緑内障発作(頻度不明):眼圧亢進が現れ、急性緑内障発作を惹起し、嘔気、頭痛を伴う眼痛、視力低下等が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行う。
2).尿閉(頻度不明):尿閉が現れることがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).麻痺性イレウス(頻度不明):麻痺性イレウスが現れることがあるので、観察を十分に行い、著しい便秘、腹部膨満等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).幻覚・譫妄(頻度不明):幻覚・譫妄が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する。
5).腎機能障害(頻度不明):腎機能障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、BUN上昇、血中クレアチニン上昇が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
7).血小板減少(頻度不明):血小板減少が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
8).皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)が現れることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
9).QT延長、心室性頻拍(頻度不明):QT延長、心室性頻拍、房室ブロック、徐脈等が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
10).肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行う。
1).消化器:(頻度不明)口渇、便秘、腹痛、嘔気・嘔吐、消化不良、下痢、食欲不振、口内炎、舌炎。
2).泌尿器:(頻度不明)排尿困難、残尿、尿意消失。
3).精神神経系:(頻度不明)眩暈、頭痛、しびれ、眠気、*意識障害(*見当識障害、*一過性健忘)、*パーキンソン症状(*すくみ足、*小刻み歩行等の*歩行障害、*振戦等)、*ジスキネジー[*:投与を中止するなど適切な処置を行う]。
4).循環器:(頻度不明)動悸、血圧上昇、*徐脈、*期外収縮[*:投与を中止するなど適切な処置を行う]、胸部不快感。
5).過敏症:(頻度不明)そう痒、発疹、蕁麻疹[投与を中止するなど適切な処置を行う]。
6).眼:(頻度不明)眼調節障害、眼球乾燥。
7).肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇。
8).腎臓:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇。
9).血液:(頻度不明)白血球減少。
10).その他:(頻度不明)倦怠感、浮腫、脱力感、味覚異常、腰痛、嗄声、痰のからみ、咽頭部痛。
高齢者への投与
高齢者では肝機能、腎機能が低下していることが多いため、安全性を考慮して10mg/日より投与を開始するなど慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳婦に投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[低出生体重児、新生児又は乳児に対しては使用経験がなく、幼児又は小児に対しては使用経験が少ない]。
取扱い上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
その他の注意
雌雄ラット及びマウスに2年間経口投与したところ、雄ラットにおいて臨床用量の122倍(49mg/kg/日)投与群に腎腫瘍、雄マウスにおいて臨床用量の447倍(179mg/kg/日)投与群に肝腫瘍の発生率が対照群に比べ高いとの報告がある。

1.生物学的同等性試験
健康成人男性にプロピベリン塩酸塩錠10mg「あすか」又はプロピベリン塩酸塩錠20mg「あすか」と標準製剤それぞれプロピベリン塩酸塩として20mgをクロスオーバー法により空腹時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
(1)プロピベリン塩酸塩錠10mg「あすか」
→図表を見る(PDF)


(2)プロピベリン塩酸塩錠20mg「あすか」
→図表を見る(PDF)


血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
2.溶出挙動
プロピベリン塩酸塩錠10mg「あすか」は、日本薬局方医薬品各条に定められたプロピベリン塩酸塩錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
3.代謝
肝代謝酵素を用いたプロピベリン塩酸塩の代謝実験の結果、主代謝物は1‐メチル‐4‐ピペリジル ジフェニルプロポキシ酢酸 N‐オキシド(プロピベリン塩酸塩のN‐オキシド体、以下M‐1と略す)であったが、この代謝は主としてCYP3A4が関与する(in vitro)。また、ヒト肝細胞によるテストステロンの水酸化活性を指標としたプロピベリン塩酸塩の酵素活性阻害実験の結果、臨床用量の血漿中濃度ではCYP1A、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4を阻害しなかった(in vitro)。
4.尿中排泄(外国人データ)
健康成人10名にプロピベリン塩酸塩30mgを単回経口投与した結果、主にM‐1,1‐メチル‐4‐ピペリジル ベンジル酸 N‐オキシド(M‐1の脱プロピル体)及び1‐メチル‐4‐ピペリジル ジフェニル‐1‐(2‐ヒドロキシ)プロポキシ酢酸 N‐オキシド(M‐1の水酸化体)が排泄された。48時間及び96時間までのこれらの尿中総排泄量はそれぞれ投与量の約18%及び約19%であった。
(注)本剤の承認された1回用量は20mgである。

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1.生体位膀胱の排尿運動抑制作用
(1)膀胱容量の増加作用
麻酔下ラットを用いたシストメトリーにおいて、排尿時の膀胱内圧にほとんど影響することなく、最大膀胱容量及び排尿閾値圧を増加させた。
(2)律動性膀胱収縮に対する作用
麻酔下ラットを用いた律動性膀胱収縮実験において、排尿頻度を減少させ、最長排尿反射間隔を延長した。
(3)電気刺激による膀胱収縮の抑制作用
麻酔下ブタの仙髄前根神経を用いた実験において、電気刺激による膀胱内圧の上昇を抑制した。
2.摘出膀胱に対する作用
モルモット膀胱平滑筋を用いた実験において、塩化カリウム及びカルバコールによる収縮を抑制した。また、ラット膀胱平滑筋を用いた実験において、塩化バリウム及びムスカリン作動薬であるアレカイジンプロパルギルエステル(APE)による収縮を抑制した。
3.作用機序
摘出膀胱において、カルバコール及び塩化カリウム収縮の抑制作用、APE及び塩化バリウム収縮の抑制作用並びに経壁電気刺激収縮の抑制作用を示す。
プロピベリン塩酸塩は平滑筋直接作用及び抗コリン作用を有し、排尿運動抑制作用を示すと考えられる。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明
製造販売会社
あすか製薬
販売会社
武田薬品 

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