液状フェノール＊（山善）

禁忌

損傷皮膚及び粘膜。

効能・効果

１．手指・皮膚の消毒。
２．医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒。
３．排泄物の消毒。
４．次記疾患の鎮痒：痒疹（小児ストロフルスを含む）、蕁麻疹、虫さされ。

用法・用量

本剤をそれぞれ次記の濃度に希釈して使用する。
１．手指・皮膚の消毒：本剤希釈倍数４５～６０倍（フェノール含量１．５～２％）。
２．医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒：本剤希釈倍数１８～４５倍（フェノール含量２～５％）。
３．排泄物の消毒：本剤希釈倍数１８～３０倍（フェノール含量３～５％）。
４．次記疾患の鎮痒：痒疹（小児ストロフルスを含む）、蕁麻疹、虫さされ：本剤希釈倍数４５～９０倍（フェノール含量１～２％）又は２～５％軟膏として用いる。

重要な基本的注意

１．外用のみに使用する。
２．本剤は効能効果、用法用量に従い、希釈して使用する。
３．眼に入らないように注意し、入った場合は水で良く洗い落とす。
４．原液又は濃厚液が皮膚に付着した場合には腐食及び吸収され、中毒症状を起こすことがあるので良く洗い落とす。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

その他の副作用
過敏症（頻度不明）：発疹等の過敏症状［このような場合には使用を中止する］。

取扱い上の注意

１．炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
２．長時間又は広範囲に使用しない。
３．密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状が現れることがあるので、使用
しない。
１．金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐食を防止するために０．５～１．０％の亜硝酸ナトリウムを添加する。
２．合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しない。
３．誤飲を避けるため、保管及び取り扱いには十分注意する。
４．火気厳禁。

本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞（炭疽菌、破傷風菌等）及び大部分のウイルスには殺菌効果はない。

製造販売会社

山善製薬

販売会社