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ヒビテン・グルコネート液20%

販売名
ヒビテン・グルコネート液20%
薬価
20%10mL 49.70円
製造メーカー
住友ファーマ

添付文書情報2022年04月改定(第8版)

商品情報

薬効分類名
その他の外皮用殺菌消毒剤
一般名
クロルヘキシジングルコン酸塩液
禁忌
1.クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者。
2.脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)[聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある]。
3.膣、膀胱、口腔等の粘膜面[クロルヘキシジン製剤の前記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている]。
効能・効果
1.手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、皮膚の創傷部位の消毒、医療機器の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒。
2.結膜嚢の洗浄・消毒、産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒。
用法・用量
手指・皮膚の消毒には、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%水溶液を用いる。
手術部位(手術野)の皮膚の消毒及び医療機器の消毒には、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%水溶液又は0.5%エタノール溶液を用いる。
皮膚の創傷部位の消毒及び手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒には、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%水溶液を用いる。
結膜嚢の洗浄・消毒には、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%以下の水溶液を用いる。
産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒には、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.02%水溶液を用いる。
(参考)
本品は次記の濃度(クロルヘキシジングルコン酸塩として)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
1.手指・皮膚の消毒:0.1~0.5%水溶液(本剤の200倍~40倍希釈)、使用例:<通常時>0.1%水溶液(30秒以上);<汚染時>0.5%水溶液(30秒以上)。
2.手術部位(手術野)の皮膚の消毒:0.1~0.5%水溶液(本剤の200倍~40倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の40倍希釈)、使用例:0.5%エタノール溶液。
3.皮膚の創傷部位の消毒:0.05%水溶液(本剤の400倍希釈)、使用例:0.05%水溶液。
4.結膜嚢の洗浄・消毒:0.05%以下の水溶液(本剤の400倍以上希釈)、使用例:0.02%水溶液。
5.産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒:0.02%水溶液(本剤の1000倍希釈)、使用例:0.02%水溶液。
6.医療機器の消毒:0.1~0.5%水溶液(本剤の200倍~40倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の40倍希釈)、使用例:<通常時>0.1%水溶液(10~30分);<汚染時>0.5%水溶液(30分以上);<緊急時>0.5%エタノール溶液(2分以上)。
7.手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:0.05%水溶液(本剤の400倍希釈)、使用例:0.05%水溶液。
慎重投与
1.薬物過敏症の既往歴のある者。
2.喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者。
重要な基本的注意
1.ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行う。
2.本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用する。
3.創傷部位又は結膜嚢に使用する希釈水溶液は、調製後必ず滅菌処理する。
4.結膜嚢等特に敏感な組織に使用しなければならない場合には、濃度に注意し、使用後滅菌水で水洗する。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考にした(再審査対象外)。
重大な副作用
1.重大な副作用
ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので観察を十分に行い、血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難等が現れた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
過敏症:(0.1%未満)発疹、蕁麻疹等[副作用が認められた場合には直ちに使用を中止し、再使用しない]。
取扱い上の注意
1.投与経路:外用にのみ使用する。
2.使用時:1).原液や高濃度液が眼に入らないように注意する(眼に入った場合は直ちによく水洗する)。
2).注射器、カテーテル等の神経や粘膜面に接触する可能性のある器具を本剤で消毒した場合は、滅菌水でよく洗い流した後使用する。
3).本剤の付着したカテーテルを透析に用いると、透析液の成分により難溶性の塩を生成することがあるので、本剤で消毒したカテーテルは、滅菌水でよく洗い流した後使用する。
4).本剤のアルコール溶液で術野消毒後、処置の前に乾燥させておく[電気メス等による発火事故が報告されている]。
5).溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意する。
1.本剤は外用剤であるので、経口投与や注射をしない。誤飲した場合には、牛乳、生卵、ゼラチン等を用いて、胃洗浄を行うなど適切な処置を行う。誤って静注した場合には溶血反応を防ぐために、輸血等を行う。
2.血清・膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は十分に洗い落としてから使用する。
3.石鹸類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石鹸分を洗い落としてから使用する。
4.綿球・ガーゼ等は本剤を吸着するので、これらを希釈液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下にならないように注意する。
5.本剤は、常水や生理食塩液等に含まれる陰イオンにより難溶性の塩を生成することがあるので、希釈水溶液を調製する場合は、新鮮な蒸留水を使用することが望ましい。
6.手洗い等に使用する本剤の希釈液は、少なくとも毎日新しい溶液と取替える。
7.本剤の希釈水溶液は安定であるが、高温に長時間保つことは避ける。(高圧蒸気滅菌を行う場合は115℃30分、121℃20分、126℃15分で滅菌処理することができる)。
8.本剤を取扱う容器類は常に清浄なものを使用する。
9.本剤の希釈水溶液は調製後直ちに使用し、やむを得ず消毒用綿球等に長時間使用する希釈水溶液は微生物汚染を防止するために、希釈水溶液にアルコールを添加することが望ましい。(エタノールの場合7vol%以上、イソプロパノールの場合4vol%以上になるように添加する)。
10.器具類の保存に使用する場合は、腐食を防止するために、高濃度希釈液(目安として本液0.3%以上)を使用し、微生物汚染を防止するために、希釈水溶液にアルコールを添加することが望ましい(アルコール添加量は前記9.と同じ)。本液は器具類の保存に使用する場合は、毎週新しい溶液と取替える。
11.本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがあるので、漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
12.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
その他の注意
クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の投与によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある。

吸収・排泄注
5名の健常男子の上腕皮膚面50cm2に、5%又は4%の標識されたクロルヘキシジングルコン酸塩液(18μCiの14Cを含有)を塗布し3時間放置した。14C標識物質は塗布後6時間及び24時間後の血中から検出されなかった。塗布後10日間の糞尿中の14C標識物質の総量の測定では、尿中から検出されず、2名の糞便中から塗布量の0.009%以下の14C標識物質が検出された(英国での成績)。
15名の健常人が4%のクロルヘキシジングルコン酸塩液10mLで手指と腕の消毒を3週間(1日5回、週5日)行ったが、消毒30分後の血中からクロルヘキシジン及びその誘導体は検出されなかった(英国での成績)。
注:体内薬物動態についての日本人での成績は得られていない。

0.1%水溶液による手指消毒試験、0.5%水溶液による手術部位(手術野)の皮膚消毒試験、0.5%エタノール溶液による医療用具の消毒試験等で、いずれも本剤の消毒効果が認められた。

1.抗菌作用(in vitro試験)
(1)クロルヘキシジングルコン酸塩は広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
(2)グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。グラム陰性菌のうち、Alcaligenes、Pseudomonas、Achromobacter、Flavobacterium属等には、まれにクロルヘキシジングルコン酸塩に抵抗する菌株もある。
(3)芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
(4)結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。
(5)真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
(6)ウイルスに対する効力は確定していない。
(7)殺菌作用
1)各種細菌に対するクロルヘキシジングルコン酸塩のin vitro殺菌力
→図表を見る(PDF)

2)各種臨床分離株に対するクロルヘキシジングルコン酸塩のin vitro殺菌力
→図表を見る(PDF)

2.作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。

製造販売会社
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