消毒用マルオアルコール

禁忌

損傷皮膚及び粘膜［刺激作用がある］。

効能・効果

手指・皮膚の消毒、医療機器の消毒。

用法・用量

そのまま塗擦、清浄用として用いる。

重要な基本的注意

１．眼に入らないように注意する（眼に入った場合には、直ちによく水洗する）。
２．広範囲又は長期間使用する場合には、蒸気の吸入に注意する［イソプロパノール及びエタノール蒸気に大量に又は繰り返しさらされた場合、粘膜への刺激、頭痛等を起こすことがある］。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

１．過敏症：（頻度不明）発疹等［このような症状が現れた場合には使用を中止する］。
２．皮膚：（頻度不明）皮膚刺激症状［このような症状が現れた場合には使用を中止する］。

取扱い上の注意

１．投与経路：外用にのみ使用する。
２．使用時：１）．同一部位（皮膚面）に反復使用した場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがあるので注意する。
２）．本剤は血清、膿汁等の蛋白質を凝固させ、内部にまで浸透しないことがあるので、これらが付着している医療器具等に用いる場合には、十分に洗い落としてから使用する。
３）．合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には、変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しない。
４）．金属器具を長時間浸漬する必要がある場合には、腐食を防止するために０．２～１％の亜硝酸ナトリウムを添加する。
５）．引火性、爆発性があるため、火気（電気メス使用等も含む）には十分注意する。
１．安定性試験：最終包装製品を用いた加速試験（４０℃、相対湿度７５％、６カ月）の結果、通常の市場流通下において３年間安定であることが推測された。
２．飲用不可。

効力を裏付ける試験成績
（１）最小発育阻止濃度（ＭＩＣ）
消毒用マルオアルコールについて、日本化学療法学会標準法（微量液体培地希釈法）を準用し、菌株４種を用いて最小発育阻止濃度試験を行った結果、消毒用マルオアルコールは標準製剤と同等性が認められた。
→図表を見る（PDF）

最小発育阻止濃度は、有効成分の希釈回数、時間、試験日等の試験条件により異なる可能性がある。
（２）殺菌力試験
消毒用マルオアルコールについてＭＴＰ法（Ｍｉｃｒｏｔｉｔｒａｔｉｏｎ　Ｐｌａｔｅ法）を準用し、菌株４種を用いて殺菌力試験を行った結果、消毒用マルオアルコールは標準製剤と同等性が認められた。
→図表を見る（PDF）

殺菌力の有効成分濃度は、有効成分の希釈回数、時間、試験日等の試験条件により異なる可能性がある。

製造販売会社

日医工

販売会社