ブテナフィン塩酸塩クリーム1%「VTRS」
添付文書情報2023年11月改定(第10版)
商品情報
- 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 次記の皮膚真菌症の治療。
1.白癬:足部白癬、股部白癬、体部白癬。
2.癜風。
- 用法・用量
- 1日1回患部に塗布する。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 皮膚:(頻度不明)局所発赤・局所紅斑、皮膚そう痒、接触皮膚炎、皮膚刺激感、皮膚水疱、皮膚糜爛、落屑、皮膚亀裂。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
- 小児等への投与
- 1.低出生体重児又は新生児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
2.乳児又は3歳以下の幼児では、刺激感、発赤等が現れやすいので、このような症状が現れた場合には使用を中止するなど適切な処置を行う。
- 取扱い上の注意
- 投与部位:1.眼科用として角膜・結膜に使用しない。
2.著しい糜爛面には使用しない。
安定性試験:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、ブテナフィン塩酸塩クリーム1%「VTRS」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
1.モルモット実験的感染モデルに対する治療効果
モルモットに白癬菌(Trichophyton mentagrophytes)及び癜風菌(Malassezia furfur)を接種し、各々感染モデルを作成した(n=10)。感染確認後、ブテナフィン塩酸塩クリーム1%「VTRS」及び標準製剤(クリーム剤、1%)を各々塗布し(300mg/body/day)、経日的な病変部の観察とスコア化、感染部位の細菌学的検討により治療効果の比較検討を行った。その結果、ブテナフィン塩酸塩クリーム1%「VTRS」と標準製剤は同様に優れた治療効果を示し、両剤間に有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
2.抗真菌作用(in vitro)
皮膚糸状菌(Trichophyton mentagrophytes、Microsporum canis、Epidermophyton floccosum)及び癜風菌(Malassezia furfur)の計4菌株を用いて、抗真菌作用を測定した結果、ブテナフィン塩酸塩クリーム1%「VTRS」は5~20分の作用時間で抗真菌活性を示し、いずれの菌に対しても有意な抗真菌作用が認められた。
3.薬理作用
ベンジルアミン系抗真菌薬で、真菌細胞膜の主成分であるエルゴステロールの合成を阻害し膜機能を障害するが、作用機序はスクアレンエポキシダーゼの阻害である。
- 製造販売会社
- ヴィアトリス・ヘルスケア
- 販売会社
- ヴィアトリス製薬
おくすりのQ&A
4月より後発品のオメプラゾールより、先発品のオメプラールの方が薬価が安くなるようですが、安い先発品を選ぶことにより保険請求に影響のある点数はありますか?
いつもお世話になっております。
2型糖尿病の薬、リベルサスについてですが、外来患者さんに投与した場合、コメントが必要でしょうか?特殊な薬なのでしょうか?...
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