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リマプロストアルファデクス錠5μg「日医工」

後発医薬品
販売名
リマプロストアルファデクス錠5μg「日医工」
識別コード
n 202
薬価
5μg1錠 10.90円
製造メーカー
日医工

添付文書情報2020年03月改定(第3版)

商品情報

薬効分類名
他に分類されない血液・体液用薬
一般名
リマプロスト アルファデクス5μg錠
禁忌
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
効能・効果
1.閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛及び冷感などの虚血性諸症状の改善。
2.後天性腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)及び歩行能力の改善。
用法・用量
1.閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛及び冷感などの虚血性諸症状の改善には、リマプロストとして1日30μgを3回に分けて経口投与する。
2.後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)及び歩行能力の改善には、リマプロストとして1日15μgを3回に分けて経口投与する。
慎重投与
1.出血傾向のある患者[出血を助長する恐れがある]。
2.抗血小板剤投与中、血栓溶解剤投与中、抗凝血剤投与中の患者。
重要な基本的注意
1.腰部脊柱管狭窄症に対しては、症状の経過観察を行い、漫然と継続投与しない。
2.腰部脊柱管狭窄症において手術適応となるような重症例での有効性は確立していない。
相互作用
併用注意:抗血小板剤(アスピリン、チクロピジン、シロスタゾール)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ)、抗凝血剤(ヘパリン、ワルファリン)[これらの薬剤と併用することにより出血傾向の増強を来す恐れがあるので、観察を十分に行い、用量を調節するなど注意する(本剤は血小板凝集能を抑制するため、類似の作用を持つ薬剤を併用することにより作用を増強することが考えられる)]。
副作用
<閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛及び冷感などの虚血性諸症状の改善>先発医薬品の承認時までの調査及び市販後調査において副作用集計の対象となった4,582例中184例(4.0%)に249件の副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主なものは下痢49件(1.1%)、悪心・嘔気・嘔吐22件(0.5%)、潮紅・ほてり22件(0.5%)、発疹17件(0.4%)、腹部不快感・心窩部不快感18件(0.4%)、腹痛・心窩部痛15件(0.3%)、頭痛・頭重14件(0.3%)、AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇等の肝機能異常12件(0.3%)、食欲不振10件(0.2%)等であった(再審査終了時)。
<後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)及び歩行能力の改善>先発医薬品の承認時までの調査における373例中34例(9.1%)に54件の副作用
(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主なものは胃部不快感8件(2.1%)、発疹6件(1.6%)、頭痛・頭重4件(1.1%)、下痢4件(1.1%)、貧血3例(0.8%)等であった(承認時)。
先発医薬品の市販後の使用成績調査等では、2,327例中136例(5.8%)に169件の副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主なものは胃・腹部不快感34件(1.5%)、腹痛13件(0.6%)、下痢10件(0.4%)、頭痛10件(0.4%)、悪心7件(0.3%)、胸やけ7件(0.3%)等であった(再審査終了時)。
重大な副作用
1.重大な副作用
肝機能障害、黄疸:著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).過敏症:(0.1~1%未満)発疹、そう痒感等、(0.1%未満)蕁麻疹、(頻度不明)光線過敏症[発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
2).出血傾向:(0.1%未満)出血[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止する]。
3).血液:(0.1%未満)貧血、血小板減少。
4).消化器:(0.1~1%未満)下痢、悪心、腹部不快感、腹痛、食欲不振、胸やけ、(0.1%未満)嘔吐、腹部膨満感、口渇、口内炎、(頻度不明)舌しびれ。
5).肝臓:(0.1~1%未満)AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)等の肝機能異常。
6).循環器:(0.1~1%未満)心悸亢進、(0.1%未満)頻脈、低血圧、四肢チアノーゼ、血圧上昇。
7).精神神経系:(0.1~1%未満)頭痛、眩暈、(0.1%未満)しびれ感、眠気、不眠。
8).その他:(0.1~1%未満)潮紅、ほてり、(0.1%未満)全身倦怠感、胸痛、胸部不快感、四肢痛、浮腫、乳腺腫脹、身ぶるい、下肢多毛、味覚異常。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(妊娠サル、妊娠ラット静脈内投与)で子宮収縮作用が報告されており、またヒトにおける妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
取扱い上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
1.安定性試験:長期保存試験(25℃、相対湿度60%)の結果より、リマプロストアルファデクス錠5μg「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
2.開封後はなるべく速やかに使用する。

1.血中濃度
健康成人40例にリマプロストとして5μgを空腹時単回経口投与すると、血漿中濃度は0.333時間後に最高に達し、その濃度は1.55pg/mLである。また、消失半減期は0.511時間である。

→図表を見る(PDF)

2.代謝
リマプロストはα鎖のβ酸化、ω鎖末端の酸化、五員環の異性化、C‐9位のカルボニル基の還元等を受けて代謝される。
また、本剤はヒトのチトクロームP450の分子種(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)を阻害しなかった(in vitro)。
3.蛋白結合率
ヒト血漿(0.023mM濃度)に対する蛋白結合率は95.8%である(in vitro、限外ろ過法)。
4.(参考)動物における吸収・排泄〔ラット〕
〔11β‐3H〕リマプロスト アルファデクスをラットに経口投与したとき、90~95%が吸収される。投与量の75~80%が胆汁中に排泄されるが、腸肝循環して投与72時間後までに尿中に約30%、糞中に約70%排泄される。

1.閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善
(1)二重盲検比較試験において閉塞性血栓血管炎に対する有用性が認められている。
(2)二重盲検比較試験を含む臨床試験において、閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善が認められ、全般改善度は56%(77/138例)である。
2.後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善
(1)二重盲検比較試験において腰部脊柱管狭窄症に対する有用性が認められている。
(2)二重盲検比較試験を含む臨床試験において、後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善が認められ、全般改善度は56%(94/168例)である。なお、これらの評価は6週間投与で実施されている。

1.作用機序
本剤は強力な血管拡張作用、血流増加作用および血小板凝集抑制作用を有し、臨床的には閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状に対する効果および後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力に対する効果が認められている。
2.薬理作用
(1)末梢循環障害改善作用
大腿動脈にラウリン酸を投与して作成した末梢(後肢)循環障害モデルおよびアドレナリンとエルゴタミンを皮下投与して作成した末梢(尾)循環障害モデルにおいて、虚血性病変の進行を抑制する(ラット)。
(2)血流増加・皮膚温上昇作用
1)大腿動脈血流量および後肢皮膚血流量を増加し、後肢皮膚温を上昇させるが、この血流増加作用は腰部交感神経切除によって影響されない(イヌ)。
2)閉塞性血栓血管炎患者に経口投与すると、末梢側(足背、足底)の皮膚温が上昇する。
(3)血小板に対する作用
1)血小板粘着抑制作用
①血栓性疾患患者に経口投与すると、血小板粘着能が低下する。
②血小板の粘着を抑制し、その50%抑制濃度はリマプロストとして0.186ng/mLである(モルモット、in vitro)。
経口投与においても、血小板粘着を抑制する(モルモット、ex vivo)。
2)血小板凝集抑制作用
①血栓性疾患患者に経口投与すると、血小板凝集を抑制する。この作用の強さはプロスタグランジンI2に匹敵する(in vitro)。
②種々の凝集誘発物質による血小板凝集を抑制し、また、ADP凝集を解離する(モルモット、in vitro)。
経口投与においても、血小板凝集を抑制する(モルモット、ex vivo)。
③血小板のサイクリックAMP含量を著明に増加し、また、トロンボキサンA2の生成を抑制する(モルモット、in vitro)。
(4)抗血栓作用
電気刺激により腸間膜動脈に血栓を形成する実験において、用量依存的に血栓形成の閾値電圧を上昇させる(モルモット)。
(5)神経組織血流量増加作用
1)第6腰椎の硬膜上にバルーンを挿入して馬尾神経を圧迫したモデルにおいて、馬尾神経組織血流量を改善する(イヌ)。
2)第4および第6腰椎脊柱管内にシリコンラバーを挿入して馬尾神経を圧迫したモデルにおいて、馬尾神経組織血流量を改善する(ラット)。
3)右後肢の坐骨神経を2ヵ所結紮した坐骨神経結紮モデルにおいて、結紮中間部の坐骨神経組織血流量を改善する(ラット)。
(6)神経機能改善作用
1)第7腰椎の硬膜上にバルーンを挿入して馬尾神経を圧迫したモデルにおいて、神経伝導速度の低下を抑制する(イヌ)。
2)右後肢の坐骨神経を4ヵ所結紮した坐骨神経結紮モデルにおいて、結紮側大腿部筋肉の熱刺激誘発筋放電持続時間の延長を抑制する(ラット)。
(7)痛覚過敏改善作用
右後肢の坐骨神経を2ヵ所結紮した坐骨神経結紮モデルにおいて、結紮側の痛覚過敏を改善する(ラット)。
(8)歩行障害改善作用
第4および第6腰椎脊柱管内にシリコンラバーを挿入して馬尾神経を圧迫したモデルにおいて、歩行距離の低下を改善する(ラット)。

一包可:不明

バラ包装

分割:可能
粉砕:可能
製造販売会社
日医工
販売会社
 

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