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グリチロン配合錠

販売名
グリチロン配合錠
識別コード
GL
薬価
1錠 5.70円
製造メーカー
ミノファーゲン製薬

添付文書情報2016年04月改定(第12版)

商品情報

薬効分類名
その他の肝臓疾患用剤
一般名
グリチルリチン・グリシン・DL-メチオニン配合剤錠
禁忌
1.アルドステロン症の患者、ミオパシーのある患者、低カリウム血症の患者[低カリウム血症、高血圧症等を悪化させる恐れがある]。
2.血清アンモニウム値上昇傾向にある末期肝硬変症の患者[本剤に含まれるDL-メチオニンの代謝物が尿素合成を抑制し、アンモニア処理能を低下させる恐れがある]。
効能・効果
1.慢性肝疾患における肝機能異常の改善。
2.湿疹・皮膚炎、小児ストロフルス、円形脱毛症、口内炎。
用法・用量
1回2~3錠、小児には1錠を1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
高齢者[低カリウム血症等の発現率が高い]。
重要な基本的注意
甘草を含有する製剤との併用は、本剤に含まれるグリチルリチン酸が重複し、偽アルドステロン症が現れやすくなるので注意する。
相互作用
併用注意:1.ループ利尿剤(エタクリン酸、フロセミド等)、チアジド系及びその類似降圧利尿剤(トリクロルメチアジド、クロルタリドン等)[低カリウム血症<脱力感・筋力低下等>が現れる恐れがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を行うなど十分に注意する(これらの利尿作用が、本剤に含まれるグリチルリチン酸のカリウム排泄作用を増強し、血清カリウム値の低下が現れやすくなる)]。
2.モキシフロキサシン塩酸塩[心室性頻拍<Torsades de Pointesを含む>、QT延長を起こす恐れがある(本剤が有するカリウム排泄作用により血清カリウム濃度が低下すると、モキシフロキサシン塩酸塩による心室性頻拍(Torsadesde Pointesを含む)、QT延長が発現する恐れがある)]。
副作用
本剤の慢性肝疾患における二重盲検試験107例中7例(6.5%)に副作用が認められた。主なものは血清カリウム値の低下2件(1.9%)、血圧上昇2件(1.9%)、腹痛2件(1.9%)等であった。
重大な副作用
1.重大な副作用
偽アルドステロン症(頻度不明):低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム貯留・体液貯留、浮腫、尿量減少、体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する。また、脱力感、筋力低下、筋肉痛、四肢痙攣・四肢麻痺等の横紋筋融解症の症状が現れることがあるので、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次記のような症状が現れることがある。
1).体液・電解質:(0.1~5%未満)血清カリウム値低下。
2).循環器:(0.1~5%未満)血圧上昇。
3).その他:(0.1~5%未満)腹痛、頭痛。
高齢者への投与
臨床での使用経験において、高齢者に低カリウム血症等の副作用の発現率が高い傾向が認められるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊婦等への投与に関する安全性は確立していないので、これらの患者には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[グリチルリチン酸一アンモニウムを大量投与したときの動物実験(ラット)において腎奇形等が認められている]。
適用上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

1.ヒトにおける薬物動態
(1)血中濃度
健康成人に本剤4錠(グリチルリチン酸100mg含有)を経口投与した場合、血中グリチルリチン酸濃度は誤差範囲で明確にできなかったが、グリチルリチン酸の加水分解物グリチルレチン酸は、濃度のピークが2回あらわれ、第1のピークは1~4時間、第2のピークは10~24時間であらわれた。
(注)本剤の承認用量は1回最大3錠(グリチルリチン酸75mg)である。
(2)尿中排泄
健康成人に本剤を経口投与した場合、10時間までの尿中にはグリチルリチン酸、グリチルレチン酸のいずれもほとんど検出されなかった。
2.(参考)動物における薬物動態
(1)吸収
マウスに3H‐グリチルリチン酸を用いて調製した本剤を経口投与した場合、血中濃度は1時間後に最高値に達し、以後ゆるやかに減少し6時間後最高値の59%を示した。投与12時間後に血中濃度の再上昇が認められた後は、徐々に減少した。
(2)分布
マウスに3H‐グリチルリチン酸を経口投与した場合、10分後には採取した臓器すべてに分布が認められた。最も分布の多い臓器は肝臓で、投与後2時間で最高となり、この時点で投与3H‐グリチルリチン酸の2.8%を示し、以下、肺、腎、心臓、副腎の順であった。

1.慢性肝炎についての二重盲検比較試験
国内19施設における慢性肝炎224例に対して本剤1日9錠、連日12週間経口投与を行った二重盲検比較試験の成績は、次のとおりで、本剤投与群はプラセボ群に比し有意に肝機能の改善が認められた。
→図表を見る(PDF)

2.一般臨床試験
各種アレルギー性疾患・炎症性疾患に対する臨床試験の有効率は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)

1.抗炎症作用
(1)抗アレルギー作用
グリチルリチン酸は、ウサギにおけるアルツス反応抑制およびシュワルツマン反応抑制等の抗アレルギー作用を有する。また、コルチゾンの作用に対し、ストレス反応抑制作用を増強、抗肉芽作用および胸腺萎縮作用に拮抗的に作用し、抗浸出作用に対しては影響を及ぼさなかった。
(2)アラキドン酸代謝系酵素の阻害作用
グリチルリチン酸は、アラキドン酸代謝系の初発酵素であるホスホリパーゼA2とアラキドン酸から炎症性ケミカルメディエーターを産生するリポキシゲナーゼに直接結合する。グリチルリチン酸は、これらの酵素のリン酸化を介する活性化を選択的に阻害する。
2.免疫調節作用
グリチルリチン酸は、in vitroの実験系において、(1)T細胞活性化調節作用、(2)インターフェロン‐γ誘起作用、(3)NK細胞活性化作用、(4)胸腺外Tリンパ球分化増強作用等の作用が示されている。
3.実験的肝細胞障害抑制作用
グリチルリチン酸は、ラットの初代培養肝細胞を用いたin vitroの実験系で、四塩化炭素による肝細胞障害を抑制することが示されている。
4.肝細胞増殖促進作用
グリチルリチン酸、ならびにグリチルレチン酸は、ラットの初代培養肝細胞を用いたin vitroの実験系において、肝細胞の増殖促進作用を有することが示されている。
5.ウイルス増殖抑制・不活化作用
マウスでのMHV(マウス肝炎ウイルス)の感染実験で、グリチルリチン酸投与により生存日数の延長が認められ、また、ウサギにおけるワクシニアウイルス発痘の阻止実験で発痘を抑制した。また、in vitroの実験系で、ヘルペスウイルス等の増殖抑制・不活化作用が示されている。
グリシンおよびDL‐メチオニンは、ラットのグリチルリチン酸経口投与によりみられた尿量およびナトリウム排泄量の減少を抑制することが報告されている。

一包可:不明

バラ包装

分割:可能
粉砕:可能
製造販売会社
ミノファーゲン製薬
販売会社
EAファーマ 

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