クエンメット配合錠
添付文書情報2017年08月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- ヘキサミン投与中の患者。
- 効能・効果
- 1.痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善。
2.アシドーシスの改善。
- 用法・用量
- 1.痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善:1回2錠を1日3回経口投与するが、尿検査でpH6.2から6.8の範囲に入るよう投与量を調整する。
2.アシドーシスの改善:原則として1日量12錠を3~4回に分けて経口投与するが、年齢、体重、血液ガス分析結果などから患者の状況に応じ適宜増減する。
- 慎重投与
- 1.腎機能障害のある患者[カリウムの排泄低下により、高カリウム血症が現れやすい]。
2.肝疾患・肝機能障害のある患者[症状を悪化させる恐れがある]。
3.尿路感染症の患者[感染を助長する恐れがある]。
- 重要な基本的注意
- 1.本剤の投与に際しては、患者の血清電解質の変化に注意する。特に、腎機能障害のある患者に投与する場合や、長期間投与する場合には、血中カリウム値、腎機能等を定期的に検査する。また、高カリウム血症が現れた場合には、投与を中止する。
2.リン酸カルシウムは、アルカリ側で不溶性となることが知られているので、結石防止のため過度の尿アルカリ化は避けるべきである。
- 相互作用
- 1.併用禁忌:ヘキサミン(ヘキサミン注)[ヘキサミンの効果を減弱することがあるので併用は避ける(ヘキサミンは酸性尿下で効果を発現するので、尿pHの上昇により効果が減弱することがある)]。
2.併用注意:水酸化アルミニウムゲル<経口>[他のクエン酸製剤との併用でアルミニウムの吸収が促進されたとの報告があるので、併用する場合には2時間以上投与間隔を置く(クエン酸がアルミニウムとキレート化合物を形成し、アルミニウムの吸収を促進させるとの報告がある)]。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 重大な副作用
- 1.重大な副作用(頻度不明)高カリウム血症:高カリウム血症が現れることがある。また、高カリウム血症に伴い、徐脈、全身倦怠感、脱力感等が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用(頻度不明)1).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
2).腎臓:血中クレアチニン上昇、BUN上昇。
3).消化器:胃不快感、下痢、食欲不振、嘔気、悪心、嘔吐、胸やけ、口内炎、腹部膨満感、胃痛、舌炎。
4).皮膚:発疹、皮膚そう痒感。
5).泌尿器:排尿障害[縮小した結石の尿管への嵌頓による(このような場合には外科的処置を含む適切な処置を行う)]。
6).その他:頻脈、残尿感、眠気、貧血、全身倦怠感。
- 高齢者への投与
- 高齢者では、生理機能が低下していることが多く、副作用が現れやすいので、減量するなど注意する。
- 取扱い上の注意
- 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、クエンメット配合錠は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
1.血中濃度
健常成人にクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物配合製剤を単回経口投与した時、血中クエン酸動態は次表のとおりであった。血中ナトリウム、カリウム、重炭酸濃度は、投与後一過性に用量依存的増加傾向を示した。
★クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物配合製剤の単回経口投与時の血中クエン酸動態
→図表を見る(PDF)
本剤の体内薬物動態は、本剤の成分及び代謝産物がすべて生体常在物質であることをふまえて解析された。
2.代謝
本剤の成分であるクエン酸塩は生体常在物質であり、細胞内に存在するTCA回路などで通常の代謝を受け、代謝産物として重炭酸塩を産生すると考えられる。
3.溶出挙動
本剤は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められた規格に適合していることが確認されている。
生体内のTCA回路(クエン酸回路)で代謝され、主として代謝産物の重炭酸イオン(HCO3-)の尿中及び血中濃度を上昇させることにより、酸性尿改善作用及びアシドーシス改善作用を示すと考えられている。
- 一包可:条件付可
吸湿性が高いため一包化調剤等は推奨しないが、やむを得ずグラシン紙等の防湿効果のない分包材質で一包化調剤した場合は、患者への薬剤交付時に、取り扱いに十分注意するよう伝える。
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
吸湿性が高いため一包化調剤等は推奨しないが、やむを得ずグラシン紙等の防湿効果のない分包材質で一包化調剤した場合は、患者への薬剤交付時に、取り扱いに十分注意するよう伝える。
- 製造販売会社
- 日本薬品
- 販売会社
おくすりのQ&A
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2型糖尿病の薬、リベルサスについてですが、外来患者さんに投与した場合、コメントが必要でしょうか?特殊な薬なのでしょうか?...
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