診療点数・診療報酬・レセプト・処方箋・薬価・添付文書のことを調べるならしろぼんねっと

ボグリボース錠0.3mg「タカタ」

後発医薬品
販売名
ボグリボース錠0.3mg「タカタ」
識別コード
TTS 351
薬価
0.3mg1錠 10.10円
製造メーカー
高田製薬

添付文書情報2018年01月改定(第11版)

商品情報

薬効分類名
その他の糖尿病用剤
一般名
ボグリボース0.3mg錠
禁忌
1.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない]。
2.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない]。
3.本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
糖尿病の食後過血糖の改善(但し、食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合、又は食事療法・運動療法に加えて経口血糖降下剤若しくはインスリン製剤を使用している患者で十分な効果が得られない場合に限る)。
用法・用量
ボグリボースとして1回0.2mgを1日3回毎食直前に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を0.3mgまで増量することができる。
慎重投与
1.他の糖尿病用薬投与中の患者[低血糖が起こることがある]。
2.開腹手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者[腸内ガス等の増加により腸閉塞が発現しやすい]。
3.消化・吸収障害を伴った慢性腸疾患の患者[本剤の作用により病態が悪化することがある]。
4.ロエムヘルド症候群、重度ヘルニア、大腸狭窄・大腸潰瘍等の患者[腸内ガス等の増加により症状が悪化することがある]。
5.重篤な肝障害のある患者[代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化する恐れがある。また、重篤な肝硬変例で、高アンモニア血症が増悪し意識障害を伴うことがある]。
6.重篤な腎障害のある患者[代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化する恐れがある]。
7.高齢者。
重要な基本的注意
1.糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮する。糖尿病以外にも尿糖陽性等の類似症状を呈する疾患(腎性糖尿、老人性糖代謝異常、甲状腺機能異常、慢性膵炎等の膵臓疾患、薬剤起因性の耐糖能異常等)があることに留意する。
2.本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮する。
3.本剤は低血糖症状を起こすことがあるので、糖尿病患者又は耐糖能異常を有する者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明する。また、高所作業、自動車の運転等に従事している糖尿病患者又は耐糖能異常を有する者に投与するときには、注意する。
4.糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法のみを行っている患者では、投与の際の食後血糖2時間値は200mg/dL以上を示す場合に限る。
5.食事療法・運動療法に加えて経口血糖降下剤を使用又は食事療法・運動療法に加えてインスリン製剤を使用している患者では、投与の際の空腹時血糖値は140mg/dL以上を目安とする。
6.本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払う。本剤を2~3カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロールできないなど)には、より適切と考えられる治療への変更を考慮する。なお、食後血糖の十分なコントロール:静脈血漿で食後血糖2時間値が160mg/dL以下が得られ、食事療法・運動療法又はこれらに加えて経口血糖降下剤若しくはインスリンを使用するのみで十分と判断される場合には、本剤の投与を中止して経過観察を行う。
相互作用
併用注意:1.糖尿病用薬(スルホニルアミド系薬剤及びスルホニルウレア系薬剤、ビグアナイド系薬剤、インスリン製剤、インスリン抵抗性改善剤)[インスリン及びスルホニルウレア系薬剤と併用した際に、低血糖発現の報告があるので、これらの薬剤との併用時には、低血糖発現の可能性を考慮し、低用量から投与を開始するなど慎重に投与する]。
2.糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強又は減弱する薬剤を併用している場合:1).糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤(β-遮断剤、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、フィブラート系の高脂血症治療剤、ワルファリン等)[糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強する薬剤の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用
薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わることによる影響に十分注意する]。
2).糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)[糖尿病用薬及びその血糖降下作用を減弱する薬剤の併用に加え更に本剤を併用する場合には、糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互作用に留意するとともに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わることによる影響に十分注意する]。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1.重大な副作用(頻度不明)1).他の糖尿病用薬との併用で低血糖が現れることがある。また、他の糖尿病用薬を併用しない場合でも低血糖が報告されている。本剤は二糖類の消化・吸収を遅延するので、低血糖症状が認められた場合には、ショ糖ではなくブドウ糖を投与するなど適切な処置を行う。
2).腹部膨満、鼓腸、放屁増加等が現れ、腸内ガス等の増加により、腸閉塞が現れることがあるので、観察を十分に行い、持続する腹痛、嘔吐等の症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
3).劇症肝炎、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
4).重篤な肝硬変例に投与した場合、便秘等を契機として高アンモニア血症が増悪し、意識障害を伴うことがあるので、排便状況等を十分に観察し、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)1).消化器:下痢、放屁、腹部膨満、軟便、腹鳴、腹痛、便秘、食欲不振、悪心、嘔吐、胸やけ、口渇、口内炎、味覚異常、腸管嚢胞様気腫症。
2).過敏症:発疹、そう痒、光線過敏症[症状が現れた場合には、投与を中止する]。
3).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇。
4).精神神経系:眩暈、頭痛、ふらつき、眠気。
5).血液:貧血、血小板減少、顆粒球減少。
6).その他:しびれ、顔面浮腫等の浮腫、眼のかすみ、ほてり、倦怠感、脱力感、高カリウム血症、血清アミラーゼ上昇、HDLコレステロール低下、発汗、脱毛。
高齢者への投与
一般に高齢者では、生理機能が低下しているので、低用量(例えば1回量0.1mg)から投与を開始するとともに、血糖値及び消化器症状の発現に留意するなど、経過を十分に観察しながら慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人への投与は、避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で、母動物の糖質吸収の抑制に起因する乳汁産生の抑制によると考えられる出生仔体重増加抑制が認められている]。
小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
取扱い上の注意
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、36カ月)の結果、3年間安定であることが確認された。

溶出挙動
本剤は、日本薬局方医薬品各条に定められたボグリボース錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

-

1.薬理作用
ボグリボースは、腸管において二糖類から単糖類への分解を担う二糖類水解酵素(α‐グルコシダーゼ)を阻害することによって、糖質の消化・吸収を遅延させ、食後過血糖を改善する。
2.生物学的同等性試験
(1)ボグリボース錠0.2mg「タカタ」
本剤と標準製剤(錠剤、0.2mg)をクロスオーバー法により、健康成人男子30名にそれぞれ3錠(ボグリボースとして0.6mg)を空腹時に単回経口投与した。投与10分後にショ糖負荷試験(ショ糖75gを水150mLに溶かした液を服用)を行い、ショ糖負荷前0.25、ショ糖負荷後0.25、0.5、0.75、1、1.5及び2時間に前腕静脈から採血した。また、別に製剤無投与の条件で同様にショ糖負荷試験を行った(ショ糖負荷単独)。酵素法により測定した血糖値の推移及びパラメータは次のとおりであり、薬剤投与時の血糖値はショ糖負荷単独と比較して、有意な血糖上昇の抑制効果が認められた。また、本剤投与時と標準製剤投与時のパラメータについて、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog0.8~log1.25の範囲にあり、両剤は生物学的に同等であると判断された。

→図表を見る(PDF)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(2)ボグリボース錠0.3mg「タカタ」
本剤と標準製剤(錠剤、0.3mg)をクロスオーバー法により、健康成人男子29名にそれぞれ2錠(ボグリボースとして0.6mg)を空腹時に単回経口投与した。投与10分後にショ糖負荷試験(ショ糖100gを水200mLに溶かした液を服用)を行い、ショ糖負荷前0.25、ショ糖負荷後0.25、0.5、0.75、1、1.5及び2時間に前腕静脈から採血した。また、別に製剤無投与の条件で同様にショ糖負荷試験を行った(ショ糖負荷単独)。酵素法により測定した血糖値の推移及びパラメータは次のとおりであり、薬剤投与時の血糖値はショ糖負荷単独と比較して、有意な血糖上昇の抑制効果が認められた。また、本剤投与時と標準製剤投与時のパラメータについて、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog0.8~log1.25の範囲にあり、両剤は生物学的に同等であると判断された。

→図表を見る(PDF)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

一包可:不可

無包装状態試験:判定不明

分割:不可
粉砕:不明
製造販売会社
高田製薬
販売会社
 

おくすりのQ&A

受付中回答3

併用投薬について

フロセミド注を持続点滴している患者に浮腫増悪の為アゾセミド内服を希望(本人が)
症状詳記行い、査定などは推測されますでしょうか?

薬価・添付文書 その他

解決済回答2

整腸剤の併用について

リアルダ、ミヤBMに今回からラックビー錠と、ビオフェルミン錠追加。...

薬価・添付文書 製品

受付中回答2

オメプラールとオメプラゾール

4月より後発品のオメプラゾールより、先発品のオメプラールの方が薬価が安くなるようですが、安い先発品を選ぶことにより保険請求に影響のある点数はありますか?

薬価・添付文書 その他

解決済回答5

病名

フルオロメトロン点眼には急性結膜炎の病名はいりますか?

薬価・添付文書 

解決済回答3

リベルサス投与について

いつもお世話になっております。
2型糖尿病の薬、リベルサスについてですが、外来患者さんに投与した場合、コメントが必要でしょうか?特殊な薬なのでしょうか?...

薬価・添付文書 製品

わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!

質問する

このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。