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フェノバール注射液100mg

販売名
フェノバール注射液100mg
薬価
10%1mL1管 70.00円
製造メーカー
藤永製薬

添付文書情報2024年02月改定(第2版)

商品情報

薬効分類名
バルビツール酸系及びチオバルビツール酸系製剤
一般名
フェノバルビタール注射液
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
2.1. 本剤の成分又はバルビツール酸系化合物に対して過敏症の患者。
2.2. 急性間欠性ポルフィリン症の患者[ポルフィリン合成が増加し、症状が悪化するおそれがある]。
2.3. ボリコナゾール投与中、タダラフィル投与中<肺高血圧症を適応とする場合>、マシテンタン投与中、チカグレロル投与中、アルテメテル・ルメファントリン投与中、ダルナビル・コビシスタット投与中、ドラビリン投与中、イサブコナゾニウム投与中、ミフェプリストン・ミソプロストール投与中、リルピビリン投与中、ニルマトレルビル・リトナビル投与中、リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン投与中、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド投与中、DRV・COBI・FTC・TAF投与中(ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド)、EVG・COBI・FTC・TAF投与中(エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド)、ソホスブビル・ベルパタスビル投与中、ドルテグラビル・リルピビリン投与中、カボテグラビル投与中の患者〔10.1参照〕。
効能・効果
1). 不安緊張状態の鎮静(緊急に必要な場合)。
2). てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作、大発作)、焦点発作(ジャクソン型発作を含む)。
3). 自律神経発作、精神運動発作。
用法・用量
フェノバルビタールとして、通常成人1回50~200mgを1日1~2回、皮下又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
肝機能障害患者
8.1. 有機溶媒を用いた製剤であるため、注射局所に壊死を起こすことがあるので、内服不可能な患者の場合、又は緊急に必要とする場合以外は使用しない〔11.1.4、14.1.5参照〕。
8.2. 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと〔9.1.1、9.8.2参照〕。
8.3. 連用中は定期的に肝機能・腎機能、血液検査を行うことが望ましい〔9.2腎機能障害患者、9.3肝機能障害患者の項、11.1.5、11.1.6参照〕。
8.4. 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.1.1. 虚弱者:呼吸抑制を起こすことがある。また、虚弱者の場合、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがある〔8.2、11.1.7参照〕。
9.1.2. 呼吸機能低下している患者:呼吸抑制を起こすことがある〔11.1.7参照〕。
9.1.3. 頭部外傷後遺症又は進行した動脈硬化症の患者:本剤の作用が強くあらわれることがある。
9.1.4. 心障害のある患者:血圧低下や心拍数減少を起こすおそれがある。
9.1.5. アルコール中毒のある患者:中枢抑制作用が増強される。
9.1.6. 薬物依存傾向又は薬物依存の既往歴のある患者:精神依存及び身体依存を示すことがある〔11.1.3参照〕。
9.1.7. 重篤な神経症の患者:依存を示すおそれがある〔11.1.3参照〕。
9.1.8. 甲状腺機能低下症の患者:甲状腺機能の異常をきたすおそれがある。
腎機能障害患者:症状の悪化、また血中濃度上昇のおそれがある〔8.3参照〕。
肝機能障害患者:症状の悪化、また血中濃度上昇のおそれがある〔8.3、11.1.6参照〕。
相互作用
本剤は薬物代謝酵素CYP3A等の誘導作用を有する。
10.1. 併用禁忌:1). ボリコナゾール<ブイフェンド>、タダラフィル<肺高血圧症を適応とする場合><アドシルカ>、マシテンタン<オプスミット>、チカグレロル<ブリリンタ>、アルテメテル・ルメファントリン<リアメット配合錠>、ダルナビル・コビシスタット<プレジコビックス配合錠>、ドラビリン<ピフェルトロ>、イサブコナゾニウム<クレセンバ>〔2.3参照〕[これらの薬剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による)]。
2). ミフェプリストン・ミソプロストール<メフィーゴ>〔2.3参照〕[ミフェプリストンの代謝が促進され血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがあるので、本剤の影響がなくなるまで投与しないこと(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による)]。
3). リルピビリン<エジュラント>〔2.3参照〕[リルピビリンの代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による)]。
4). ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>〔2.3参照〕[ニルマトレルビル及びリトナビルの血中濃度が低下し抗ウイルス作用の消失や耐性出現のおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用による)]。
5). リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン<オデフシィ配合錠>〔2.3参照〕[リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用
による)]。
6). ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド<ビクタルビ配合錠>〔2.3参照〕[ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するため、この薬剤の効果が減弱しこの薬剤に対する耐性が発現する可能性がある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による)]。
7). ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド<シムツーザ配合錠>〔2.3参照〕[ダルナビル・コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による)]。
8). EVG・COBI・FTC・TAF(エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド)<ゲンボイヤ配合錠>〔2.3参照〕[エルビテグラビル・コビシスタット・テノホビルアラフェナミドの血中濃度低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による)]。
9). ソホスブビル・ベルパタスビル<エプクルーサ配合錠>〔2.3参照〕[ソホスブビル及びベルパタスビルの血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による)]。
10). ドルテグラビル・リルピビリン<ジャルカ配合錠>〔2.3参照〕[ドルテグラビル及びリルピビリンの血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による)]。
11). カボテグラビル<ボカブリア>〔2.3参照〕[カボテグラビルの血中濃度が低下するおそれがある(本剤のUGT1A1誘導作用によると考えられている)]。
10.2. 併用注意:1). 中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体、トランキライザー、トピラマート等)、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等)、アルコール[相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること(相加的中枢神経抑制作用による)]。
2). MAO阻害剤[相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること(機序不明)]。
3). 三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤:①. 三環系抗うつ剤(イミプラミン等)、四環系抗うつ剤(マプロチリン等)[相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど注意すること(相加的中枢神経抑制作用
による)]。
②. 三環系抗うつ剤(イミプラミン等)、四環系抗うつ剤(マプロチリン等)[これらの抗うつ剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
4). メチルフェニデート[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤を減量するなど注意すること(メチルフェニデートが肝代謝を抑制すると考えられている)]。
5). バルプロ酸:①. バルプロ酸[本剤の血中濃度が上昇し作用が増強されることがある(バルプロ酸が肝代謝を抑制する)]。
②. バルプロ酸[バルプロ酸の血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
③. バルプロ酸[バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある(機序不明)]。
6). スチリペントール:①. スチリペントール[本剤の血中濃度が上昇し作用が増強されることがある(スチリペントールが肝代謝を抑制する)]。
②. スチリペントール[スチリペントールの血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
7). クロバザム:①. クロバザム[本剤の血中濃度が上昇することがある(機序不明)]。
②. クロバザム[クロバザムの血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
8). イリノテカン[イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が低下し作用が減弱することがあるので、併用を避けることが望ましい(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
9). 主にCYP3Aの基質となる薬剤(アゼルニジピン、イグラチモド、イマチニブ、カルバマゼピン、シクロスポリン、ゾニサミド、タクロリムス、フェロジピン、ベラパミル、モンテルカスト等、副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン等)、卵胞ホルモン剤・黄体ホルモン剤(ノルゲストレル・エチニルエストラジオール等)、PDE5阻害剤(タダラフィル<勃起不全・前立腺肥大症に伴う排尿障害を適応とする場合><シアリス、ザルティア>、シルデナフィル、バルデナフィル))、アミノフィリン水和物、クロラムフェニコール、テオフィリン、パロキセチン、フレカイニド、メトロニダゾール[これらの薬剤の血中濃度が低下し作用が減弱することがあるので、用量に注意し、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
10). ラモトリギン、デフェラシロクス、カナグリフロジン、ラルテグラビル[これらの薬剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤がこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進する)]。
11). ルフィナミド[これらの薬剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(機序不明)]。
12). アピキサバン[これらの薬剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用及びP糖蛋白誘導作用による)]。
13). ソホスブビル、レジパスビル・ソホスブビル、グレカプレビル・ピブレンタスビル、テノホビル アラフェナミド[これらの薬剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤を減量又は中止する場合には、これらの薬剤の血中濃度の上昇に注意すること(本剤のP糖蛋白誘導作用による)]。
14). ドルテグラビル、ドルテグラビル・ラミブジン、ドルテグラビル・アバカビル・ラミブジン[ドルテグラビルの血中濃度が低下するおそれがある(本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による)]。
15). レナカパビルナトリウム[レナカパビルの血漿中濃度が低下する可能性があり、レナカパビルの効果が減弱しレナカパビルに対する耐性が発現する可能性があるので、本剤との併用は推奨されない(本剤の中程度のCYP3A、P-gp及びUGT1A1誘導作用による)]。
16). ドキシサイクリン[ドキシサイクリンの血中濃度半減期が短縮することがある(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
17). クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤の作用が減弱することがあるので、通常より頻回に血液凝固時間の測定を行い、クマリン系抗凝血剤の用量を調整すること(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による)]。
18). アルベンダゾール[アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し効果が減弱することがある(機序不明)]。
19). 利尿剤(チアジド系降圧利尿剤等)[起立性低血圧が増強されることがあるので、減量するなど注意すること(機序は不明であるが、高用量の本剤は血圧を低下させることがある)]。
20). アセタゾラミド[くる病、骨軟化症があらわれやすい(本剤によるビタミンDの不活性化促進、又はアセタゾラミドによる腎尿細管障害、代謝性アシドーシス等が考えられている)]。
21). アセトアミノフェン[本剤の長期連用者は、アセトアミノフェンの代謝物による肝障害を生じやすくなる(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されると考えられている)]。
22). セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること(セイヨウオトギリソウの肝薬物代謝酵素誘導作用によると考えられている)]。
23). リオチロニンナトリウム、レボチロキシンナトリウム水和物[これらの薬剤の血中濃度を低下させることがあるので、併用する場合にはこれらの薬剤を増量するなど慎重に投与すること(本剤は甲状腺ホルモンの異化を促進すると考えられている)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(頻度不明):発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.2. 過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV-6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること)。
11.1.3. 依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生じることがあるので、用
量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、不安、不眠、けいれん、悪心、幻覚、妄想、興奮、錯乱又は抑うつ状態等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと〔9.1.6、9.1.7、9.8.1参照〕。
11.1.4. 局所壊死(頻度不明):注射局所の組織壊死を起こすことがある〔8.1、14.1.5参照〕。
11.1.5. 顆粒球減少(頻度不明)、血小板減少(頻度不明)〔8.3参照〕。
11.1.6. 肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある〔8.3、9.3肝機能障害患者の項参照〕。
11.1.7. 呼吸抑制(頻度不明)〔9.1.1、9.1.2、9.8.1参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)猩紅熱様発疹、麻疹様発疹、中毒疹様発疹。
2). 血液:(頻度不明)血小板減少、巨赤芽球性貧血。
3). 肝臓:(頻度不明)AST上昇・ALT上昇・γ-GTP上昇等の肝機能障害、黄疸。
4). 腎臓:(頻度不明)蛋白尿等の腎障害[連用によりあらわれることがある]。
5). 精神神経系:(頻度不明)眠気、アステリキシス(asterixis)、眩暈、頭痛、せん妄、昏迷、鈍重、構音障害、知覚異常、運動失調、精神機能低下、興奮、多動。
6). 消化器:(頻度不明)食欲不振。
7). 骨・歯:(頻度不明)くる病、骨軟化症、歯牙形成不全[連用によりあらわれることがあるので、異常(血清アルカリフォスファターゼ値上昇、血清カルシウム低下・血清無機リン低下等)があらわれた場合には、減量又はビタミンDの投与等適切な処置を行うこと]、低カルシウム血症。
8). 内分泌系:(頻度不明)甲状腺機能検査値異常(血清T4値異常等)。
9). その他:(頻度不明)血清葉酸値低下、*ヘマトポルフィリン尿[*:連用によりあらわれることがある]、発熱。
高齢者
9.8.1. 少量から投与を開始するなど慎重に投与し、なお、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと(呼吸抑制、興奮、抑うつ、錯乱等があらわれやすい)〔11.1.3、11.1.7参照〕。
9.8.2. 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがある〔8.2参照〕。
授乳婦
9.5.1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠中に本剤を単独、又は併用投与された患者の中に、口唇裂、口蓋裂、心奇形、大動脈縮窄症等を有する児を出産した例が多いとの疫学的調査報告がある)。
9.5.2. 妊娠中の投与により、新生児に出血傾向、呼吸抑制等を起こすことがある。
9.5.3. 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状(多動、振戦、反射亢進、過緊張等)があらわれることがある。
9.5.4. 妊娠中の投与により、葉酸低下が生じるとの報告がある。
授乳を避けさせること(ヒト乳汁中へ移行し、新生児、乳児に傾眠、哺乳量低下を起こすことがある)。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
適用上の注意
14.1. 薬剤投与時の注意14.1.1. 投与経路:静脈内注射はできない。
14.1.2. 筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に配慮すること。
・ 筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意して注射すること。
・ 筋肉内注射時繰り返し注射する場合には同一注射部位を避けること。なお、乳児、幼児、小児には筋肉内注射を連用しないことが望ましい。
・ 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流を見た場合は、直ちに針を抜き部位を変えて注射すること。
14.1.3. 投与速度:呼吸抑制、血圧降下があらわれることがあるので、注射方法については十分注意し、注射速度はできるだけ遅くすること。
14.1.4. 他剤との配合:本剤は、水によって主薬を析出するので、静脈内注射及び他の注射剤との混合はしないこと。
14.1.5. 投与時:本剤の投与により、注射局所の腫脹、硬結を起こすことがある〔8.1、11.1.4参照〕。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報15.1.1. 血清免疫グロブリン異常(IgA異常、IgG異常等)があらわれることがある。
15.1.2. 本剤と他の抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピン)との間に交差過敏症(過敏症症候群を含む皮膚過敏症)を起こしたとの報告がある。
15.1.3. 海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。
15.2. 非臨床試験に基づく情報ラット及びマウスに長期間大量投与(ラット:25mg/kg、マウス:75mg/kg)したところ、対照群に比較して肝腫瘍の発生が有意に増加したとの報告がある。

16.1 血中濃度
フェノバール注射液100mgをフェノバルビタールとして平均10.2mg/kg乳幼児5例(5ヵ月~1歳6ヵ月)に筋注して得られた血中濃度推移は添付文書の図のとおりである。投与30分後には血中濃度の上昇傾向がみられ、投与後4~6時間でpeak levelに達した。投与12時間後まではほぼpeak levelに近い値を維持し、以後指数関数的に緩徐に低下した。

16.8 その他
16.8.1 有効血中濃度
〈てんかんのけいれん発作、自律神経発作、精神運動発作〉
有効血中フェノバルビタール濃度は10~25μg/mLとされている。

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18.1 作用機序
GABAA受容体のサブユニットに存在するバルビツール酸誘導体結合部位に結合することにより、抑制性伝達物質GABAの受容体親和性を高め、Cl-チャネル開口作用を増強して神経機能抑制作用を促進する。

製造販売会社
藤永製薬
販売会社
第一三共 

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