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ペオン錠80

販売名
ペオン錠80
識別コード
ペオン
薬価
80mg1錠 11.50円
製造メーカー
ゼリア新薬

添付文書情報2023年02月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の解熱鎮痛消炎剤
一般名
ザルトプロフェン錠
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
2.1. 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させることがある]〔9.1.2参照〕。
2.2. 重篤な血液異常のある患者[血液の異常をさらに悪化させるおそれがある]。
2.3. 重篤な肝機能障害のある患者〔9.3.1参照〕。
2.4. 重篤な腎機能障害のある患者〔9.2.1参照〕。
2.5. 重篤な心機能不全のある患者[心機能不全をさらに悪化させるおそれがある]。
2.6. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.7. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等により誘発される喘息発作)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発させるおそれがある]。
効能・効果
1). 次記疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群。
2). 手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛。
用法・用量
通常、成人にザルトプロフェン1回80mg、1日3回経口投与する。
頓用の場合は、1回80~160mgを経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
7.2. 高齢者に投与する際には消化器症状等患者の状態を観察しながら、投与回数を減らす(例えば1回80mg1日2回)か又は休薬するなど必要最低限の使用にとどめるよう慎重に投与すること(本剤は血漿蛋白結合率が高く、また、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、血漿アルブミンが減少していることが多く、腎機能も低下していることがあり、高い血中濃度が持続するおそれがある)〔16.5参照〕。
肝機能障害患者
8.1. 消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
8.2. 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
・ 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に尿検査、血液検査及び肝機能検査等を行うこと〔11.1.2、11.1.3、11.1.5、11.1.7参照〕。
・ 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮すること。
8.3. 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
・ 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症、疼痛及び発熱の程度を考慮し、投与すること。
・ 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として長期投与を避けること。
・ 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行うこと。
9.1.1. 消化性潰瘍の既往歴のある患者:消化性潰瘍を再発させることがある。
9.1.2. 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者:本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある)〔2.1参照〕。
9.1.3. 血液異常<重篤な血液異常を除く>又はその既往歴のある患者:血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。
9.1.4. 心機能障害<重篤な心機能不全を除く>のある患者:心機能障害を悪化させるおそれがある。
9.1.5. 気管支喘息<アスピリン喘息又はその既往歴を除く>のある患者:喘息発作を誘発させるおそれがある。
9.1.6. 潰瘍性大腸炎の患者:症状を悪化させるおそれがある。
9.1.7. クローン病の患者:症状を悪化させるおそれがある。
9.1.8. 感染症を合併している患者:必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること(感染症を不顕性化するおそれがある)。
9.2.1. 重篤な腎機能障害のある患者:投与しないこと(腎機能障害をさらに悪化させるおそれがある)〔2.4参照〕。
9.2.2. 腎機能障害<重篤な腎機能障害を除く>又はその既往歴のある患者:腎機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:投与しないこと(肝機能障害をさらに悪化させるおそれがある)〔2.3参照〕。
9.3.2. 肝機能障害<重篤な肝機能障害を除く>又はその既往歴のある患者:肝機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。
相互作用
10.2. 併用注意:1). ニューキノロン系抗菌剤(エノキサシン等)[痙攣を誘発することがあるので、用量を調節するなど注意すること(ニューキノロン系抗菌剤は中枢神経系の抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体への結合を阻害することにより痙攣を誘発するが、本剤はその阻害作用を増強すると考えられている)]。
2). クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム等)[抗凝血作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること(本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている)]。
3). スルホニル尿素系血糖降下剤(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強するおそれがあるので、用量を調節するなど注意すること(本剤のヒトにおける血漿蛋白結合率(in vitro)は99%以上と高く、血漿蛋白結合率の高い薬剤と併用すると、血中の遊離型薬剤の濃度が上昇するためと考えられている)]。
4). チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)[チアジド系利尿剤の作用を減弱するとの報告がある(本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により、水・塩類の排泄を低下させる可能性が考えられている)]。
5). リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウム製剤の作用を増強するとの報告があるので、リチウム製剤の用量を調節するなど注意すること(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている)]。
6). メトトレキサート[メトトレキサートの作用を増強するとの報告があるので、メトトレキサートの用量を調節するなど注意すること(本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、これらの薬剤の腎排泄が減少し、血中濃度が高くなる可能性が考えられている)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明):呼吸困難、血圧低下、冷汗、悪寒、発疹、かゆみ、紅潮、顔面浮腫、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2. 急性腎障害(頻度不明)、ネフローゼ症候群(頻度不明):急性腎障害、ネフローゼ症候群等の腎機能障害があらわれることがあるので、BUN上昇・血中クレアチニン上昇、乏尿、浮腫、蛋白尿、低蛋白血症等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.1.3. 肝機能障害(頻度不明):黄疸、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇があらわれることがある〔8.2参照〕。
11.1.4. 消化性潰瘍(0.1%未満)、小腸・大腸潰瘍(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明):消化性潰瘍及び小腸潰瘍・大腸潰瘍(出血や穿孔を伴うことがある)、出血性大腸炎があらわれることがある。
11.1.5. 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明)〔8.2参照〕。
11.1.6. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)。
11.1.7. 溶血性貧血(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)〔8.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1%~1%)胃不快感、胃痛、嘔気、心窩部痛、下痢、胃重感、胸やけ、口内炎、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐、(0.1%未満)便秘、腹部膨満感、舌炎、口渇。
2). 精神神経系:(0.1%未満)眠気、めまい、頭痛、しびれ(しびれ感)。
3). 過敏症:(0.1%~1%)発疹、皮疹、(0.1%未満)湿疹、そう痒、(頻度不明)光線過敏症。
4). 血液:(0.1%~1%)ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値低下、赤血球減少、好酸球増加、(0.1%未満)血小板増加、白血球増加。
5). 肝臓:(0.1%~1%)ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇。
6). 腎臓:(0.1%~1%)BUN上昇、(0.1%未満)血中クレアチニン上昇、血尿。
7). その他:(0.1%~1%)浮腫、(0.1%未満)倦怠感、排尿痛、排尿障害、発熱、(頻度不明)ほてり、頻尿。
発現頻度は使用成績調査の結果を含む。
授乳婦
9.5.1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性:治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(投与する際には、必要最小限にとどめ、適宜羊水量を確認するなど慎重に投与すること)。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。妊娠末期のラットに投与した実験で、胎仔動脈管収縮が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている)。
小児等
副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること(小児等を対象とした臨床試験は実施していない)。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性6例にザルトプロフェン80mgを単回経口投与した結果、未変化体の血漿中濃度は速やかに上昇し、投与約1.2時間後に最高値(5.00μg/mL)に達し、その後二相性(T1/2α約0.9時間、T1/2β約9時間)で低下した。

→図表を見る(PDF)

16.1.2 反復投与
健康成人男性6例にザルトプロフェンを1回100mg7日間反復投与注)(1日目は朝食1時間後に1回投与、2~6日目は1日3回投与、7日目は絶食下、朝1回投与)した結果、蓄積性は認められていない。
注)本剤の承認された用量は1回80mg、1日3回、頓用の場合は1回80~160mgである。
16.2 吸収
健康成人男性6例にザルトプロフェン80mgを単回経口投与した結果、吸収率は82%以上と推察された。
16.3 分布
ラット、ウサギ、イヌ及びヒトの血清に、14C‐ザルトプロフェンを3μg/mLおよび30μg/mLの濃度で添加して血清蛋白結合率を求めた結果、いずれの種および濃度でも血清蛋白結合率(in vitro)は98%以上であった。
16.5 排泄
健康成人男性6例にザルトプロフェン80mgを単回経口投与した結果、投与24時間以内に投与量の約82%が尿中に排泄され、その大部分は未変化体の抱合体であった。[7.2参照]

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
国内で実施された、二重盲検比較試験を含む臨床試験で効果判定が行われた総症例1,393例(一般臨床試験793例、二重盲検試験600例)の臨床成績の概要は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)

18.1 作用機序
アラキドン酸代謝系におけるシクロオキシゲナーゼ阻害によりプロスタグランジン生合成を抑制することで鎮痛及び抗炎症作用をあらわす。また、白血球遊走抑制作用及びライソゾーム酵素遊離抑制作用等の白血球細胞膜安定化作用も抗炎症作用の一機序になっているものと考えられる。
18.2 プロスタグランジン生合成抑制作用
選択的に炎症反応にかかわる細胞からのプロスタグランジン生合成を強く抑制し(in vitro)、ラット胃組織のプロスタグランジン生合成抑制作用はインドメタシンより弱く、尿中プロスタグランジン排泄の抑制も軽度であった。
18.3 鎮痛作用
酢酸ライジング法(マウス、ラット)、ブラジキニン動注法(ラット)、ランダル‐セリット法(ラット)及びアジュバント関節痛(ラット)の各種疼痛モデルに対して鎮痛作用を示した。特にブラジキニンによる疼痛反応に対しては、インドメタシン、プラノプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、ケトプロフェン、メフェナム酸、ロキソプロフェンナトリウムよりも約3倍~28倍の強い効果を示した。
18.4 抗炎症作用
カラゲニン足蹠浮腫(ラット)、血管透過性亢進(ラット)、紫外線紅斑(モルモット)、コットンペレット法(ラット)、CMC空気嚢炎モデル(ラット)及びアレルギー性空気嚢炎モデル(ラット)等の急性、亜急性及び慢性の各種炎症モデルにおいて抗炎症作用を示した。
また、関節リウマチの病態モデルであるアジュバント関節炎モデル(ラット)に対して治療効果が認められた。

一包可:不明

バラ包装

分割:可能
粉砕:可能
製造販売会社
ゼリア新薬
販売会社
 

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