ストロカイン錠5mg
添付文書情報2023年04月改定(第11版)
商品情報
- 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 次記疾患に伴う疼痛・酸症状・曖気・悪心・嘔吐・胃部不快感・便意逼迫:食道炎、胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、過敏性大腸症(イリタブルコロン)。
- 用法・用量
- オキセサゼインとして1日15~40mgを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 副作用
- 総症例951例中、38例(4.00%)の副作用が報告されている(再評価結果時)。
- 1.過敏症:(頻度不明)発疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2.消化器:(0.1~5%未満)便秘、食欲不振、口渇、悪心、下痢[このような症状の継続又は増強がみられた場合は、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う]。
3.精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、眩暈、(頻度不明)眠気、脱力感。
- 高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
- 小児等への投与
- 小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
- 適用上の注意
- 1.投与時:長期連続投与は避ける。
2.服用時:口内にしびれ等を残さないため噛み砕いたりせずに、速やかに飲みくだすよう注意させる。
3.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
臨床効果
胃炎、消化性潰瘍についての二重盲検試験によって本剤の有用性が確認された。症状別には胸やけ、呑酸、腹部膨満感、胃のもたれ、食欲不振等に対する有効性が認められた。
1.局所麻酔作用
本薬の局所麻酔作用は、ウサギの角膜においてプロカインの4,000倍、コカインの500倍を示す。また、本薬の局所麻酔作用はpH1.0~2.0の強酸性下でも影響を受けず、強力な局所麻酔作用を示す。
2.ガストリン遊離抑制作用
Heidenhain pouchイヌを用いた実験では、本薬の経口投与により、アセチルコリン刺激による胃幽門部からのガストリンの遊離を抑制する。
3.胃酸分泌抑制作用
イヌを用いた実験では、本薬の経口投与により、ペンタガストリン又は食餌刺激による胃酸分泌を抑制する。
消化性潰瘍患者に本薬を経口投与し、胃内pHの変動をpH電極を胃内に挿入して測定すると、投与1時間後には全例の胃内pHは3以上に上昇する。
4.胃腸管運動抑制作用
麻酔イヌに本薬を経口投与すると胃の自律運動は抑制され、更に塩化バリウムによって実験的に引き起こされた胃、十二指腸の運動亢進を本薬は緩解させる。
- 一包可:条件付可
無包装状態試験:湿度条件→硬度低下(1カ月後規格値外)
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
口内にしびれ等を残さないためかみ砕いたりせずに、速やかに飲みくだすよう注意させる。
- 製造販売会社
- アルフレッサ ファーマ
- 販売会社
- エーザイ
おくすりのQ&A
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