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オフロキサシン点眼液0.3%「JG」

販売名
オフロキサシン点眼液0.3%「JG」
薬価
0.3%1mL 107.40円
製造メーカー
長生堂製薬

添付文書情報2023年08月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の眼科用剤
一般名
オフロキサシン液(1)
禁忌
2.1. 本剤の成分及びキノロン系抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法。
用法・用量
通常、1回1滴、1日3回点眼する。
なお、症状により適宜増減する。
特定の背景を有する患者に関する注意
8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2. 長期間使用しないこと。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 眼:(1%未満)眼刺激、眼痛、(頻度不明)びまん性表層角膜炎等の角膜障害、眼瞼炎、結膜炎、眼そう痒感。
2). 皮膚:(頻度不明)皮膚そう痒、発疹、蕁麻疹。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・ 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。

16.3 分布
・白内障手術患者(25例)にオフロキサシン点眼液1回1滴を術前5分毎5回点眼したとき、房水中濃度は最終点眼後1時間前後に最高値(1.20μg/mL)を示した。
・白色ウサギにオフロキサシン点眼液を1回1滴点眼したとき、角膜、球結膜、眼筋、強膜、虹彩・毛様体及び房水に良好な移行を認めた。その移行量は角膜、強膜、眼筋、虹彩・毛様体において点眼終了1時間後に最高値を示し、それぞれの値は3.32μg/g、1.62μg/g、2.62μg/g、0.95μg/gであった。また球結膜では15分後に2.95μg/g、前房水では30分後に0.71μg/mLとそれぞれ最高値を示した。
・白色ウサギにオフロキサシン点眼液を1回1滴、5分毎に5回点眼したとき、前記の1回点眼した場合と同様に眼組織へ良好な移行が認められた。その移行量は角膜、強膜、球結膜において点眼終了5分後に最高値を示し、それぞれの値は、7.78μg/g、7.66μg/g、34.98μg/gであった。また眼筋では15分後に18.54μg/g、虹彩・毛様体、硝子体では30分後にそれぞれ3.12μg/g、0.80μg/mL、前房水では1時間後に3.56μg/mLと最高値を示した。
・白色及び有色ウサギにオフロキサシン点眼液を1回1滴、1日3回2週間両眼に点眼し眼内動態を比較したメラニン含有組織である虹彩・毛様体、網脈絡膜における濃度差がみられた。メラニン含有していない組織では房水中濃度を除いて白色と有色ウサギの間に組織内濃度の動態に大きな差は認められなかった。
16.8 その他
16.8.1 生物学的同等性試験
オフロキサシン点眼液0.3%「JG」とタリビッド点眼液0.3%をウサギの眼結膜嚢内に50μL(オフロキサシンとして0.15mg)点眼し、眼房水中及び角膜組織中のオフロキサシン濃度を測定したところ、両剤とも眼房水中及び角膜組織中に同様の組織内移行を示し、生物学的に同等であった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)〉
17.1.1 国内第II相試験
外眼部細菌感染症患者286例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液、0.5%オフロキサシン点眼液(1回2滴、1日4回)注1)又は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、累積有効率(有効以上※)は0.3%オフロキサシン点眼液群98.5%(66/67例)、0.5%オフロキサシン点眼液群97.5%(79/81例)、0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群89.6%(69/77例)であり、0.3%オフロキサシン点眼液群は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群と比較し、有意に優れた臨床効果が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表1及び表2のとおりであった。
0.3%オフロキサシン点眼液群において副作用は94例中2例(2.1%)に認められ、主な副作用はしみるであった。
※眼感染症研究会制定基準(1982年)に従い評価。
注1)本剤が承認されている濃度は0.3%、用法・用量は通常1回1滴、1日3回点眼、症状により適宜増減である。
表1.疾患別臨床効果
→図表を見る(PDF)

表2.有効菌種別臨床効果
→図表を見る(PDF)

17.1.2 国内第III相試験
外眼部細菌感染症患者373例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液(1回2滴、1日4回)注2)又は0.3%ジベカシン点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、0.3%オフロキサシン点眼液群の累積有効率(有効以上※)は99.3%(137/138例)であり、0.3%ジベカシン点眼液群の94.3%(115/122例)と比較し、臨床効果が優れている傾向が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表3及び表4のとおりであった。
0.3%オフロキサシン点眼液群において副作用は178例中2例(1.1%)に認められ、いずれもしみるであった。
※眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
注2)本剤が承認されている用法・用量は、通常1回1滴、1日3回点眼、症状により適宜増減である。
表3.疾患別臨床効果
→図表を見る(PDF)

表4.有効菌種別臨床効果
→図表を見る(PDF)

17.1.3 国内第III相試験
外眼部細菌感染症患者448例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液(1回1滴、1日3回)又は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、0.3%オフロキサシン点眼液群の累積有効率(有効以上※)は93.0%(173/186例)であり、0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群の85.2%(155/182例)と比較し、有意に優れた臨床効果が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表5及び表6のとおりであった。
0.3%オフロキサシン点眼液群186例に副作用は認められなかった。
※眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
表5.疾患別臨床効果
→図表を見る(PDF)

表6.有効菌種別臨床効果
→図表を見る(PDF)

〈眼科周術期の無菌化療法〉
17.1.4 国内一般臨床試験
眼手術患者367例を対象に、オフロキサシン点眼液を1日5回注3)、手術前2日間点眼した結果、全例とも術後感染はみられなかった。
副作用は認められなかった。
注3)本剤が承認されている用法・用量は、1回1滴、1日3回点眼、症状により適宜増減である。

18.1 作用機序
主な作用機序はDNAジャイレース(トポイソメラーゼII)活性及びトポイソメラーゼIV活性の阻害による細菌のDNA合成阻害である。抗菌作用は殺菌的でMIC濃度で溶菌が認められた。
18.2 抗菌作用
オフロキサシンの抗菌スペクトラムは広範囲に及び、オフロキサシンはブドウ球菌属、肺炎球菌を含むレンサ球菌属、ミクロコッカス属、コリネバクテリウム属等のグラム陽性菌及び緑膿菌を含むシュードモナス属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、モラクセラ属、セラチア属、クレブシエラ属、プロテウス属、アシネトバクター属等のグラム陰性菌並びに嫌気性菌であるアクネ菌等の眼感染症の起炎菌に対し、強い抗菌力を示す(in vitro)。
18.3 生物学的同等性試験
オフロキサシン点眼液0.3%「JG」とタリビッド点眼液0.3%を実験的緑膿菌角膜感染症モデル(ウサギ)に50μL(オフロキサシンとして0.15mg)を1日6回3日間点眼し、緑膿菌角膜感染症に対する治療効果を比較検討した。オフロキサシン点眼液0.3%「JG」及びタリビッド点眼液0.3%は、いずれも角膜の混濁を著明に抑制し、緑膿菌角膜感染症に対し優れた治療効果が認められ、またいずれも緑膿菌を顕著に殺菌し優れた抗菌効果が認められ、生物学的に同等であった。

製造販売会社
長生堂製薬
販売会社
日本ジェネリック 

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