レボフロキサシン点眼液1.5%「NIG」
添付文書情報2024年03月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 2.1. 本剤の成分、オフロキサシン及びキノロン系抗菌剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する有効性は証明されていないので、MRSAによる感染症が明らかであり、臨床症状の改善が認められない場合、速やかに抗MRSA作用の強い薬剤を投与すること。
- 用法・用量
- 通常、1回1滴、1日3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
- 特定の背景を有する患者に関する注意
- 8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
1). 眼:(1~5%未満)眼刺激、(1%未満)眼そう痒感、(頻度不明)びまん性表層角膜炎等の角膜障害、結膜炎、眼痛、角膜沈着物、眼瞼炎。
2). 皮膚:(1%未満)蕁麻疹、(頻度不明)発疹、皮膚そう痒。
3). その他:(1%未満)味覚異常(苦味等)。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
- 小児等
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は8歳未満の小児に投与した臨床試験は実施していない。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・ 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・ 患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
・ 遮光して保存すること。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
16.8 その他
16.8.1 生物学的同等性試験
眼組織内移行性(ウサギ)
レボフロキサシン点眼液1.5%「NIG」とクラビット点眼液1.5%を、それぞれ50μL(レボフロキサシン水和物として0.75mg)をウサギの眼結膜嚢内に点眼して眼房水内レボフロキサシン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
18.1 作用機序
主な作用機序はDNAジャイレース(トポイソメラーゼII)活性及びトポイソメラーゼIV活性の阻害による細菌のDNA合成阻害である。DNAジャイレース(トポイソメラーゼII)活性とトポイソメラーゼIV活性のどちらを強く阻害するかは細菌によって異なる。
18.2 生物学的同等性試験
実験的緑膿菌角膜感染症に対する治療効果
ウサギ角膜表層に緑膿菌を接種した病態モデルを用いて、レボフロキサシン点眼液1.5%「NIG」とクラビット点眼液1.5%を、それぞれ50μL/回(レボフロキサシン水和物として0.75mg)を3日間、計8回点眼し緑膿菌接種後7日目までの角膜混濁スコアを指標に生物学的同等性を検討した。その結果、本剤及びクラビット点眼液1.5%は、生理食塩液点眼群(対照群)と比較していずれも緑膿菌による角膜混濁の増加を著明に抑制し、その治療効果に有意差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
- 製造販売会社
- 日医工岐阜工場
- 販売会社
- 武田薬品 日医工
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