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エピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「ニットー」

後発医薬品
販売名
エピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「ニットー」
薬価
0.1%1mL 252.90円
製造メーカー
東亜薬品

添付文書情報2024年08月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の眼科用剤
一般名
エピナスチン塩酸塩液(2)
禁忌
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
アレルギー性結膜炎。
用法・用量
通常、1回1滴、1日2回(朝、夕)点眼する。
特定の背景を有する患者に関する注意
8.1. 本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないよう注意すること。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
眼:(0.1~1%未満)結膜充血、(頻度不明)眼刺激、眼異物感、羞明、眼瞼炎、眼痛、流涙、点状角膜炎、眼そう痒感、眼脂。
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前及び妊娠初期試験(ラット:経口)では受胎率低下が、器官形成期試験(ウサギ:経口)では胎仔致死作用が、いずれも高用量で認められている。
小児等
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・ 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・ 患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・ 点眼したときに液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
・ 本剤に含まれているベンザルコニウム塩化物は、ソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので、ソフトコンタクトレンズを装用している場合は、点眼前にレンズを外し、点眼5分以上経過後に再装用すること。

16.1 血中濃度
健康成人男性6例に0.3%エピナスチン塩酸塩点眼液注)を片眼に1回2滴、1日4回7日間反復点眼したときの血漿中エピナスチン濃度は、最終点眼後10分において、すべての被験者で定量下限(1ng/mL)未満であった。
注)本剤が承認されている濃度は0.1%である。
16.3 分布
・サルの両眼に0.05%14C‐エピナスチン塩酸塩点眼液を単回点眼したとき、主に外眼部組織に高濃度で分布し、その濃度は眼瞼、虹彩、結膜、角膜、強膜、毛様体の順であった。また、メラニン含有組織である虹彩、毛様体及び網脈絡膜中濃度の経時的な減少は、点眼後24時間以内において認められなかった。
・ラットの両眼にエピナスチン塩酸塩点眼液(0.05%製剤)及びエピナスチン塩酸塩点眼液(0.1%製剤)を単回点眼したとき、結膜中エピナスチン濃度はいずれも最初の測定時点である点眼後1時間にCmaxを示した後、時間経過とともに低下した。結膜中エピナスチンのCmaxは用量依存的に増加した。
16.4 代謝
・健康成人男性に経口投与した場合の尿及び糞抽出物中の代謝物量を検討したところ、ほとんど未変化体であった。
・エピナスチンの代謝にCYP3A4、CYP2D6及びCYP2B6の関与が示唆された(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人男性に経口投与したとき、主に尿中及び糞中に排泄され、排泄率はそれぞれ25.4%及び70.4%であった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験(抗原誘発試験)
無症状期のアレルギー性結膜炎患者(68例)を対象に、片眼にエピナスチン塩酸塩点眼液(0.05%製剤34例、0.1%製剤34例)、他眼にプラセボ点眼液を無作為に割付け、各眼に各点眼液を1回1滴点眼した。各点眼液点眼4時間後又は8時間後にスギ花粉抗原溶液を点眼し、症状について評価した。その結果、眼そう痒感スコア及び結膜充血スコアにおいて、エピナスチン塩酸塩点眼液(0.1%製剤)のプラセボ点眼液に対する優越性が示された(表1)。休薬期間を設けた後、片眼に前回とは異なるエピナスチン塩酸塩点眼液(0.05%製剤34例、0.1%製剤34例)、他眼にプラセボ点眼液を、1回1滴点眼し、各点眼液点眼4時間後又は8時間後にスギ花粉抗原溶液を点眼し、クロスオーバー比較を行った。その結果、眼そう痒感スコアにおいて、エピナスチン塩酸塩点眼液(0.1%製剤、1日2回点眼相当)のエピナスチン塩酸塩点眼液(0.05%製剤、1日4回点眼相当)に対する非劣性が示された(表2)。
エピナスチン塩酸塩点眼液の0.1%製剤群及び0.05%製剤群のいずれも副作用は認められなかった。
表1. プラセボとの比較:抗原誘発を行ったときの眼そう痒感スコア及び結膜充血スコア(被験者間比較、3時点平均スコア)
→図表を見る(PDF)

表2. 0.05%製剤との比較:抗原誘発を行ったときの眼そう痒感スコア(被験者内比較、3時点平均スコア)
→図表を見る(PDF)

17.1.2 国内第III相試験(環境試験)
アレルギー性結膜炎患者(121例)を対象に、環境下でエピナスチン塩酸塩点眼液(0.1%製剤)を1回1滴、1日2回(朝、夕)8週間点眼する非盲検非対照試験(長期投与試験)を実施した結果、眼そう痒感スコア(平均値±標準偏差)はベースライン3.1±0.4(121例)、7日目2.0±1.0(121例)、14日目1.8±1.0(120例)、28日目1.5±0.9(120例)、42日目0.8±0.8(120例)、56日目0.6±0.8(120例)であった。眼瞼結膜充血スコア(平均値±標準偏差)はベースライン1.4±0.7(117例)、7日目1.1±0.8(117例)、14日目1.1±0.7(116例)、28日目0.9±0.7(116例)、42日目0.8±0.7(116例)、56日目0.5±0.6(116例)であった。眼球結膜充血スコア(平均値±標準偏差)はベースライン1.2±0.7(103例)、7日目0.8±0.5(103例)、14日目0.7±0.5(103例)、28日目0.4±0.5(103例)、42日目0.4±0.5(103例)、56日目0.3±0.5(103例)であった。
副作用は、眼充血0.8%(1/121例)であった。
17.1.3 臨床効果の類似性を確認する試験(抗原誘発試験)
無症状期のアレルギー性結膜炎患者(60例)を対象に、両眼にエピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「ニットー」又はアレジオンLX点眼液0.1%を左右眼で異なる点眼液が点眼されるよう無作為に割付け、部分遮蔽、クロスオーバー法により、各眼に各点眼液を1期あたり1回1滴点眼した。各点眼液点眼8時間後にスギ花粉抗原溶液を点眼し、症状について評価した。その結果、眼そう痒感スコア及び結膜充血スコアにおいて、製剤間差の点推定値は類似性の許容域±0.5の範囲内であり、両剤の臨床効果の類似性が確認された。
臨床効果の類似性を確認する試験(60例)において、副作用は認められなかった。
表3. 抗原誘発を行ったときの眼そう痒感スコア及び結膜充血スコアの比較(3時点平均スコア)
→図表を見る(PDF)

18.1 作用機序
エピナスチン塩酸塩は、ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、更に肥満細胞からのメディエーター遊離抑制作用を有する。
18.2 抗ヒスタミン作用
・ラット脳-膜標本を用いた受容体結合実験でヒスタミンH1受容体に対する高い親和性を示した(in vitro)。
・モルモットでのヒスタミン誘発による結膜の血管透過性亢進を抑制した。
18.3 メディエーター遊離抑制作用
ラットのアレルギー性結膜炎モデルで肥満細胞の脱顆粒及びヒスタミンの遊離を抑制した。
18.4 実験的アレルギー性結膜炎モデルに対する効果
モルモットのアレルギー性結膜炎モデルで結膜の血管透過性亢進を抑制した。
18.5 薬理効果の同等性を評価する試験
モルモット(Hartley系/雄性)の片眼にエピナスチン塩酸塩LX点眼液0.1%「ニットー」又はアレジオンLX点眼液0.1%を、対眼に生理食塩液を単回点眼投与し、その24又は28時間後に色素溶液を静脈内投与した。続いてヒスタミンを点眼投与し、その30分後に結膜を採取し、両眼の結膜組織中に漏出した色素量測定値を基に血管透過性亢進抑制率(抑制率)を算出して比較した。その結果、製剤投与後24及び28時間時点における抑制率の平均値の差の割合は、いずれも90%信頼区間で許容域の範囲内にあり、両剤の血管透過性亢進抑制作用は同等であった。
表4. モルモット結膜炎モデルにおける血管透過性亢進抑制作用の比較
→図表を見る(PDF)

製造販売会社
東亜薬品
販売会社
 日東メディック

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