キョウベリン錠100

添付文書情報2024年03月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 2.1. 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある]〔9.1.1参照〕。
- 効能・効果
- 下痢症。
- 用法・用量
- ベルベリン塩化物として、通常成人1日150~300mg(本剤1.5~3錠)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 合併症・既往歴等のある患者
- 8.1. 長期・大量投与を避けること。
9.1.1. 細菌性下痢患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(治療期間の延期をきたすおそれがある)〔2.1参照〕。
- 副作用
- 次の副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
消化器:(0.1~5%未満)便秘。
- 高齢者
- 減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
- 授乳婦
- 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
本品はロットにより錠剤の色に違いがあることもあるが、生薬原料のロット差によるものであり、有効性、安全性に問題はない。
16.8 その他
16.8.1 溶出挙動
キョウベリン錠100は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたベルベリン塩化物水和物錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
総症例158例中、有効率は78.5%(124/158)であった。
18.1 作用機序
腸内有害細菌(赤痢菌、チフス菌、ブドウ球菌、有害大腸菌など)に対して殺菌作用を示す。赤痢菌では抗生物質耐性菌に対しても有効である。腸内でインドール、スカトールなどの有害アミンの生成酵素に拮抗し、腸内腐敗・発酵を抑制する。そのほか胆汁分泌作用、腸内細菌叢を正常に保持し、腸管内の病原菌の増殖を抑える作用などが認められている。
18.2 腸内腐敗、醗酵抑制作用
ベルベリン塩化物は腸内においてインドール、スカトール等の有害アミンの生成に関与する酵素と拮抗し、腸内の腐敗醗酵を防止する。従って便の悪臭もなくなる。
18.3 蠕動抑制作用
ベルベリン塩化物は家兎摘出腸管の蠕動を抑制し、弛緩作用を示す。
18.4 胆汁分泌作用
ベルベリンは動物実験において胆汁分泌作用を有する。ベルベリンのこの胆汁分泌作用は腸内細菌叢を正常な状態に保持し、腸管内における病原菌の増殖を抑えるものと考えられる。
- 一包可:不可
- 分割:不可
- 粉砕:不明
味は極めて苦い。
- 製造販売会社
- 大峰堂薬品
- 販売会社
- 日本化薬
おくすりのQ&A
当該製品の添付文書では、効能又は効果として、『次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合:緑内障、高眼圧症』と記載されています。...
添付文書内の「有効性安全性」の正確な意味を教えてください。どのような条件ならば有効性があるとするのか、安全性があるというのかをその基準を教えて欲しいのです
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