ミルマグ内用懸濁液7.2%
販売名
ミルマグ内用懸濁液7.2%
薬価
7.2%10mL 14.70円
製造メーカー
エムジーファーマ
添付文書情報2018年10月改定(第6版)
商品情報
薬効分類名
無機塩製剤
一般名
水酸化マグネシウム液
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- 効能・効果
- 1.次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
2.便秘症。
- 用法・用量
- 水酸化マグネシウムとして、制酸剤としては1日0.9~2.4gを数回に分割経口投与、緩下剤としては1日0.9~2.1gを頓用又は数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤は塩類下剤のため、緩下剤として投与の際、できるだけ多くの水(約180mL)を飲むとより効果的である。
- 慎重投与
- 1.腎障害のある患者[マグネシウムの排泄が阻害され貯留を起こす恐れがある]。
2.心機能障害のある患者[徐脈を起こす恐れがある]。
3.下痢のある患者[緩下作用があるので、下痢を悪化させる恐れがある]。
4.高マグネシウム血症の患者[症状を悪化させる恐れがある]。
- 相互作用
- 併用注意:1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ミノサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(シプロフロキサシン<服用>、トスフロキサシン<服用>等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤<服用>(エチドロン酸二ナトリウム<服用>、リセドロン酸ナトリウム<服用>等)[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱する恐れがあるので、同時に服用させないなど注意する(併用薬剤と錯体を形成し、併用薬剤の吸収を阻害する)]。
2.セフジニル<服用>、デラビルジン<服用>、ペニシラミン<服用>[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱する恐れがあるので、同時に服用させないなど注意する(機序不明)]。
3.ロスバスタチン<服用>、ガバペンチン<服用>[併用薬剤の血中濃度が低下し効果が減弱する恐れがあるので、同時に服用させないなど注意する(機序不明)]。
4.セレコキシブ[併用薬剤の血中濃度が低下し効果が減弱する恐れがある(機序不明)]。
5.ミコフェノール酸 モフェチル<服用>[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱する恐れがある(機序不明)]。
6.アジスロマイシン、ラベプラゾール[併用薬剤の血中濃度が低下するとの報告がある(機序不明)]。
7.ジギタリス製剤<服用>(ジゴキシン<服用>等)、フェキソフェナジン<服用>[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意する(消化管内で本剤と吸着することにより併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる)]。
8.鉄剤<服用>[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意する(本剤による胃内pHの上昇及び難溶性塩形成により、併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる)]。
9.ポリカルボフィル カルシウム<服用>[併用薬剤の効果が減弱する恐れがある(併用薬剤は酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用
によりカルシウムの脱離が抑制される)]。
10.高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤<経口・注腸>(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム<経口・注腸>、ポリスチレンスルホン酸カルシウム<経口・注腸>)[併用
薬剤の効果が減弱する恐れがあり、併用により全身性アルカローシス等の症状が現れたとの報告がある(マグネシウムが併用薬剤と結合する)]。
11.活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)[高マグネシウム血症をおこす恐れがある(併用薬剤によるマグネシウムの腸管吸収促進が考えられる(特に腎障害のある患者))]。
12.大量の牛乳、カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する(機序は不明であるが、本剤による血中pHの上昇(代謝性アルカローシス)が血清カルシウムの上昇に関与すると考えられる)]。
13.ミソプロストール[下痢が発現しやすくなる(併用薬剤は小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水、Naの吸収を阻害し下痢を引き起こすが、本剤には緩下作用があるので、両者の併用により下痢が発現しやすくなる)]。
14.併用薬剤[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある(本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による)]。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- その他の副作用(頻度不明)1.代謝異常:高マグネシウム血症[長期大量投与によりこのような症状が発現することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
2.消化器:下痢。
- 高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
- 取扱い上の注意
- 服用時:本剤は用時懸濁し、懸濁後は速やかに服用する。
1.開封後はなるべく速やかに使用する。
2.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年)の結果、含量等は規格の範囲内であり、ミルマグ内用懸濁液7.2%は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
- その他の注意
- 長期・大量投与により胃結石・腸管内結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。
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1.制酸作用
水酸化マグネシウムは胃内の塩酸を中和し、制酸作用を示す。その際、炭酸ガスを発生しないので、胃壁を刺激せず、二次的胃酸分泌を起こしにくい。
2.緩下作用
水酸化マグネシウムは胃内で中和反応により塩化マグネシウムとなった後、腸内の重炭酸ナトリウムと反応して可溶性、難吸収性の重炭酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムになる。腸管内腔液の浸透圧を等張に維持するため腸壁から水を奪うことにより、腸内容物は水分を保持して膨大、軟化し、大腸に到達して蠕動運動を亢進し緩下作用を示す。腸粘膜への薬物の直接的刺激作用はない。
〈参考〉用量換算
制酸剤として用いる場合の水酸化マグネシウム0.9~2.4gは本剤12~31mLに相当する。
緩下剤として用いる場合の水酸化マグネシウム0.9~2.1gは本剤12~27mLに相当する。
- 一包可:
- 分割:
- 粉砕:
- 製造販売会社
- エムジーファーマ
- 販売会社
- 共和薬品
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