硫酸マグネシウム*(山善)

添付文書情報2024年03月改定(第1版)
商品情報
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- 効能・効果
- 1). 便秘症。
2). 胆石症。
- 用法・用量
- 〈経口〉
便秘症には、硫酸マグネシウム水和物として1回5~15gを多量の水とともに経口投与する。
〈注入〉
胆石症には、25~50%溶液20~50mLを十二指腸ゾンデで注入する。
- 腎機能障害患者
- 9.1.1. 高マグネシウム血症の患者:中枢神経系抑制と骨格筋弛緩を起こすおそれがある。
9.1.2. 心疾患のある患者:心機能を抑制するおそれがある。
9.2.1. 腎障害のある患者:中枢神経系抑制、呼吸麻痺を起こすおそれがある。
- 相互作用
- 10.2. 併用注意:1). 〈経口剤として使用する場合〉ニューキノロン系抗菌剤<経口>(シプロフロキサシン<経口>、ノルフロキサシン<経口>、トスフロキサシン<経口>)、テトラサイクリン系抗生物質<経口>(ミノサイクリン<経口>、ドキシサイクリン<経口>、テトラサイクリン<経口>等)、エチドロン酸二ナトリウム<経口>[これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること(マグネシウムがこれらの薬剤とキレートを形成し、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる)]。
2). 〈経口剤として使用する場合〉ペニシラミン[これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること(吸収率が低下するため)]。
3). 〈経口剤として使用する場合〉セフジニル[これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること(機序不明)]。
4). 〈経口剤として使用する場合〉塩酸リトドリン[CK<CPK>上昇があらわれることがある(機序不明)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. マグネシウム中毒(頻度不明):多量投与により、まれに中毒を起こし、熱感、血圧低下、中枢神経抑制、呼吸麻痺等の症状があらわれることがある(解毒にはカルシウム剤を静注する)。
- 高齢者
- 投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
- 妊婦
- 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(マグネシウムイオンは容易に胎盤を通過するため、まれに新生児に高マグネシウム血症を起こすことがある)。
- 小児等
- 9.7.1. 腸内寄生虫疾患のある小児:腸管粘膜に異常がある場合に異常吸収を起こすおそれがある。
- 適用上の注意
- 14.1. 〈胆石症〉薬剤調製時の注意14.1.1. 〈胆石症〉配合変化:本剤の水溶液とサルファ剤を含む製剤、アルカリ炭酸塩を含む製剤・アルカリ炭酸水素塩を含む製剤、酒石酸塩を含む製剤、可溶性リン酸塩を含む製剤、ヒ酸塩を含む製剤、臭化カリウムを含む製剤、臭化アンモニウムを含む製剤等と混合した場合、沈殿を生じることがあるので、混合を避けること。
16.1 血中濃度
16.1.1 中毒症状を発現する血中濃度
血中マグネシウム濃度が4mEq/L以下では臨床症状はみられず、5~10mEq/Lで心臓収縮に影響が生じ、頻脈より除脈に移行し、また心電図に変化が認められ、血圧低下、神経機能異常が認められる。10mEq/L以上になると筋力減退、深部腱反射消失をきたし、15mEq/L以上では昏睡、呼吸麻痺を生じ全身麻痺に移行する。25mEq/L以上で心停止を起こすといわれている。
16.2 吸収
16.2.1 吸収部位
マグネシウムイオンは小腸より吸収される。
16.3 分布
16.3.1 血液・胎盤関門通過性
マグネシウムイオンは容易に胎盤を通過し、母体血中濃度とほぼ同程度になる。
16.3.2 母乳中への移行性及び乳児への影響
母乳中にはほとんど移行しない。
16.3.3 髄液への移行性
移行する。
18.1 作用機序
本剤は内服において腸管粘膜から吸収されにくいことから腸管内で高張液状態となり、腸内水分及び分泌液の吸収を妨げると共に、組織から腸管腔に水分を吸収して貯留する。そのため、腸壁が刺激され、蠕動運動が亢進して瀉下を招く。本剤の効果は吸収量に反比例し、その溶液の浸透圧に比例して大きくなる。本剤を筋注又は静注すると、血中のMg2+が増加してCa2+との均衡が破れて、中枢神経系の抑制と骨格筋及び子宮筋の弛緩が起こる。内服又はゾンデによる直接十二指腸注入によりOddi括約筋の弛緩を介して胆汁排泄を促す。
- 一包可:不明
バラ包装
- 分割:可能
- 粉砕:可能
- 製造販売会社
- 山善製薬
- 販売会社
- 日興製薬販売
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