診療点数・診療報酬・レセプト・処方箋・薬価・添付文書のことを調べるならしろぼんねっと

プロスタールL錠50mg

販売名
プロスタールL錠50mg
識別コード
TZ 326
薬価
50mg1錠 71.20円
製造メーカー
あすか製薬

添付文書情報2024年12月改定(第3版)

商品情報

薬効分類名
合成黄体ホルモン製剤
一般名
クロルマジノン酢酸エステル徐放錠
禁忌
重篤な肝障害・重篤な肝疾患のある患者〔9.3.1参照〕。
効能・効果
前立腺肥大症。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤による前立腺肥大症に対する治療は、根治療法ではないことに留意し、本剤投与により期待する効果が得られない場合には、手術療法等他の適切な処置を考慮すること。
用法・用量
通常、成人にはクロルマジノン酢酸エステルとして1回50mgを1日1回食後経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
投与期間は16週間を基準とし、期待する効果が得られない場合には、以後漫然と投与を継続しないこと。
肝機能障害患者
8.1. 劇症肝炎等の重篤な肝機能障害による死亡例が報告されているので、投与開始後3カ月までは少なくとも1カ月に1回、それ以降も定期的に肝機能検査を行うこと〔11.1.3参照〕。
8.2. 糖尿病、糖尿病悪化あるいは高血糖があらわれることがあるので、血糖値や尿糖に注意するなど観察を十分に行うこと〔11.1.4参照〕。
8.3. ポテンツ低下等があらわれた場合、治療上の有益性を考慮の上、必要に応じ休薬又は他の療法への変更を行うこと。
8.4. クロルマジノン酢酸エステルの投与後に髄膜腫が報告されている。本剤投与中は、頭痛、運動麻痺、視力視野障害、脳神経麻痺、けいれん発作、認知機能変化等の髄膜腫を示唆する症状に注意し、必要に応じて画像検査を実施すること。髄膜腫と診断された場合は本剤の投与中止を検討すること(投与中止後に髄膜腫が縮小した症例が報告されている)〔9.1.3、15.1参照〕。
9.1.1. 心疾患又はその既往歴のある患者:ナトリウム貯留や体液貯留により、症状が増悪することがある。
9.1.2. 糖尿病患者:耐糖能の低下があらわれることがある。
9.1.3. 髄膜腫又はその既往歴のある患者:髄膜腫や原疾患の状態を踏まえ、本剤投与の必要性を検討すること〔8.4、15.1参照〕。
9.2.1. 腎疾患又はその既往歴のある患者:ナトリウム貯留や体液貯留により、症状が増悪することがある。
9.3.1. 重篤な肝障害・重篤な肝疾患のある患者:投与しないこと(代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある)〔2.禁忌の項参照〕。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. うっ血性心不全(頻度不明)。
11.1.2. 血栓症(脳血栓症、心血栓症、肺血栓症、四肢血栓症等)(0.1%未満)。
11.1.3. 劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害、黄疸(ともに0.1%未満):本剤投与1~2カ月後に劇症肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、悪心・嘔吐、食欲不振、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと〔8.1参照〕。
11.1.4. 糖尿病、糖尿病悪化、高血糖(いずれも頻度不明):昏睡、ケトアシドーシスを伴う重篤な症例も報告されている〔8.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 生殖器:(0.1~5%未満)インポテンス、性欲低下等。
2). 過敏症:(0.1~5%未満)そう痒、(0.1%未満)発疹等。
3). 肝臓:(0.1~5%未満)肝機能異常等。
4). 腎臓:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇等。
5). 電解質代謝:(0.1~5%未満)体重増加等、(0.1%未満)浮腫等。
6). 循環器:(0.1%未満)動悸、息切れ等、(頻度不明)心悸亢進、胸内苦悶等。
7). 血液:(0.1~5%未満)貧血。
8). 消化器:(0.1%未満)食欲不振、胃部不快感、口渇等、(頻度不明)悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹痛等。
9). 精神神経系:(頻度不明)頭痛、眠気等。
10). 泌尿器:(0.1%未満)頻尿等、(頻度不明)尿道不快感、下腹部痛等。
11). 脂質代謝:(頻度不明)中性脂肪上昇。
12). 内分泌:(0.1~5%未満)女性型乳房、(頻度不明)血中FSH値低下、LH値低下、テストステロン値低下、プロラクチン値上昇。
13). 皮膚:(0.1%未満)脱毛。
14). その他:(0.1~5%未満)微熱、(0.1%未満)倦怠感、発汗、(頻度不明)肥満。
発現頻度は使用成績調査を含む。
高齢者
投与の際には投与間隔に留意するなど慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多いため、血中濃度が持続するおそれがある)。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報海外の疫学調査において、クロルマジノン酢酸エステルの6カ月間の累積投与量が360mg超の女性では、360mg以下の女性と比較して髄膜腫の発生リスクが高く(ハザード比4.4(95%信頼区間:3.4-5.8))、累積投与量の増加に伴い発生リスクが高くなるとの報告がある。また、クロルマジノン酢酸エステルを使用している女性では、使用していない女性と比較して髄膜腫の発生リスクが高かった(オッズ比3.87(95%信頼区間:3.48-4.30))との報告がある〔8.4、9.1.3参照〕。
15.2. 非臨床試験に基づく情報ラット、ウサギ及びイヌにおいて精子形成異常が認められるという報告がある。
また、ラット及びイヌでは副腎皮質が萎縮するという報告があるが、モルモットでは萎縮しないという報告がある。

16.1 血中濃度
健康成人男性に本剤1錠を空腹時に経口投与した結果、最高血中濃度到達時間(Tmax)は5.1時間、血中濃度半減期(T1/2)は10.2時間で、通常のクロルマジノン酢酸エステル錠に比し徐放性の血中濃度推移を示した。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性に本剤1錠を摂食時に投与した場合の血中濃度は、空腹時投与に比し最高血中濃度(Cmax)及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)で1.5~1.8倍と有意に高く、これは主として食事摂取により刺激された胆汁分泌によると考えられた。
16.3 分布
雄ラットにおける経口投与後の分布は肝臓に最も多く、次に腎臓、副腎、脂肪の順である。
血漿蛋白結合率は、約99%である(in vitro:平衡透析法)。
16.4 代謝
多種の代謝物が生成され、2位及び3位のヒドロキシ体が多い。
3β‐hydroxy体は、未変化体であるクロルマジノン酢酸エステルの約0.7倍の活性を認めた。
16.5 排泄
健康成人男性8名に本剤1錠を経口投与した結果、24時間までの尿中への未変化体(クロルマジノン酢酸エステル)の総排泄量は70.7±9.2μgで投与量の約0.14%であった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
(1)二重盲検比較試験
排尿障害を訴える前立腺肥大症患者を対象に、本剤(50mg)1日1回1錠投与の効果についてクロルマジノン酢酸エステル25mg錠1日2回2錠投与を対照として(16週間投与)、二重盲検法で検討した結果、総合判定における有効率は次のとおりであった。副作用発現頻度は21.8%(24/110例)で、主な副作用はインポテンス及び性欲低下12.8%(14/110例)であった。
→図表を見る(PDF)

(2)一般臨床試験
排尿障害を訴える前立腺肥大症患者に1錠を1日1回朝食後に12~16週間投与した結果、総合判定における有効率は65.8%(50/76例)であった。副作用発現頻度は8.9%(7/79例)で、インポテンス5.1%(4/79例)、性機能の低下3.8%(3/79例)であった。

18.1 作用機序
テストステロンの前立腺への選択的取込み阻害作用及び5α‐ジヒドロテストステロン(5α‐DHT)とアンドロゲン受容体との結合阻害作用によりアンチアンドロゲン作用を示す。
18.2 アンチアンドロゲン作用(直接的抗前立腺作用)
18.2.1 外因性アンドロゲンに拮抗して、前立腺の肥大を抑制する(去勢Wistar系雄ラット)。
18.2.2 内因性アンドロゲンに拮抗して、前立腺を萎縮させる(Wistar系雄ラット)。
18.3 テストステロン作用発現に対する阻害作用
18.3.1 前立腺内に選択的に取り込まれ、前立腺細胞レベルで抗前立腺作用をあらわす(Wistar系雄ラット)。
18.3.2 前立腺におけるテストステロンの選択的取込みを阻害する(去勢Wistar系雄ラット)。
18.3.3 5α‐ジヒドロテストステロンとレセプターとの結合を阻害する(去勢SD系雄ラット;前立腺腹葉細胞)。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明

徐放性製剤のため、粉砕は勧められない。

製造販売会社
あすか製薬
販売会社
武田薬品 

おくすりのQ&A

受付中回答2

ツムラ

ツムラ 効能一覧

薬価・添付文書 

受付中回答2

ロキソプロフェンテープについて

ロキソプロフェンテープの温感 非温感という一般名がマスターなくなっていたのですが区別されなくなったのでしょうか?

薬価・添付文書 

受付中回答3

薬価を点数に換算する

ロキソプロフェンナトリウム60mg錠 1T(9.80円)→1点になると思うのですが
(9.80円)とは9円と0.80円とのことですか?...

薬価・添付文書 

解決済回答3

ミンクリア内用散布液0.8%について

医学的に適当ではないと査定されました。
適応病名は何になるのでしょうか? 
ご教授をお願いします。

薬価・添付文書 

受付中回答3

予防接種予診票(任意)の控

自費で接種された、風疹ワクチンが申請により
補助が受けれることになり、母子手帳記載以外に、予診票の控えがいるとのこと
保管中の予診票の控えを渡したら...

薬価・添付文書 その他

わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!

質問する

このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。