ポビドンヨード外用液10%「イワキ」
添付文書情報2024年02月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 本剤に対し過敏症又はヨウ素に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒。
- 用法・用量
- 〈手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒〉
本剤を塗布する。
〈皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒〉
本剤を患部に塗布する。
- 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1. 甲状腺機能異常のある患者:血中ヨウ素の調節ができず甲状腺ホルモン関連物質に影響を与えるおそれがある。
9.1.2. 重症熱傷患者:ヨウ素の吸収により、血中ヨウ素値が上昇することがある。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(0.1%未満):呼吸困難、不快感、浮腫、潮紅、蕁麻疹等があらわれることがある。
- 11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%未満)発疹。
2). 皮膚:(0.1%未満)接触皮膚炎、皮膚そう痒感、皮膚灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色。
3). 甲状腺:(0.1%未満)血中甲状腺ホルモン値上昇(T3値上昇、T4値上昇等)あるいは血中甲状腺ホルモン値低下(T3値低下、T4値低下等)などの甲状腺機能異常。
- 授乳婦
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
長期にわたる広範囲の使用を避けること。
本剤を妊婦の腟内に長期間使用し、新生児に一過性甲状腺機能低下があらわれたとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
長期にわたる広範囲の使用を避けること。
ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある。
- 小児等
- 本剤を新生児に使用し、一過性甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤使用時の注意14.1.1. 本剤は外用消毒剤であるので、経口投与、吸入、注射、眼及び体腔内<腹腔内・胸腔内等>に使用しないこと。
14.1.2. 大量かつ長時間の接触によって接触皮膚炎、皮膚変色があらわれることがあるので、溶液の状態で長時間皮膚と接触させない(本剤が手術時に体の下にたまった状態や、ガーゼ・シーツ等にしみ込み湿った状態で、長時間皮膚と接触しないよう消毒後は拭き取るか乾燥させるなど注意する)。
14.1.3. 眼に入らないように注意する(入った場合には、水でよく洗い流す)。
14.1.4. 深い創傷に使用する場合の希釈液としては生理食塩液か注射用水を用い、水道水や精製水を用いないこと。
14.1.5. 石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。
14.1.6. 電気的な絶縁性をもっているので、電気メスを使用する場合には、本剤が対極板と皮膚の間に入らないよう注意すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、血中総ヨウ素値が一過性に上昇及び血中無機ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある。
18.1 作用機序
水溶液中のポビドンヨード液はヨウ素を遊離し、その遊離ヨウ素(I2)が水を酸化してH2OI+が生じる。H2OI+は細菌及びウイルス表面の膜タンパク(‐SHグループ、チロシン、ヒスチジン)と反応することにより、細菌及びウイルスを死滅させると推定される。
18.2 細菌等に対する効果(in vitro)
18.2.1 ポビドンヨード製剤(10%液剤)の臨床分離株に対する効果は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)
18.3 ウイルスに対する効果(in vitro)
ポビドンヨード製剤(10%液剤)のウイルスに対する効果は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)
また、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルスに対しても効果が認められた。
- 製造販売会社
- 岩城製薬
- 販売会社
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