ステリクロンスクラブフォーム4%
添付文書情報2024年02月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者〔8.重要な基本的注意の項参照〕。
- 効能・効果
- 医療施設における医師、看護師等の医療従事者の手指消毒。
- 用法・用量
- 〈術前、術後の術者の手指消毒の場合〉
手指及び前腕部を水でぬらし、本剤約5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流し、更に本剤約5mLで2分間洗浄をくりかえし、同様に洗い流す。
〈術前、術後の術者以外の医療従事者の手指消毒の場合〉
手指を水でぬらし、本剤約2.5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流す。
- 合併症・既往歴等のある患者
- ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと〔2.禁忌の項、9.1.1、11.1.1参照〕。
9.1.1. 薬物過敏<クロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴を除く>体質の者〔8.重要な基本的注意の項参照〕。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明):血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと〔8.重要な基本的注意の項参照〕。
- 11.2. その他の副作用
過敏症:(0.1~5%未満)発疹。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤使用時の注意14.1.1. 本剤は希釈せず、原液のまま使用すること。
14.1.2. 経口投与しないこと。誤飲した場合には、牛乳、生卵、ゼラチン等を用
いて、胃洗浄を行うなど適切な処置を行う。
14.1.3. 手指消毒以外の目的には使用しないこと。
14.1.4. 眼に入らないように注意する(眼に入った場合には、直ちによく水洗する)。
14.1.5. 溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意すること。
14.2. 薬剤使用後の注意本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがあるので、漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
使用期限内であっても容器開封後はなるべく速やかに使用すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある。
18.1 作用機序
低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す。
18.2 抗菌作用
広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうち、Alcaligenes、Pseudomonas、Achromobacter、Flavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない。
18.3 生物学的同等性試験
ステリクロンスクラブフォーム4%とステリクロンスクラブ液4%の殺菌効果について、in vitroの最小発育阻止濃度(MIC)法、最小殺菌濃度(MBC)法及びKelsey‐Sykes法により比較した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
- 製造販売会社
- 健栄製薬
- 販売会社
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