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クロヘキシン液20%

販売名
クロヘキシン液20%
薬価
20%10mL 49.70円
製造メーカー
東洋製薬化成

添付文書情報2023年12月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他の外皮用殺菌消毒剤
一般名
クロルヘキシジングルコン酸塩液
禁忌
2.1. クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者〔8.重要な基本的注意の項参照〕。
2.2. 脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)には使用しないこと[聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある]〔14.4.1参照〕。
2.3. 腟、膀胱、口腔等の粘膜面には使用しないこと[クロルヘキシジン製剤の前記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている]〔14.4.1参照〕。
効能・効果
1). 手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、皮膚の創傷部位の消毒、医療機器の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒。
2). 結膜嚢の洗浄・消毒、産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒。
用法・用量
〈手指・皮膚の消毒〉
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%水溶液を用いる。
〈手術部位(手術野)の皮膚の消毒及び医療機器の消毒〉
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%水溶液又は0.5%エタノール溶液を用いる。
〈皮膚の創傷部位の消毒及び手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒〉
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%水溶液を用いる。
〈結膜嚢の洗浄・消毒〉
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%以下の水溶液を用いる。
〈産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒〉
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.02%水溶液を用いる。
合併症・既往歴等のある患者
ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと〔2.1、9.1.1、11.1.1参照〕。
9.1.1. 薬物過敏症<クロルヘキシジン製剤に対する過敏症を除く>の既往歴のある者〔8.重要な基本的注意の項参照〕。
9.1.2. 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明):血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと〔8.重要な基本的注意の項参照〕。
11.2. その他の副作用
過敏症:(0.1%未満)発疹、じん麻疹。
発現頻度は文献、自発報告等を参考にした。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤調製時の注意14.1.1. 本剤は次記の濃度(クロルヘキシジングルコン酸塩として)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用すること。
1). 手指・皮膚の消毒:0.1~0.5%水溶液(本剤の200倍~40倍希釈)、使用例:<通常時>0.1%水溶液(30秒以上);<汚染時>0.5%水溶液(30秒以上)。
2). 手術部位(手術野)の皮膚の消毒:0.1~0.5%水溶液(本剤の200倍~40倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の40倍希釈)、使用例:0.5%エタノール溶液。
3). 皮膚の創傷部位の消毒:0.05%水溶液(本剤の400倍希釈)、使用例:0.05%水溶液。
4). 医療機器の消毒:0.1~0.5%水溶液(本剤の200倍~40倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の40倍希釈)、使用例:<通常時>0.1%水溶液(10~30分);<汚染時>0.5%水溶液(30分以上);<緊急時>0.5%エタノール溶液(2分以上)。
5). 手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:0.05%水溶液(本剤の400倍希釈)、使用例:0.05%水溶液。
6). 結膜嚢の洗浄・消毒:0.05%以下の水溶液(本剤の400倍以上希釈)、使用例:0.02%水溶液。
7). 産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒:0.02%水溶液(本剤の1000倍希釈)、使用例:0.02%水溶液。
14.1.2. 創傷部位又は結膜嚢に使用する希釈水溶液は、調製後必ず滅菌処理すること。
14.1.3. 本剤は、常水や生理食塩液等に含まれる陰イオンにより難溶性の塩を生成することがあるので、希釈水溶液を調製する際には、新鮮な蒸留水を使用することが望ましい。
14.1.4. 手洗い等に使用する本剤の希釈液は、少なくとも毎日新しい溶液と取換えること。
14.1.5. 本剤の希釈水溶液は安定であるが、高温に長時間保つことは避けること。高圧蒸気滅菌を行う場合は115℃30分、121℃20分、126℃15分で滅菌処理することができる。
14.1.6. 本剤を取扱う容器類は常に清浄なものを使用すること。
14.1.7. 本剤の希釈水溶液は調製後直ちに使用し、やむを得ず消毒用綿球等に長時間使用する希釈水溶液は微生物汚染を防止するために、希釈水溶液にアルコールを添加することが望ましい。エタノールの場合7vol%以上、イソプロパノールの場合4vol%以上になるように添加する。
14.1.8. 器具類の保存に使用する場合は、腐食を防止するために、高濃度希釈液(目安として本液0.3%以上)を使用し、微生物汚染を防止するために、希釈水溶液にアルコールを添加することが望ましい(アルコール添加量は前記14.1.7と同じ)。
本液は器具類の保存に使用する場合は、毎週新しい溶液と取換えること。
14.1.9. 綿球・ガーゼ等は本剤を吸着するので、これらを希釈液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下にならないように注意すること。
14.2. 薬剤使用前の注意14.2.1. 血清・膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は十分に洗い落としてから使用すること。
14.2.2. 石鹸類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石鹸分を洗い落としてから使用
すること。
14.3. 薬剤使用時の注意14.3.1. 本剤は外用剤であるので、経口投与や注射をしないこと。誤飲した場合には、牛乳、生卵、ゼラチン等を用いて、胃洗浄を行うなど適切な処置を行う。誤って静注した場合には溶血反応を防ぐために、輸血等を行う。
14.3.2. 結膜嚢等特に敏感な組織に使用しなければならない場合には、濃度に注意し、使用後滅菌水で水洗すること。
14.3.3. 原液や高濃度液が眼に入らないように注意する(眼に入った場合は直ちによく水洗する)。
14.3.4. 溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意すること。
14.4. 薬剤使用後の注意14.4.1. 注射器、カテーテル等の神経や粘膜面に接触する可能性のある器具を本剤で消毒した場合は、滅菌水でよく洗い流した後使用すること〔2.2、2.3参照〕。
14.4.2. 本剤の付着したカテーテルを透析に用いると、透析液の成分により難溶性の塩を生成することがあるので、本剤で消毒したカテーテルは、滅菌水でよく洗い流した後使用すること。
14.4.3. 本剤のエタノール溶液で術野消毒後、処置の前に乾燥させておくこと(電気メス等による発火事故が報告されている)。
14.4.4. 本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがあるので、漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
使用期限内であっても容器開封後はなるべく速やかに使用すること。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある。
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18.1 作用機序
低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す。
18.2 殺菌作用
広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうち、Alcaligenes、Pseudomonas、Achromobacter、Flavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない。

製造販売会社
東洋製薬化成
販売会社
小野薬品 

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