診療点数・診療報酬・レセプト・処方箋・薬価・添付文書のことを調べるならしろぼんねっと

クロベタゾン酪酸エステル軟膏0.05%「ラクール」

販売名
クロベタゾン酪酸エステル軟膏0.05%「ラクール」
薬価
0.05%1g 16.70円
製造メーカー
東光薬品

添付文書情報2023年06月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
副腎皮質ホルモン製剤
一般名
クロベタゾン酪酸エステル軟膏
禁忌
2.1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒が遅れるおそれがあり、また、感染のおそれがある]。
2.3. 潰瘍<ベーチェット病は除く>、第2度深在性以上の熱傷・第2度深在性以上の凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が著しく遅れるおそれがある]。
効能・効果
1). アトピー性皮膚炎(乳幼児湿疹を含む)。
2). 顔面における湿疹・皮膚炎、頸部における湿疹・皮膚炎、腋窩における湿疹・皮膚炎、陰部における湿疹・皮膚炎。
(効能又は効果に関連する注意)
皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。
用法・用量
通常1日1~数回適量を患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。
合併症・既往歴等のある患者
8.1. 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様な症状があらわれることがある〔9.5妊婦、9.7小児等、9.8高齢者の項、11.1参照〕。
8.2. 顔面、頸部の病巣に長期間使用する場合には、慎重に使用すること。
8.3. 本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は使用を中止すること。
8.4. 症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止すること。
9.1.1. 細菌皮膚感染症、真菌皮膚感染症、ウイルス皮膚感染症の患者:病期あるいは症状に応じて使用すること(感染を悪化させるおそれがある)。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(いずれも頻度不明):眼瞼皮膚への使用に際して、眼圧亢進、緑内障を起こすことがある。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある〔8.1参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 皮膚感染症:(頻度不明)皮膚真菌症(皮膚カンジダ症、皮膚白癬等)、皮膚細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎等)、皮膚ウイルス感染症[密封法(ODT)の場合に起こりやすいので、このような症状があらわれた場合には、適切な抗真菌剤、抗菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止すること]。
2). 過敏症:(頻度不明)紅斑、発疹、蕁麻疹、そう痒、皮膚灼熱感、接触性皮膚炎[これらの症状は原疾患の症状に類似している場合がある]。
3). その他の皮膚症状:(頻度不明)ステロイドざ瘡、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほに潮紅、口囲潮紅等、丘疹、膿疱、毛細血管拡張)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、魚鱗癬様皮膚変化、多毛、皮膚色素脱失[長期連用によりあらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替えること]、一過性皮膚刺激感、皮膚乾燥。
4). その他:(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制[大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)によりあらわれることがある。また、大量又は長期にわたる広範囲の使用において、使用中止、密封法(ODT)において、使用中止により急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、使用を中止する際は患者の状態を観察しながら徐々に減量すること]、中心性漿液性網脈絡膜症。
高齢者
大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意すること(一般に、副作用があらわれやすい)〔8.1参照〕。
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること(動物実験(ラット)で胎仔異常が認められている)〔8.1参照〕。
小児等
長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すおそれがある。また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること〔8.1参照〕。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. 患者に治療以外の目的(化粧下、ひげそり後など)には使用しないよう注意すること。
14.1.2. 本剤の基剤として使用されている油脂性成分は、コンドーム等の避妊用
ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、これらとの接触を避けさせること。
14.1.3. 乳幼児や小児の手の届かない所に保管させること。
14.2. 薬剤投与時の注意眼科用として使用しないこと。

16.1 血中濃度
ラットの背部(10cm2)に3H‐クロベタゾン酪酸エステル0.05%含有軟膏0.2g(1g/kg)を塗布し、24時間密封した結果、クロベタゾン酪酸エステルの血中濃度は投与24時間後に最高値2.38ng/mLを示し、以後漸減した。
16.3 分布
ラットの背部(10cm2)に3H‐クロベタゾン酪酸エステル0.05%含有軟膏0.2g(1g/kg)を塗布し、24時間密封した後、全身オートラジオグラムにて体内分布を検討した。投与後24時間(密封終了時)では投与部位に高い放射活性が認められた以外、小腸、盲腸内容物、肝臓に弱い放射活性が認められた。96時間後では投与部位以外では腸内容物に低い放射活性が認められたにすぎなかった。
16.4 代謝
ラット血中には未変化体、脱エステル体(Clobetasone)、極性代謝物(未同定)が認められ、尿中及び胆汁中には未変化体、脱エステル体はわずかで、極性代謝物が大部分であった。
16.5 排泄
ラットに3H‐クロベタゾン酪酸エステル0.05%含有軟膏を経皮投与した場合、投与後96時間までの糞中及び尿中排泄率の合計は9%未満であった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
比較試験を含む336例の臨床成績は次表のとおりである。なお、症例の92%が24日以内の使用であり、89%が単純塗布であった。
→図表を見る(PDF)

また、アトピー性皮膚炎患者(乳幼児湿疹を含む)を対象とした二重盲検比較試験により0.05%クロベタゾン酪酸エステル軟膏の有用性が認められている。

18.1 作用機序
クロベタゾン酪酸エステルは合成コルチコステロイドの一種であり、炎症性サイトカイン産生の抑制及びアラキドン酸代謝の阻害等のメカニズムを介して抗炎症作用を示すと考えられる。
18.2 局所抗炎症作用
18.2.1 血管収縮作用
クロベタゾン酪酸エステルはMcKenzieらの方法による健康成人皮膚(皮膚蒼白度を指標)における血管収縮試験においてフルオシノロンアセトニドの約2.6倍の血管収縮作用を示した。
18.2.2 クロトン油耳浮腫抑制作用
0.05%クロベタゾン酪酸エステル軟膏はラットにおけるクロトン油耳浮腫に対し、0.1%ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏と同等の抑制作用を示した。
18.3 皮膚局所への影響
0.05%クロベタゾン酪酸エステル軟膏を健康成人の前腕屈側部に7週間連続塗布した場合、皮膚萎縮、皮膚潮紅、毛細血管拡張等の皮膚局所に及ぼす影響は0.1%ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏より低かった。
18.4 全身への影響
尋常性乾癬の成人患者に0.05%クロベタゾン酪酸エステル軟膏及び0.1%ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏をそれぞれ1日10g又は30gを5日間夜間密封法で塗布し、血漿コルチゾール値への影響を検討した結果、その低下の程度は10g投与群では両者間に差は認められなかったが、30g投与群では0.05%クロベタゾン酪酸エステル軟膏は0.1%ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏に比し、有意に低かった。

製造販売会社
東光薬品
販売会社
 ラクール薬品販売

おくすりのQ&A

受付中回答2

ツムラ

ツムラ 効能一覧

薬価・添付文書 

受付中回答2

ロキソプロフェンテープについて

ロキソプロフェンテープの温感 非温感という一般名がマスターなくなっていたのですが区別されなくなったのでしょうか?

薬価・添付文書 

受付中回答3

薬価を点数に換算する

ロキソプロフェンナトリウム60mg錠 1T(9.80円)→1点になると思うのですが
(9.80円)とは9円と0.80円とのことですか?...

薬価・添付文書 

解決済回答3

ミンクリア内用散布液0.8%について

医学的に適当ではないと査定されました。
適応病名は何になるのでしょうか? 
ご教授をお願いします。

薬価・添付文書 

受付中回答3

予防接種予診票(任意)の控

自費で接種された、風疹ワクチンが申請により
補助が受けれることになり、母子手帳記載以外に、予診票の控えがいるとのこと
保管中の予診票の控えを渡したら...

薬価・添付文書 その他

わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!

質問する

このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。