グリテール
添付文書情報2023年07月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 1). 湿疹・皮膚炎群。
2). 掌蹠膿疱症。
3). 尋常性乾癬。
4). 皮膚そう痒症。
- 用法・用量
- 通常、症状に応じ、各種軟膏基剤に0.2~5.0%に煉合し、患部に1日1~2回塗擦又は貼付する。なお、症状により適宜増減する。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
過敏症:(頻度不明)皮膚発赤、そう痒、刺激感、腫脹、光線過敏症。
- 取扱い上の注意
- 使用後は蓋を堅く閉めて保管すること。
18.1 作用機序
18.1.1 グリテールによるAryl hydrocarbon receptorの活性化によりフィラグリン蛋白の増強及び発現を増加させ、Tヘルパー2サイトカインによるフィラグリン蛋白の発現抑制を回復させる。
18.1.2 グリテールは、アトピー性皮膚炎に関与するTヘルパー2サイトカイン産生の阻害作用がある。
18.1.3 グリテールは、アトピー性皮膚炎発症に重要な役割が考えられているインターロイキン33への阻害作用がある。
18.2 薬理作用
18.2.1 血管透過性亢進抑制作用
Hartley系白色雄性モルモットにおいて、ヒスタミン、ブラジキニン誘発血管透過性亢進に対し濃度依存性抑制作用を示した。
18.2.2 足浮腫抑制作用
Wistar系雄性ラットにおいて、カラゲニン足浮腫に対し抑制作用を示した。
18.2.3 紫外線紅斑及びアラキドン酸皮膚発赤抑制作用
Hartley系白色雄性モルモットにおいて、紫外線紅斑及びアラキドン酸皮膚発赤に対し抑制作用を示した。
18.2.4 蛋白滲出及び白血球遊走抑制作用
Wistar系雄性ラットを用いたCMC‐pouch法において、蛋白滲出及び白血球遊走に対し抑制作用を示した。
18.2.5 I型及びIV型アレルギー反応抑制作用
Wistar系雄性ラットにおいて、I型アレルギーの48時間homologousPCA反応に対し抑制作用を示した。また、Jcl:ICR系雄性マウスにおいて、オキサゾロン誘発IV型アレルギー性皮膚炎に対し抑制作用を示した。
18.2.6 抗乾癬作用
ddY系雄性マウスにおいて、乾癬モデルとして有効なTPA誘発皮膚反応である浮腫及び表皮増殖に対し抑制作用を示した。
- 製造販売会社
- 藤永製薬
- 販売会社
- 第一三共
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