コリフメシンパップ70mg
添付文書情報2021年02月改定(第5版)
商品情報
- 禁忌
- 1.本剤又は他のインドメタシン製剤に対して過敏症の既往歴のある患者。
2.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発する恐れがある]。
- 効能・効果
- 次記疾患並びに症状の鎮痛・消炎:変形性関節症、肩関節周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、腱炎・腱鞘炎、腱周囲炎、筋肉痛、外傷後の腫脹・外傷後の疼痛。
- 用法・用量
- 1日2回患部に貼付する。
- 慎重投与
- 気管支喘息のある患者[重症喘息発作を誘発する恐れがある]。
- 重要な基本的注意
- 1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
2.皮膚の感染症を不顕性化する恐れがあるので、皮膚の感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に使用する。
3.慢性疾患(変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には薬物療法以外の療法も考慮する(また患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する)。
- 次のような症状が現れた場合には使用を中止するなど適切な処置を行う。
皮膚:(0.1~5%未満)発赤、皮膚そう痒、発疹、かぶれ、(0.1%未満)皮膚ヒリヒリ感、皮膚腫脹。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への使用
- 1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用する[妊婦に対する安全性は確立していない]。
2.他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。
3.シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。
- 小児への使用
- 小児に対する安全性は確立していない。
- 適用上の注意
- 使用時:1.損傷皮膚及び粘膜に使用しない。
2.湿疹又は発疹の部位に使用しない。
3.必要に応じ、テープ等で保定することが望ましい。
健康成人男子の背部にインドメタシン貼付剤(768cm2、インドメタシンとして384mg)を12時間貼付したとき、インドメタシンの血漿中濃度は貼付開始後徐々に上昇し、12時間後の薬剤除去時に14.9ng/mLに達した。薬剤除去後の生物学的半減期は11時間であった。
さらに健康成人男子の大腿部にインドメタシン貼付剤(384cm2、インドメタシンとして192mg)を1日2回、28日間連続貼付したとき、インドメタシンの血漿中濃度は、貼付開始1日目より28日目までほぼ一定(約7ng/mL)であった。また、尿中の24時間総排泄量は、7日目以降ほぼ一定値を示し、薬剤除去後3日目には除去時の約1/5に減少した。
人工膝関節全置換術の予定されている患者の膝に、インドメタシン貼付剤(192cm2、インドメタシンとして96mg)を1日2回、1.5~6日間連続貼付したとき、血清中濃度に比し、膝関節組織内に高濃度のインドメタシンの分布が認められた。
変形性膝関節症に対する、基剤を対照とした二重盲検試験において、改善率69.0%(80例/116例)、副作用発現率5.6%(7例/126例)で、いずれの副作用も貼付部位での中等度以下の皮膚症状であり、インドメタシン貼付剤の有用性が認められた。
外傷後の腫脹・疼痛に対する、インドメタシン軟膏を対照とした比較試験において、改善率87.4%(76例/87例)、副作用発現率7.3%(7例/96例)で、いずれの副作用も貼付部位での中等度以下の皮膚症状であり、インドメタシン貼付剤の有用性が認められた。
血管透過性亢進抑制試験(モルモット)、カラゲニン足浮腫抑制試験(ラット)、デキストラン足浮腫抑制試験(ラット)、紫外線紅斑抑制試験(モルモット)、アジュバント関節炎治療試験(ラット)、炎症足圧痛抑制試験(ラット)により、インドメタシン貼付剤の鎮痛消炎作用が確認されている。さらに、0.5%濃度のインドメタシン貼付剤の作用は、1%濃度のインドメタシン軟膏のそれとほぼ同等であった。
- 製造販売会社
- 東和製薬
- 販売会社
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