ヒルドイドゲル0.3%

添付文書情報2023年07月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 2.1. 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)の患者[血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]。
2.2. 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者[血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]。
- 効能・効果
- 血栓性静脈炎、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後硬結並びに注射後疼痛)、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸<乳児期>、凍瘡。
- 用法・用量
- 通常、症状により適量を、1日1~数回塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。
- 特定の背景を有する患者に関する注意
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感、そう痒、発赤、発疹等。
- 妊婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤使用時の注意14.1.1. 潰瘍・びらん面への直接塗擦を避けること。
14.1.2. 眼には使用しないこと。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内二重盲検比較試験
スポーツ外傷患者を対象に本剤又はプラセボを1日2回2週間患部に塗布又は塗擦した二重盲検比較試験における有効率(有効以上)は、本剤群70.3%(26/37例)、プラセボ群42.1%(16/38例)であり、本剤群はプラセボ群と比較して有意に優れていた。
副作用は認められなかった。
17.1.2 国内臨床試験
スポーツ外傷患者を対象に本剤を1日2~3回2週間患部に塗擦した臨床試験における有効率(有効以上)は、76.8%(63/82例)であった。
副作用は認められなかった。
18.1 作用機序
作用機序は明確ではない。
18.2 抗炎症作用
紫外線紅斑抑制作用を有する(モルモット)。
18.3 鎮痛作用
ランダル・セリット法による炎症性疼痛に対して鎮痛作用を有する(ラット)。
18.4 血流量増加作用
水素クリアランス法による実験で、皮膚組織血流量の増加を認めた(ウサギ)。
18.5 紫斑消退促進作用
人工的局所紫斑の消退を促進する(ヒト、ウサギ)。
18.6 血液凝固抑制作用
血液凝固時間を延長し、血液凝固抑制作用を示す(ヒト、イヌ、ウサギ)。
18.7 線維芽細胞増殖抑制作用
コットンペレット法による肉芽形成に対して抑制作用を有する(ラット)。
- 製造販売会社
- マルホ
- 販売会社
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