診療点数・診療報酬・レセプト・処方箋・薬価・添付文書のことを調べるならしろぼんねっと

ラノコナゾール軟膏1%「イワキ」

販売名
ラノコナゾール軟膏1%「イワキ」
薬価
1%1g 24.20円
製造メーカー
岩城製薬

添付文書情報2024年06月改定(第2版)

商品情報

薬効分類名
イミダゾール系製剤
一般名
ラノコナゾール軟膏
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
次記の皮膚真菌症の治療。
1). 白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬。
2). カンジダ症:カンジダ症の間擦疹、カンジダ症の指間びらん症、カンジダ症の爪囲炎。
3). 癜風。
用法・用量
1日1回患部に塗布する。
特定の背景を有する患者に関する注意
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
皮膚:(0.1~5%未満)皮膚炎(接触皮膚炎等)、皮膚刺激感、発赤、(0.1%未満)皮膚小水疱、皮膚そう痒感、皮膚亀裂、皮膚乾燥、皮膚腫脹。
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
適用上の注意
14.1. 薬剤使用時の注意14.1.1. 著しいびらん面には使用しないこと。
14.1.2. 眼科用として角膜・結膜には使用しないこと。

16.1 血中濃度
ラノコナゾール1%クリーム5gを健康成人6例の背部に8時間単回塗布し血漿中未変化体濃度を測定した結果、2例で塗布8時間~12時間後に0.35~0.44ng/mL検出したが、それ以外は検出限界(0.3ng/mL)以下であった。また、健康成人6例の背部に、ラノコナゾール1%クリーム5gを1日あたり8時間、7日間反復塗布した結果、7日目の塗布後8時間目に0.31~0.76(平均0.45)ng/mLを検出したが、24時間後には全例検出限界以下となった。
16.2 吸収
健康成人にラノコナゾール1%クリームを単回あるいは7日間反復塗布した結果、塗布部位からの回収率は高く、皮膚からの吸収率は低いと考えられた。
16.4 代謝
ヒト尿中の代謝物から、ジチオラン環の開裂が代謝経路の一つであると考えられた。
16.5 排泄
健康成人によるラノコナゾール1%クリームの単回及び反復塗布試験時の尿からジチオラン環開裂型の代謝物が検出され、未変化体はほとんど検出されなかった。
16.8 その他
16.8.1 生物学的同等性試験
健康成人男子20名にラノコナゾールクリーム1%「イワキ」、ラノコナゾール外用液1%「イワキ」及びラノコナゾール軟膏1%「イワキ」並びにアスタットクリーム1%、アスタット外用液1%及びアスタット軟膏1%を単回経皮投与して角層中未変化体量を測定した。生物学的同等性判定のパラメータである定常状態(外用液、軟膏:投与後4時間、クリーム:投与後6時間)及び投与後24時間における薬物回収量の対数変換値について統計解析した結果、いずれの製剤も生物学的同等性が確認された。
表1.クリーム剤 薬物回収量(ng)
→図表を見る(PDF)

表2.外用液 薬物回収量(ng)
→図表を見る(PDF)

表3.軟膏剤 薬物回収量(ng)
→図表を見る(PDF)

薬物回収量は、被験者の選択、角層の剥離回数・適用時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈クリーム〉
17.1.1 国内二重盲検比較試験
皮膚真菌症患者を対象に、ラノコナゾール1%クリーム、ビホナゾール1%クリームのいずれかを入浴後又は就寝前に1日1回、足白癬では4週間、その他の疾患では2週間塗布した二重盲検比較試験を実施した。ラノコナゾール1%クリーム群の有効性評価対象395例の有効率は次のとおりであった。
副作用発現頻度はラノコナゾール1%クリーム群で0.9%(4/442例)であった。その内訳は「接触皮膚炎の疑い」、「発赤、びらん、二次感染」、「ジーンと熱い感じ」及び「AST、ALT、BUNの上昇」が各1例であった。
→図表を見る(PDF)

〈外用液〉
17.1.2 国内第II相臨床試験
皮膚真菌症患者を対象に、ラノコナゾール1%外用液を入浴後又は就寝前に1日1回、足白癬及びカンジダ性爪囲炎では4週間、その他の疾患では2週間塗布した非盲検試験を実施した。有効性評価対象390例の有効率は次のとおりであった。
副作用発現頻度は2.4%(11/465例)であった。その内訳は外用初期の刺激感6例、接触皮膚炎2例、塗布部の発赤とそう痒感1例、病変部の角化の悪化1例及びASTの軽度上昇1例であった。
→図表を見る(PDF)

〈軟膏〉
17.1.3 国内第III相臨床試験
皮膚真菌症患者を対象に、ラノコナゾール1%軟膏を入浴後又は就寝前に1日1回、足白癬及びカンジダ性爪囲炎では4週間、その他の疾患では2週間塗布した非盲検試験を実施した。有効性評価対象210例の有効率は次のとおりであった。
副作用発現頻度は1.6%(4/245例)であった。その内訳は接触皮膚炎3例及び刺激感1例であった。
→図表を見る(PDF)

18.1 作用機序
ラノコナゾールは真菌の細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害作用により抗真菌作用を示す(in vitro)。
18.2 抗真菌作用
18.2.1 ラノコナゾールは、皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)、Candida属及びMalassezia属真菌に対して高い抗真菌活性を有する。特に皮膚糸状菌に対するMICはすべて0.04μg/mL以下であり、殺菌活性も低濃度で発現した(in vitro)。
18.2.2 ラノコナゾールは種々の病原性真菌保存株(酵母状真菌、黒色真菌、二形性真菌、Aspergillus属及びPenicillium属)に対し、広い抗真菌スペクトルを示す(in vitro)。
18.2.3 モルモット足白癬モデルに対し、ラノコナゾール1%クリーム、外用液及び軟膏は1日1回、10日間塗布により、完全に菌を陰性化した。また、モルモット体部白癬モデルにおいても1日1回、11~14日間の塗布で同様の作用を示すとともに感染症状の改善が認められた。
18.2.4 モルモット背部にラノコナゾール1%クリームを0.1g前塗布した後、Trichophyton mentagrophytesを接種した実験では、菌接種1~4日前の1回塗布でも感染は成立せず、良好な角質内貯留性を有することが示唆された。

製造販売会社
岩城製薬
販売会社
 

おくすりのQ&A

受付中回答2

ツムラ

ツムラ 効能一覧

薬価・添付文書 

受付中回答2

ロキソプロフェンテープについて

ロキソプロフェンテープの温感 非温感という一般名がマスターなくなっていたのですが区別されなくなったのでしょうか?

薬価・添付文書 

受付中回答3

薬価を点数に換算する

ロキソプロフェンナトリウム60mg錠 1T(9.80円)→1点になると思うのですが
(9.80円)とは9円と0.80円とのことですか?...

薬価・添付文書 

解決済回答3

ミンクリア内用散布液0.8%について

医学的に適当ではないと査定されました。
適応病名は何になるのでしょうか? 
ご教授をお願いします。

薬価・添付文書 

受付中回答3

予防接種予診票(任意)の控

自費で接種された、風疹ワクチンが申請により
補助が受けれることになり、母子手帳記載以外に、予診票の控えがいるとのこと
保管中の予診票の控えを渡したら...

薬価・添付文書 その他

わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!

質問する

このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。