エルデカルシトールカプセル0.75μg「日医工」

添付文書情報2024年02月改定(第2版)
商品情報
- 習
- 処
- 生
- 特生
- 特承
- 毒
- 劇
- 麻
- 覚
- 覚原
- 向
- 禁忌
- 2.1. 妊婦、妊娠している可能性のある女性又は授乳婦〔9.5妊婦、9.6授乳婦の項参照〕。
2.2. 本剤の成分に対し過敏症の既往のある患者。
- 効能・効果
- 骨粗鬆症。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤の適用にあたっては、日本骨代謝学会の診断基準等を参考に、骨粗鬆症との診断が確定している患者を対象とすること。
- 用法・用量
- 通常、成人にはエルデカルシトールとして1日1回0.75μgを経口投与する。ただし、症状により適宜1日1回0.5μgに減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
血清カルシウム値を定期的に測定し、高カルシウム血症を起こした場合には、直ちに休薬し、休薬後は、血清カルシウム値が正常域まで回復した後に、1日1回0.5μgで投与を再開すること(なお、本剤1日1回0.5μg投与による骨折予防効果は確立していないため、漫然と投与を継続せず、患者の状態に応じ、1日1回0.75μgへの増量又は他剤による治療への変更を考慮すること)〔8.1、8.2、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、10.2、11.1.1参照〕。
- 生殖能を有する者
- 8.1. 本剤投与中は血清カルシウム値を定期的(3~6カ月に1回程度)に測定し、異常が認められた場合には直ちに休薬し、適切な処置を行うこと。腎機能障害、悪性腫瘍、原発性副甲状腺機能亢進症等の高カルシウム血症のおそれのある患者では、投与初期に頻回に血清カルシウム値を測定するなど、特に注意すること〔7.用法及び用量に関連する注意、8.2、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、10.2、11.1.1参照〕。
8.2. 高カルシウム血症に関連する症状(倦怠感、いらいら感、嘔気、口渇感、食欲減退、意識レベル低下等)の発現が認められた場合は、血清カルシウム値を測定するなどして慎重に経過観察を行うこと〔7.用法及び用量に関連する注意、8.1、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、10.2、11.1.1参照〕。
8.3. 尿路結石のある患者及びその既往歴のある患者等においては、高カルシウム尿症により病態が悪化するおそれがあるため、尿中カルシウム値を定期的に測定し、高カルシウム尿症が認められた場合は休薬あるいは減量するなど、適切な処置を行うこと〔9.1.2、11.1.3参照〕。
9.1.1. 高カルシウム血症のおそれのある患者(悪性腫瘍のある患者、原発性副甲状腺機能亢進症の患者等):血清カルシウム値を更に上昇させるおそれがある〔7.用法及び用量に関連する注意の項、8.1、8.2、10.2、11.1.1参照〕。
9.1.2. 尿路結石のある患者及びその既往歴のある患者〔8.3、11.1.3参照〕。
腎機能障害患者:血清カルシウム値を更に上昇させ、高カルシウム血症となるおそれがある〔7.用法及び用量に関連する注意の項、8.1、8.2、10.2、11.1.1参照〕。
9.3.1. 重度の肝機能障害患者:重度肝機能障害患者は臨床試験では除外されている〔16.6.1参照〕。
妊娠する可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(やむを得ず投与する場合には、問診及び妊娠検査により妊娠していないことを確認し、また、妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること)。本剤投与中に妊娠が認められた場合には、直ちに本剤の投与を中止すること〔9.5妊婦の項参照〕。
- 相互作用
- 10.2. 併用注意:1). ジギタリス製剤(ジゴキシン等)[高カルシウム血症に伴う不整脈があらわれるおそれがある(高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強される)]。
2). カルシウム製剤<経口>(乳酸カルシウム<経口>、炭酸カルシウム<経口>等)〔7.用法及び用量に関連する注意、8.1、8.2、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、11.1.1参照〕[高カルシウム血症があらわれるおそれがある(本剤は腸管でのカルシウムの吸収を促進させる)]。
3). ビタミンD及びビタミンD誘導体(アルファカルシドール、カルシトリオール等)〔7.用法及び用量に関連する注意、8.1、8.2、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、11.1.1参照〕、PTH製剤(テリパラチド等)、PTHrP製剤(アバロパラチド酢酸塩)〔7.用法及び用量に関連する注意、8.1、8.2、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、11.1.1参照〕[高カルシウム血症があらわれるおそれがある(相加作用による)]。
4). マグネシウムを含有する製剤:①. マグネシウムを含有する製剤<経口>(酸化マグネシウム<経口>、炭酸マグネシウム<経口>等)[高マグネシウム血症があらわれるおそれがある(他のビタミンD誘導体と同様に腸管でのマグネシウムの吸収を促進させると考えられる)]。
②. マグネシウムを含有する製剤(酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等)[ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある(血中マグネシウムの増加により代謝性アルカローシスが持続するため、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. 高カルシウム血症(1.5%:補正血清カルシウム値が11.0mg/dLを超える場合を高カルシウム血症として集計)〔7.用法及び用量に関連する注意、8.1、8.2、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、10.2参照〕。
11.1.2. 急性腎障害(頻度不明):血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがある。
11.1.3. 尿路結石(0.9%)〔8.3、9.1.2参照〕。
- 11.2. その他の副作用
1). 消化器:(2%未満)便秘、胃不快感、口渇、胃炎、(頻度不明)嘔気、下痢、腹痛。
2). 精神神経系:(頻度不明)浮動性めまい、味覚異常。
3). 肝臓:(2%未満)γ-GTP上昇、AST上昇、ALT上昇、LDH上昇。
4). 腎臓:(2%未満)クレアチニン上昇、BUN上昇、尿中血陽性、尿中蛋白陽性。
5). 代謝:(2%以上)尿中カルシウム増加(20.3%)、血中カルシウム増加(15.0%:補正血清カルシウム値が10.4mg/dLを超え11.0mg/dL以下の場合を集計)、(2%未満)血中尿酸増加、Al-P上昇。
6). 血液:(2%未満)ヘモグロビン減少、白血球数減少、貧血、ヘマトクリット減少、赤血球数減少。
7). 皮膚:(2%未満)発疹、皮膚そう痒症。
8). その他:(2%未満)耳鳴、(頻度不明)浮腫。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(ラットでは胎仔骨格異常及び出生仔腎臓変化が0.125μg/kg/日(曝露量は臨床推奨用量での曝露量の6.8倍相当)で、出生仔外形異常(出生仔四肢異常、出生仔手根異常)が0.5μg/kg/日(27.0倍相当)で認められており、ウサギでは外形異常(頭蓋裂、口蓋裂、矮小仔)が0.3μg/kg/日で認められている)〔2.1、9.4生殖能を有する者の項参照〕。
授乳を避けさせること(ラットで、乳汁中へ移行することが報告されており、ラット出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験において、出生仔腎臓変化等が認められている)〔2.1参照〕。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.1.2. 瓶入り包装品を分包する場合、服用時以外薬袋から薬を出さないよう、及び直接光の当たる場所に薬を置かないよう指導すること〔20.取扱い上の注意の項参照〕。
アルミピロー包装開封後又はバラ包装外箱開封後は遮光して保存すること〔14.1.2参照〕。
- その他の注意
- 15.2. 非臨床試験に基づく情報ラット(SD)に2年間経口投与したがん原性試験において、副腎褐色細胞腫増加、腎臓の尿細管腫瘍増加及び甲状腺C細胞腫瘍増加が、臨床推奨用量での曝露量の各々0.7、2.8及び7.0倍相当で認められており、これらの所見は血中カルシウム濃度の高値が長期間持続したことによると考えられた。
16.1 血中濃度
〈健康成人〉
16.1.1 単回投与
健康成人男性にエルデカルシトールとして0.75μgを単回経口投与したとき、血清中エルデカルシトール濃度は投与後3.4±1.2hにCmax99.8±12.7pg/mLに達した後、t1/2 53.0±11.4hで消失した。AUClastは3,947±580pg・h/mLであった(Mean±SD、n=31)。
16.1.2 反復投与
健康成人男性にエルデカルシトールとして0.75μgを1日1回14日間経口投与したとき、14回目投与時の血清中エルデカルシトール濃度は投与後6.0±2.8hにCmax243.5±28.2pg/mLに達した後、t1/2 48.7±4.9hで消失した。AUC24hは4,964±597pg・h/mLであった(Mean±SD、n=10)。
また、健康成人男性にエルデカルシトールとして0.1~1.0μgを1日1回15日間経口投与注1)したとき、血清中エルデカルシトール濃度は、いずれの投与量においても投与13日後には定常状態に達していた。定常状態における薬物動態パラメータは、Cmax、Cmin、AUC24hともに投与量に比例して増加し、t1/2は投与量によらず一定であり、エルデカルシトールの薬物動態は0.1~1.0μgの投与量の範囲内で線形であった。
反復投与により薬物動態パラメータに変化は認められなかった。
注1)承認された用法及び用量は、「通常、成人にはエルデカルシトールとして1日1回0.75μgを経口投与する。ただし、症状により適宜1日1回0.5μgに減量する。」である。
〈原発性骨粗鬆症患者〉
16.1.3 反復投与
原発性骨粗鬆症患者にエルデカルシトールとして0.5、0.75、1.0μgを1日1回48週間経口投与後注1)の定常状態における血清中エルデカルシトール濃度は、投与量の増加に伴い比例的に増加した。
定常状態時の血清中エルデカルシトール濃度
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16.1.4 生物学的同等性試験
(1)エルデカルシトールカプセル0.5μg「日医工」
エルデカルシトールカプセル0.5μg「日医工」及びエディロールカプセル0.5μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1カプセル(エルデカルシトールとして0.5μg)健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中エルデカルシトール濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
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血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(2)エルデカルシトールカプセル0.75μg「日医工」
エルデカルシトールカプセル0.75μg「日医工」及びエディロールカプセル0.75μgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1カプセル(エルデカルシトールとして0.75μg)健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中エルデカルシトール濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
→図表を見る(PDF)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性にエルデカルシトールとして0.75μgを単回経口投与したとき、薬物動態に食事の影響は認められなかった。
食事の有無における単回経口投与時の薬物動態パラメータ
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16.3 分布
16.3.1 母集団薬物動態解析
健康成人男性、閉経後女性及び原発性骨粗鬆症患者の計882例において母集団薬物動態解析を実施した。見かけの分布容積は10.5Lであった。
16.3.2 蛋白結合
ヒト血清に1~100ng/mLの濃度範囲でエルデカルシトールを添加したときの蛋白結合率は94.2~96.2%であり濃度によらず一定であった。また、蛋白結合率に性差は認められなかった(in vitro)。
16.4 代謝
エルデカルシトールをラットに投与したとき、血漿中には主に未変化体が認められ、2位の3‐hydroxypropyloxy基の脱離体及び24位の水酸化体も認められた。ラット、イヌ、サル及びヒトの肝ミクロソームを用いた試験におけるエルデカルシトールの主代謝物は2位の3‐hydroxypropyloxy基の脱離体及び3‐hydroxypropyloxy基のアルコールの酸化体であり、種差は認められず、エルデカルシトール主代謝酵素はヒト肝臓のCYPではなかった(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人男性にエルデカルシトールとして0.75μgを1日1回14日間経口投与したとき、エルデカルシトール及びその代謝物の尿中への排泄は認められなかった。雄性ラットに3Hで標識したエルデカルシトールを単回経口投与したとき、投与7日後までに投与放射能の2.63%が尿中に、55.89%が糞中に排泄された。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害患者における薬物動態
肝機能障害患者10例(Child‐Pugh分類 ClassA:8例、ClassB:2例)にエルデカルシトールとして0.75μgを単回経口投与したときの薬物動態パラメータは、次のとおりであった。[9.3.1参照]
肝機能障害患者と健康成人男性における単回経口投与時の薬物動態パラメータ
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16.6.2 腎機能及びその他の因子が薬物動態に及ぼす影響
臨床試験から得られたクレアチニンクリアランス(CLcr)、年齢及び性別ごとの血清中エルデカルシトールトラフ濃度を次に示す。
「16.3.1 母集団薬物動態解析」に示した母集団薬物動態解析の結果、CLcr、体重、年齢及び性別は見かけの全身クリアランスに影響を与える因子ではなかった。
臨床試験から得られたCLcr、年齢、性別の各分類の血清中エルデカルシトールトラフ濃度
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16.7 薬物相互作用
健康成人男性にエルデカルシトールとして0.75μg又はプラセボを1日1回14日間経口投与したとき、CYP3A4の基質であるシンバスタチン及びその代謝物の薬物動態パラメータの幾何平均の比(反復投与後/反復投与前)及び90%信頼区間は、次のとおりであった。
エルデカルシトールがシンバスタチン及びその代謝物の薬物動態に及ぼす影響
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ヒト肝細胞ならびにヒト肝ミクロソームを用いた検討において、エルデカルシトールによる臨床上薬物相互作用を惹起するCYPの誘導及び阻害は認められなかった(in vitro)。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
原発性骨粗鬆症患者1,054例(エルデカルシトール群528例うち男性9例、アルファカルシドール群526例うち男性15例)における無作為割付二重盲検群間比較試験において、主要評価項目である3年間の非外傷性新規椎体骨折発生頻度は、エルデカルシトール群(1日1回0.75μg)で13.4%、アルファカルシドール群(1日1回1.0μg)で17.5%であり(相対リスク減少率26%)、アルファカルシドールに対するエルデカルシトールの優越性が検証された[層化log‐rank検定:P=0.0460(片側)]。また、3年間の非外傷性前腕骨骨折発生頻度は、エルデカルシトール群で1.1%、アルファカルシドール群で3.6%であり(相対リスク減少率71%)、有意差が認められた[層化log‐rank検定:P=0.0048(片側)]。3年後の腰椎骨密度平均変化率は、エルデカルシトール群(1日1回0.75μg)で3.4%、アルファカルシドール群(1日1回1.0μg)で0.1%であり、アルファカルシドール群に比較して有意な骨密度増加効果を示した(Student t検定)。また、3年後の大腿骨骨密度平均変化率においても、エルデカルシトール群で0.4%、アルファカルシドール群で-2.3%であり、有意な骨密度増加効果を示した(Student t検定)。
骨折発生頻度と相対リスク減少率
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安全性評価対象例数であるエルデカルシトール群528例、アルファカルシドール群526例のうち、副作用は、エルデカルシトール群で227例(43.0%)、アルファカルシドール群で170例(32.3%)に認められた。発現率が5%以上であった副作用は血中又は尿中カルシウム増加であり、血中カルシウム増加はエルデカルシトール群で111例(21.0%)、アルファカルシドール群で69例(13.1%)、尿中カルシウム増加はエルデカルシトール群で134例(25.4%)、アルファカルシドール群で81例(15.4%)にみられた。
18.1 作用機序
エルデカルシトールは活性型ビタミンD3(カルシトリオール)の誘導体であり、次のカルシトリオールとしての薬理学的特性を有する。
・ヒト破骨前駆細胞に作用し破骨細胞の形成を抑制した(in vitro)。
・ラットにおいて、小腸でのカルシウム吸収促進(ex vivo)及び血清カルシウム濃度の増加が認められた。
・クル病モデルラットにおいて、骨端軟骨幅指数の低下が認められた。
・卵巣摘出ラットにおいて、骨代謝回転パラメータ値の低下が認められた。
これらのことから、エルデカルシトールは、主に骨代謝回転を抑制して、骨密度及び骨強度を改善すると考えられる。
18.2 薬理作用
18.2.1 骨密度及び骨強度に対する作用
(1)卵巣摘出ラットにエルデカルシトールを12カ月間反復経口投与した試験において、エルデカルシトール0.03μg/kg/日の投与は、卵巣摘出による腰椎及び大腿骨の骨密度減少並びに骨強度低下を有意に抑制した。
(2)卵巣摘出サルにエルデカルシトールを16カ月間反復経口投与した試験において、エルデカルシトール0.07μg/kg/日投与群の腰椎及び大腿骨骨密度は、卵巣摘出コントロール群を下回らなかった。また、骨強度を低下させるなどの悪影響は認められなかった。
(3)卵巣摘出ラット及びサルの骨密度と骨強度の間には正の相関が認められた。
18.2.2 骨組織像に及ぼす影響
(1)卵巣摘出ラットにエルデカルシトール0.0075、0.015、0.03μg/kg/日を12カ月間反復経口投与した試験において、骨組織像に異常は認められなかった。
(2)卵巣摘出サルにエルデカルシトール0.0175、0.035、0.07μg/kg/日を16カ月間反復経口投与した試験において、骨組織像に異常は認められなかった。
18.2.3 骨折治癒に及ぼす影響
骨折モデルラットにおいて、エルデカルシトール0.015、0.05μg/kg/日の骨折手術前4週間、骨折手術後16週間の反復経口投与は骨折部位の形状及び力学的強度に影響を与えなかった。
- 一包可:条件付可
瓶入り包装品を分包する場合、服用時以外薬袋から薬を出さないよう、及び直接光の当たる場所に薬を置かないよう指導する。
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
- 製造販売会社
- 日医工
- 販売会社
おくすりのQ&A
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補助が受けれることになり、母子手帳記載以外に、予診票の控えがいるとのこと
保管中の予診票の控えを渡したら...
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