フェルムカプセル100mg

添付文書情報2023年08月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症となる]。
- 効能・効果
- 鉄欠乏性貧血。
- 用法・用量
- 通常成人は1日1回1カプセルを経口投与する。
- 合併症・既往歴等のある患者
- 本剤投与中は、適宜血液検査を実施し、過量投与にならないよう注意すること。
9.1.1. 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者:消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪するおそれがある。
9.1.2. 発作性夜間血色素尿症の患者:溶血を誘発するおそれがある。
- 相互作用
- 10.2. 併用注意:1). テトラサイクリン系抗生物質<服用>、セフジニル<服用>、ニューキノロン系抗菌剤<服用>[同時に服用することを避ける(キレートを形成し、相互に薬剤の吸収が阻害される)]。
2). 甲状腺ホルモン製剤<服用>[同時に服用することを避ける(難溶性の複合体を形成し、相互に薬剤の吸収が阻害される)]。
3). 制酸剤<服用>[同時に服用することを避ける(制酸剤が消化管のpHを上昇させ、また、不溶性の塩を形成することにより本剤の吸収を阻害する)]。
4). タンニン酸を含有するもの<服用>(濃い緑茶、コーヒー等)[同時に服用することを避ける(不溶性の塩を形成し、本剤の吸収を阻害することがある)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1~5%未満)嘔気・嘔吐、食欲不振、胃痛・腹痛、下痢、便秘等、(0.1%未満)上腹部不快感。
2). 過敏症:(0.1%未満)そう痒感、(頻度不明)発疹等。
3). その他:(0.1~5%未満)心窩部痛。
- 高齢者
- 用量に留意すること(一般に高齢者では生理機能が低下している)。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.1.2. 本剤は徐放性製剤であり、また、本剤の成分が口腔内(歯、舌等)に付着することがあるので、カプセルの内容物を砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するように指導すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
15.2. 非臨床試験に基づく情報動物実験において、大量のアロプリノールの併用で肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。
16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男子5名(平均血清フェリチン138ng/mL)に食直後1カプセル投与した時、血清鉄値は徐々に上昇し、4~6時間後最高濃度に達し、12時間後ほぼ投与前値に復した。
フェルムカプセル100mg1カプセル投与後の血清鉄値の推移
16.2 吸収
16.2.1 鉄吸収
体内の鉄欠乏時には消化管での鉄吸収は増加し、鉄過剰時には消化管からの鉄吸収が抑制される。
16.3 分布
体内の鉄の大部分はヘモグロビン中に存在するが、体内鉄含有量の調節は腸管からの吸収の調節によって行われる。小腸の粘膜細胞に取り込まれたFe2+はFe3+に酸化され、鉄貯蔵蛋白質アポフェリチンと結合してフェリチンとして肝臓に貯留されるか、直接血清中に入りβ1糖蛋白質のトランスフェリン(transferin)と結合して血漿中を移動する。鉄の吸収はこの二つの経路の活性で左右される。アポフェリチンが鉄で飽和されると、二価の鉄はそれ以上吸収されなくなる(粘液遮断mucosalblock)。鉄欠乏は貯蔵鉄、血清鉄、組織鉄の順序で進む。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 一般臨床試験
鉄欠乏性貧血症例43例(内科的鉄欠乏性貧血患者31例、外科的手術後及び出血性患者で貧血の認められた12例)を対象として、本剤を1日1カプセル4週間投与した。
その結果、血色素量、赤血球数、ヘマトクリット値において改善が認められ、副作用は胃腸障害2例(悪心1例、胃部不快感1例)であった。
→図表を見る(PDF)
17.1.2 一般臨床試験
鉄欠乏性貧血症例9例を対象として、本剤を1日1カプセル投与した。その結果、1日平均血色素回復量は0.22g/dL、平均鉄利用率は29%であった。副作用は1例に心窩部痛が認められた。
17.1.3 二重盲検試験
鉄欠乏性貧血患者389例を対象に、本剤の1日1回投与による臨床的有用性を評価した。対象患者を3グループに分け、プラセボ、非徐放性フマル酸第一鉄及び徐放性硫酸第一鉄製剤を各対照薬として2剤間の群間比較(多施設二重盲検)を実施した。その結果、本剤の有用性が確認され、本剤投与例における副作用は17/198例であり、主な副作用は嘔気・嘔吐(6/198例)、胃痛・胃部不快感(6/198例)、食欲不振(5/198例)であった。
18.1 作用機序
18.1.1 造血作用
フマル酸第一鉄は鉄欠乏性貧血に対し血色素量の増加(4週間で血液100mL当たり約2g)及びヘマトクリット値の上昇(2週間で5%以上、4週間で10%以上)を来す。一般に血色素量増加は投与1週間後に著明にあらわれ、特に投与前値の低いものほどその増加は顕著である。
- 一包可:条件付可
無包装状態試験:光条件→性状変化
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
徐放性製剤であり、また、本剤の成分が口腔内(歯、舌等)に付着することがあるので、カプセルの内容物を砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するように指導する。
- 製造販売会社
- 日医工
- 販売会社
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