キシリトール注20%「NP」

添付文書情報2023年10月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こるので、このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある]。
- 効能・効果
- 糖尿病及び糖尿病状態時の水補給・エネルギー補給。
- 用法・用量
- キシリトールとして、通常、成人1日2~50gを1~数回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、キシリトールとして1日量100gまでとする。点滴静注する場合、その速度はキシリトールとして0.3g/kg/hr以下とすること。
- 肝機能障害患者
- 高濃度液投与の急激な中止により、低血糖を起こすおそれがある。
9.1.1. 尿崩症の患者:水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
腎機能障害患者:キシリトールの大量を急速投与すると腎障害があらわれるおそれがある。
肝機能障害患者:キシリトールの大量を急速投与すると肝障害があらわれるおそれがある。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
大量・急速投与:(頻度不明)電解質喪失、肝障害、腎障害。
- 高齢者
- 投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
- 小児等
- 小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤投与時の注意14.1.1. 皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下投与しないこと。
14.1.2. ゆっくり静脈内に投与すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報キシリトールの大量を急速投与すると、腎にシュウ酸カルシウム沈着、脳にシュウ酸カルシウム沈着が認められたとの報告がある。
16.4 代謝
キシリトールは体内で酵素的に酸化され、D‐xyluloseあるいはL‐xyluloseとなる。D‐xyluloseはリン酸化されD‐xylulose 5‐phosphateとして五炭糖リン酸回路に入る。また、D‐xylulose 5‐phosphateはfructose 6‐phosphateあるいはglyceraldehyde 3‐phosphateとして解糖系へ入る。一方、L‐xyluloseは3‐keto‐L‐gulonateとなり、ウロン酸回路に入る。
18.1 作用機序
キシリトールはインスリンの介助を要することなく細胞内に取り込まれるので、インスリン欠乏による糖利用障害時においてもキシリトールの代謝は妨げられず、また血糖値を上昇させることもない。キシリトールはグルクロン酸-キシルロース回路でグロン酸から生成される生理的代謝産物でもあるので、その忍容性も高い。細胞内移行は速やかで、抗ケトン作用を現す。また細胞内に取り込まれ、代謝の最初の段階で補酵素を還元する。
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おくすりのQ&A
自費で接種された、風疹ワクチンが申請により
補助が受けれることになり、母子手帳記載以外に、予診票の控えがいるとのこと
保管中の予診票の控えを渡したら...
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