アドナ錠30mg
添付文書情報2023年10月改定(第11版)
商品情報
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- 効能・効果
- 1.毛細血管抵抗性の減弱及び毛細血管透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)。
2.毛細血管抵抗性の減弱による皮膚出血あるいは粘膜出血及び内膜出血、眼底出血・腎出血・子宮出血。
3.毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血。
- 用法・用量
- カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物として、1日30~90mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 慎重投与
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考に集計した。
総症例1,521例中、副作用が報告されたものは19例(1.25%)で、主な副作用
は食欲不振・胃部不快感5例(0.33%)等であった(再評価結果)。
- 副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1.消化器:(0.1~5%未満)食欲不振、胃部不快感、(0.1%未満)悪心、嘔吐。
2.過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒。
- 高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
- 適用上の注意
- 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
・健康成人男子に150mg(5錠)経口投与した場合速やかに血中に移行し、血中濃度は0.5~1時間後に最高(25ng/mL plasma)に達する。
血中濃度の半減期は約1.5時間である。
・尿中排泄動態は血中濃度の推移とよく対応し、投与後0.5~1.5時間で最大となり、24時間までに排泄される。
臨床効果
2種の二重盲検比較試験を含む74施設、1,521例の臨床試験の結果、毛細血管抵抗値の増強及び出血傾向・出血症状の改善が認められている。
・血管脆弱の認められる高血圧症及び動脈硬化症41例を対象とした二重盲検比較試験の結果、血管抵抗値の有意な増強効果が認められている。
・血管脆弱の認められる高血圧症・糖尿病・紫斑病等の患者51例を対象とした二重盲検比較試験の結果、血管抵抗値を有意に増強し、皮下出血等の出血症状を改善することが確認されている。
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
1.血管透過性抑制作用
・ウサギ 5、10mg/kg筋肉内投与により、カリクレインによる血管透過性亢進を投与後60分で各々20%、30%抑制する。
・ウサギ 0.5、2.5、5.0mg/kg静脈内投与により、ヒアルロニダーゼ拡散率を各々28%、40%、65%抑制する。
2.細血管抵抗値増強作用
・モルモット 0.5mg/kg腹腔内投与により、細血管抵抗値を最高41.9Pa増強し、その作用は約5時間持続する。
・ウサギ 10mg/kg筋肉内投与により、瞬膜血管抵抗値を投与後60分で1.3倍増強する。
3.出血時間短縮作用
・ウサギ 2.5、5.0mg/kg静脈内投与により、出血時間を投与後60分で各々18%、42%短縮し、その作用は3時間以上持続する。
4.血小板、血液凝固系に対する作用
・ウサギ 5.0mg/kg静脈内投与において、血小板数の変化は認められない。
・ウサギ 4.0mg/kg筋肉内投与において、血液凝固時間の変化は認められない。
5.呼吸系、循環系に対する作用
・ウサギ 5.0、10.0mg/kg静脈内投与において、呼吸、血圧の変化は認められない。
・ウサギ 4%液耳血管灌流及び5×10の-4乗液摘出腸間膜血管灌流において、血管の収縮は認められない。
- 一包可:不明
バラ包装
- 分割:可能
- 粉砕:可能
- 製造販売会社
- ニプロESファーマ
- 販売会社
おくすりのQ&A
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