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5-FU軟膏5%協和

販売名
5-FU軟膏5%協和
薬価
5%1g 225.10円
製造メーカー
協和キリン

添付文書情報2022年02月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
フルオロウラシル系製剤
一般名
フルオロウラシル軟膏
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原

-

効能・効果
皮膚悪性腫瘍(有棘細胞癌、基底細胞癌、皮膚附属器癌、皮膚転移癌、ボーエン病、パジェット病、放射線角化腫、老人性角化腫、紅色肥厚症、皮膚細網症、悪性リンパ腫の皮膚転移)。
用法・用量
本剤適量を1日1~2回患部に塗布する。
原則として閉鎖密封療法(ODT)を行うのが望ましい。
特定の背景を有する患者に関する注意
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 皮膚塗布部の激しい疼痛(頻度不明):皮膚塗布部の激しい疼痛が認められた場合にはステロイド軟膏を併用するか投与を中止すること。
11.2. その他の副作用
皮膚:(5%以上)皮膚色素沈着、発赤、局所の出血傾向、(0.1~5%未満)爪変形、皮膚炎、(頻度不明)光線過敏症、爪変色。
発現頻度は1976年4月までの副作用頻度調査を含む。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい(静脈内投与による動物実験(ラット、マウス)で多指症、口蓋裂等の催奇形作用が報告されている)。
授乳しないことが望ましい。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
適用上の注意
14.1. 薬剤塗布時の注意14.1.1. 眼には接触させないこと。粘膜周辺に使用する場合には慎重に行うこと。
14.1.2. 手で塗布する場合には塗布後直ちに手を洗うこと。
14.1.3. 塗布部はなるべく日光にあたらないようにすること。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報フルオロウラシルの異化代謝酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ欠損(DPD欠損)等の患者がごくまれに存在し、このような患者にフルオロウラシル系薬剤を投与した場合、投与初期に重篤な副作用(口内炎、下痢、血液障害、神経障害等)が発現するとの報告がある。

16.2 吸収
5%5‐FU‐6‐14C軟膏をヒトの正常部皮膚及び病態皮膚に1.4~1.83mg/cm2塗布したとき、72時間後の未吸収放射能は正常皮膚87.7~95.3%、病態皮膚6.2~70.3%で、病態皮膚で吸収が良好であることが確認された(外国人データ)。
16.4 代謝
ラット背部に5‐FU‐6‐14Cを塗布したときの尿中放射性代謝産物は、未変化体5‐FUが尿中放射能の約7.9%、FUPA(α‐fluoro‐β‐ureidopropionic acid)が約13.5%、FGPA(α‐fluoro‐β‐guanidopropionic acid)が約5.8%、FBAL(α‐fluoro‐β‐alanine)が約66.1%排泄されていることが確認された。
16.5 排泄
5%5‐FU‐6‐14C軟膏をヒトの正常部皮膚及び病態皮膚に1.4~1.83mg/cm2塗布したとき、72時間後の尿中からの累積回収放射能は正常部皮膚塗布の場合0.3~1.1%、病態皮膚塗布では15.8~61.2%であって皮膚吸収の傾向と相関した尿中排泄が認められた(外国人データ)。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
国内15施設において実施された、皮膚腫瘍及び他の皮膚疾患患者を対象とした臨床試験のうち、皮膚悪性腫瘍患者における本剤単独使用での結果は次のとおりであった。なお、効果判定は主治医判定によるが、びらん形成後に塗布を中止し、その後腫瘍の大きさが1/2以上縮小したものを有効として有効率を算定した。
→図表を見る(PDF)

18.1 作用機序
5‐FUの抗腫瘍効果は主としてDNAの合成阻害に基づくと考えられており、腫瘍細胞内に取り込まれた5‐FUがウラシルと同じ経路で代謝を受けて生じるF‐deoxy UMPがチミジル酸合成酵素上で、deoxy UMPと拮抗してチミジル酸の合成を抑制することにより、DNAの合成が阻害されると考えられている。
他方、5‐FUはウラシルと同じくRNAにも組み込まれてF‐RNAを生成することや、リボゾームRNAの形成を阻害することも知られており、これらのことも本剤の抗腫瘍効果発現に関与すると考えられている。
18.2 抗腫瘍性
NCI(National Cancer Institute、米国)抗癌剤スクリーニングモデルのいずれに対してもやや有効以上の抗腫瘍性を示した(マウス移植腫瘍でのデータ)。
→図表を見る(PDF)

製造販売会社
協和キリン
販売会社
 

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