テクネDMSAキット

添付文書情報2022年03月改定(第2版)
商品情報
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- 効能・効果
- 腎シンチグラムによる腎疾患の診断。
- 用法・用量
- 本品に日局「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」約2mLを加えてよく振り混ぜ、ジメルカプトコハク酸テクネチウム(99mTc)注射液を得る。
得られたジメルカプトコハク酸テクネチウム(99mTc)注射液の37~185MBqを静注し、1時間以後に被検部をガンマカメラ又はスキャナで撮影することにより腎シンチグラムを得る。
なお、年齢、体重により、適宜増減する。
- 特定の背景を有する患者に関する注意
- 診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
- 高齢者
- 患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤調製時の注意14.1.1. 本品は冷蔵庫から取り出した後、約5分間放置して室温に戻すこと。
14.1.2. 本品の調製時に加える過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液の液量が増加するにつれ腎集積性が低下するので、「6.用法及び用量」に示す調製液量を守ること。
14.1.3. 本品を調製する際は、30秒以上振り混ぜることが望ましい。
14.1.4. 本品の調製は無菌的に行い、また適当な鉛容器で遮蔽して行うこと。
14.1.5. 本品の調製の際、バイアル内に空気を入れないこと、またバイアル内を陽圧にしないこと。
14.1.6. 調製後は、放射線を安全に遮蔽できる貯蔵設備(貯蔵箱)に保存すること。
14.2. 診断上の注意腎不全では腎機能の低下に伴い肝への分布が増加することがある。
16.3 分布
16.3.1 ジメルカプトコハク酸テクネチウム(99mTc)は血中では大部分血清蛋白と結合しており、腎皮質に高率に集積する。また、血中クリアランスは速く、投与後1時間で投与量の約50%が腎皮質に集積する。健常腎においては、投与後2~2.5時間で最高値に達し、以後ほぼ99mTcの減衰に従って減少する。
16.3.2 吸収線量
MIRD法により計算した吸収線量は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)
16.5 排泄
尿中には投与後6時間までに投与量の10~20%が排泄される。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
各種疾患患者の腎シンチグラフィを行い、診断に有効なシンチグラムが得られたものを有効例とした場合の有効率(有効例数/症例数)は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)
全350例に対し、副作用は認められなかった。
18.1 測定法
本剤の有効成分に含まれる放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により画像化される。
18.2 集積機序
ジメルカプトコハク酸テクネチウム(99mTc)は血中では大部分血清蛋白と結合しており、腎皮質に高率に集積する。
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- PDRファーマ
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