アリメジンシロップ0.05%
添付文書情報2023年10月改定(第2版)
商品情報
- 禁忌
- 2.1. 本剤の成分、フェノチアジン系化合物又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 昏睡状態の患者又はバルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[本剤は中枢神経抑制作用を有するため、呼吸抑制等があらわれるおそれがある]。
2.3. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.4. 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用を有するため、排尿障害等があらわれるおそれがある]。
- 効能・効果
- 1). 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、中毒疹、咬刺症)。
2). じん麻疹。
3). 感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
4). アレルギー性鼻炎。
- 用法・用量
- アリメマジン酒石酸塩として、通常成人1回2.5mg(5mL)を1日3~4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
就寝時の頓用には5mg(10mL)を経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
小児の1回投与量例:次記用量を1日3~4回経口投与する〔9.7小児等の項参照〕。
1). 1歳:1mL。
2). 2~3歳:1.5mL。
3). 4~6歳:2mL。
4). 7~9歳:3mL。
5). 10~12歳:3.5mL。
<Harnackの方法(体表面積)に準拠>
- 肝機能障害患者
- 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
9.1.1. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
肝機能障害患者:他のフェノチアジン系化合物で肝障害の報告がある。
- 相互作用
- 10.2. 併用注意:1). 中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、ベンゾジアゼピン誘導体等)、アルコール[中枢神経抑制作用を増強するので、用量を調節するなど注意する(相互に作用を増強すると考えられている)]。
2). 降圧剤(ACE阻害剤、アンジオテンシン2受容体拮抗剤等)[降圧作用を増強するので、用量を調節するなど注意する(相互に作用を増強すると考えられている)]。
3). アトロピン様作用を有する薬剤[抗コリン作用を増強するので、用量を調節するなど注意する(相互に作用を増強すると考えられている)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)発疹等。
2). 血液:(頻度不明)顆粒球減少等。
3). 精神神経系:(0.1~5%未満)眠気、めまい、倦怠感、頭痛。
4). 消化器:(0.1~5%未満)口渇。
- 高齢者
- 減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。
- 授乳婦
- 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない〔7.用法及び用量に関連する注意の項参照〕。
16.1 血中濃度
患者に35S‐アリメマジン酒石酸塩5mg(カプセル注))を経口投与し、放射能濃度を測定したところ、投与後4~5時間で最高血清中濃度(約0.12μg/mL)に達した(外国人データ)。
16.5 排泄
患者に35S‐アリメマジン酒石酸塩5mg(カプセル注))を経口投与した場合、投与後24時間での尿中排泄率は約50%であった(外国人データ)。
注)本剤の承認された剤形はシロップ剤である。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
国内で行われた経口剤(錠注)、散注)、シロップ)による臨床試験1,051例の概要は次のとおりである。
(1)皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、中毒疹、咬刺症)
種々の皮膚疾患に伴いそう痒を訴える患者803例を対象とした臨床試験において79.6%の症例に止痒効果又は症状の改善が認められた。
(2)じん麻疹
じん麻疹患者171例を対象とした臨床試験において83.6%の症例に改善効果が認められた。
(3)感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽
感冒等上気道炎患者77例を対象とした臨床試験において66.2%の症例に改善効果が認められた。
注)本剤の承認された剤形はシロップ剤である。
18.1 作用機序
アリメマジン酒石酸塩はフェノチアジン系の抗ヒスタミン剤で、抗ヒスタミン作用を有するとともに、皮膚そう痒に対して中枢性に作用する。
18.2 抗ヒスタミン作用
モルモットを用いたMagnus法、Schaumann法及びBovet‐Staub試験で抗ヒスタミン作用が認められた。
18.3 止痒作用
そう痒性皮膚疾患(ヒスタミン発斑、アセチルコリン発斑、ツベルクリン反応)に対する抗そう痒作用が認められた。
- 一包可:
- 分割:
- 粉砕:
- 製造販売会社
- ニプロファーマ
- 販売会社
- 第一三共
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