クレマスチンDS0.1%「タカタ」
添付文書情報2024年01月改定(第1版)
商品情報
- 習
- 処
- 生
- 特生
- 特承
- 毒
- 劇
- 麻
- 覚
- 覚原
- 向
- 禁忌
- 2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.3. 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿障害が悪化するおそれがある]。
2.4. 狭窄性消化性潰瘍又は幽門十二指腸閉塞のある患者[抗コリン作用により消化管運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある]。
- 効能・効果
- 1). アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、そう痒症)。
2). アレルギー性鼻炎。
3). 感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
- 用法・用量
- 通常、成人は1日量2g(クレマスチンとして2mg)を2回に分け、用時溶解して経口投与する。
用量は患者の症状、年齢、体重などにより適宜増減することができる。
幼小児に対しては、標準的な用量として次記の1日量を2回に分け、用時溶解して経口投与する。
1). 1歳以上3歳未満:0.4g。
2). 3歳以上5歳未満:0.5g。
3). 5歳以上8歳未満:0.7g。
4). 8歳以上11歳未満:1.0g。
5). 11歳以上15歳未満:1.3g。
なお、1歳未満の乳児に使用する場合には、体重、症状などを考慮して適宜投与量を決める。
- 合併症・既往歴等のある患者
- 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること。
9.1.1. てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者:痙攣閾値を低下させることがある。
9.1.2. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
- 相互作用
- 10.2. 併用注意:1). 中枢神経抑制剤(鎮静剤、催眠剤等)、アルコール[中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること(いずれも中枢神経抑制作用を有するため)]。
2). 抗コリン剤(アトロピン等)、MAO阻害剤[抗コリン作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること(作用を増強させるため)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. 痙攣(頻度不明)、興奮(頻度不明):乳児、幼児では特に注意すること〔9.7小児等の項参照〕。
11.1.2. 肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
- 11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%未満)発疹。
2). 精神神経系:(0.1%~5%未満)眠気、(0.1%未満)頭重、けん怠感、(頻度不明)浮動性めまい。
3). 消化器:(0.1%~5%未満)悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、(頻度不明)口渇。
4). 肝臓:(頻度不明)AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇。
- 高齢者
- 減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること(母乳中へ移行することが報告されている)〔9.7小児等の項参照〕。
- 小児等
- 乳児、幼児に投与する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること(痙攣、興奮等の中枢神経症状があらわれることがある)〔9.6授乳婦の項、11.1.1参照〕。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意幼小児の手の届かない所に保管すること。
16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
3H‐クレマスチン2mgを経口投与したところ、4時間後に最高血中濃度を示した。
16.1.2 生物学的同等性試験
生物学的同等性試験において、クレマスチンDS0.1%「タカタ」はタベジールシロップ0.01%との生物学的同等性が確認された。
クロスオーバー法により、健康成人男子20名にクレマスチンDS0.1%「タカタ」2g(クレマスチンとして2mg)を空腹時に単回経口投与し、投与前、投与後1、2、3、4、5、7、12、24及び48時間に前腕静脈から採血した。GC/MS法により測定した「クレマスチンフマル酸塩+代謝物」の血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、AUC及びCmaxについて統計的評価を行った。
図16‐1 血漿中濃度
表16‐1 薬物動態パラメータ
→図表を見る(PDF)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.5 排泄
投与後120時間までの尿中排泄率は45%、糞便中排泄率は19%であった。
18.1 作用機序
クレマスチンフマル酸塩はベンツヒドリルエーテル系に属する抗ヒスタミン剤の製剤で、持続的な抗ヒスタミン作用を有し、アレルギー症状を除去あるいは軽減する。
18.2 薬理作用
18.2.1 クレマスチンは、ヒスタミンによるモルモット回腸の収縮を抑制し(in vitro)、ヒスタミンによる喘息誘発(モルモット)及び低血圧(ネコ)を抑制する。この作用は、いずれもクロルフェニラミンより強い。
18.2.2 健康成人において、ヒスタミン及びCompound 48/80の皮内投与による紅斑及び丘斑誘起に対するクレマスチンの抑制効果は投与後1.5時間であらわれ、11.5時間にわたり持続する。
18.2.3 抗ヒスタミン作用を示す用量では、鎮静作用(サル)、抗コリン作用(モルモット回腸、in vitro)、抗セロトニン作用(ラット子宮、in vitro)及び抗アドレナリン作用(イヌ)は弱い。
- 一包可:条件付可
配合変化に関する情報あり
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
- 製造販売会社
- 高田製薬
- 販売会社
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