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オキサトミド錠30mg「ケミファ」

後発医薬品
販売名
オキサトミド錠30mg「ケミファ」
識別コード
NPI 449A
薬価
30mg1錠 12.90円
製造メーカー
日本薬品

添付文書情報2024年03月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
その他のアレルギー用薬
一般名
オキサトミド錠
禁忌
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
効能・効果
1). アレルギー性鼻炎。
2). 蕁麻疹。
3). 皮膚そう痒症。
4). 湿疹・皮膚炎。
5). 痒疹。
用法・用量
通常、成人には1回オキサトミドとして30mg(1錠)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
肝機能障害患者
8.1. 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
8.2. 本剤により、末梢血中好酸球増加することがあるので、このような場合には経過観察を十分に行うこと。
8.3. 本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
8.4. 本剤は気管支拡張剤並びに全身性ステロイド剤と異なり、既に起こっている喘息発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分注意しておく必要がある。
9.1.1. 長期ステロイド療法を受けている患者:本剤投与によりステロイド減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3.1. 肝機能障害又はその既往歴のある患者:肝機能障害が悪化又は再燃するおそれがある〔11.1.1参照〕。
相互作用
10.2. 併用注意:アルコール性飲料、中枢神経抑制剤(麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、催眠剤等)[眠気・倦怠感等が強くあらわれるおそれがある(相加的に作用する)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.5%)、黄疸(頻度不明):著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいγ-GTP上昇、著しいビリルビン上昇、著しいAl-P上昇、著しいLDH上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気・嘔吐等)があらわれることがある〔9.3肝機能障害患者の項参照〕。
11.1.2. ショック、アナフィラキシー(頻度不明):血圧低下、呼吸困難、全身紅潮、咽頭浮腫・喉頭浮腫等の症状があらわれることがある。
11.1.3. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)。
11.1.4. 血小板減少(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 錐体外路症状:(0.1%未満)硬直(口周囲硬直、四肢硬直)、眼球偏位、後屈頸、攣縮、振戦[錐体外路症状が発現した場合には、必要に応じて抗パーキンソン剤の投与等の適切な処置を行うこと(頻度は錠剤とドライシロップの合計。使用成績調査の結果を含む)]。
2). 過敏症:(0.1~5%未満)発疹、(0.1%未満)浮腫(顔面浮腫、手足浮腫等)。
3). 内分泌:(0.1%未満)月経障害、乳房痛、(頻度不明)女性化乳房。
4). 精神神経系:(0.1~5%未満)眠気、倦怠感、口渇、(0.1%未満)頭痛・頭重、めまい・ふらつき・立ちくらみ、しびれ感。
5). 泌尿器:(頻度不明)膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等)、排尿困難。
6). 消化器:(0.1~5%未満)嘔気・嘔吐、胃部不快感、下痢、(0.1%未満)便秘、胃痛、腹痛、食欲不振、食欲亢進、にがみ、腹部不快感、口内炎、舌あれ。
7). 循環器:(0.1%未満)動悸。
8). その他:(0.1~5%未満)好酸球増多、(0.1%未満)ほてり、鼻出血、(頻度不明)発熱。
高齢者
肝機能が低下していることが多い(本剤は、主として肝臓で代謝される)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(ラット)で口蓋裂、合指症、指骨形成不全等の催奇形作用が報告されている)〔2.2参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(イヌ)で乳汁移行が認められている)〔16.3.3参照〕。
小児等
過量投与を避けること(幼児<特に2歳以下>において錐体外路症状が発現するおそれがある)〔13.1参照〕。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

16.1 血中濃度
16.1.1 反復投与
成人の喘息患者注)8名(一部健常人を含む)にオキサトミド30mgを1日2回22日間連続経口投与した場合、血漿中濃度は投与6日目に定常状態に達し、6日目以降の投与直前値は20~30ng/mL、投与後4時間では約40ng/mLを示した(外国人データ)。
注)本剤の承認された効能又は効果は「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚そう痒症、湿疹・皮膚炎、痒疹」である。
16.1.2 生物学的同等性試験
オキサトミド錠30mg「ケミファ」とセルテクト錠30を、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(オキサトミドとして60mg)注)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について分散分析を中心とした統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
注)本剤の承認された用法及び用量は「通常、成人には1回オキサトミドとして30mg(1錠)を朝及び就寝前の1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。」である。
→図表を見る(PDF)


血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
16.3.1 体組織への分布
ラットに14C‐オキサトミド10mg/kgを経口投与した場合、投与後30分で、肝臓、腎臓、腸間膜リンパ節、肺、副腎の順で高い分布を示し、投与後1、2及び6時間においても前記組織で放射活性が認められたが、24時間では放射能の残存する組織は少なく、96時間にはほとんどの組織で検出限界以下となった。
16.3.2 血液-胎盤関門通過性
妊娠ラットに14C‐オキサトミド10mg/kgを経口投与した結果、胎児内濃度は胎盤中濃度の1/4~1/5であり、母体に投与した量の0.08%であった。
16.3.3 母乳中への移行性
分娩後のイヌに14C‐オキサトミド10mg/kgを経口投与し、乳汁への移行性を検討した結果、血漿中及び乳汁中の放射能の最高値は投与後1~2時間以内に得られほぼ同程度のレベルを示した。[9.6参照]
16.3.4 血漿蛋白結合率
97.8%(0.1又は1.0μg/mL)(in vitro)
16.4 代謝
16.4.1 ヒトで確認された代謝経路は、piperazine及びbenzimidazoloneのN位の酸化的脱アルキル化及びbenzimidazoloneの芳香環水酸化である(外国人データ)。
なお、benzimidazoloneの芳香環6位が水酸化され生じる代謝物はオキサトミドと同程度の薬理活性を有する。
16.4.2 in vitro試験において、オキサトミドの代謝には、肝チトクロームP‐450(主にCYP 3A4、また2D6)が関与することが示された。
16.5 排泄
健常成人に14C‐オキサトミド60mgを経口投与した場合、放射能は投与後96時間までに尿中に投与量の40.1%、糞中に54.0%が排泄された(外国人データ)。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
承認時までに実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験成績の概要は次のとおりである。
〈アレルギー性鼻炎〉
17.1.1 国内臨床試験
アレルギー性鼻炎の患者にオキサトミド錠60mgを経口投与した結果、有効率は56.8%(92/162)であり、オキサトミドの有用性が認められた。また、二重盲検比較試験において有用性が確認されている。
副作用発現率は30.8%(33/107例)で、眠気19例(17.8%)、倦怠感7例(6.5%)、口渇2例(1.9%)、発疹・湿疹2例(1.9%)、頭痛1例(0.9%)、体重増加1例(0.9%)、腹部不快1例(0.9%)であった。
〈蕁麻疹〉
17.1.2 国内臨床試験
慢性蕁麻疹の患者にオキサトミド錠60mgを2週間経口投与した二重盲検比較試験の結果、有効率は63.7%(65/102、改善以上)であり、オキサトミドの有用性が認められた。
副作用発現率は28.8%(32/111例)で、眠気24例(21.6%)、倦怠感5例(4.5%)、悪心2例(1.8%)、嘔吐1例(0.9%)、胃部不快感1例(0.9%)、頭重1例(0.9%)、めまい1例(0.9%)であった。
〈皮膚そう痒症〉
17.1.3 国内臨床試験
皮膚そう痒症の患者にオキサトミド錠60mgを7日間経口投与した二重盲検比較試験の結果、有効率は67.2%(43/64、有効以上)であり、オキサトミドの有用性が認められた。
副作用発現率は28.8%(19/66例)で、眠気13例(19.7%)、口渇4例(6.1%)、倦怠感2例(3.0%)、悪心2例(3.0%)、嘔吐1例(1.5%)、胃痛1例(1.5%)、軟便1例(1.5%)、下痢1例(1.5%)、朦朧1例(1.5%)であった。

18.1 作用機序
細胞内カルシウム制御作用、ケミカルメディエーターの遊離抑制作用及びケミカルメディエーター拮抗作用によりアレルギー症状を抑制する。[12.参照]
18.2 細胞内カルシウム制御作用
オキサトミドは、アレルギー反応によって誘発される細胞内カルシウム濃度の上昇を抑制する作用、いわゆる細胞内カルシウム制御作用を有することが、ラット腹腔肥満細胞を用いた実験で確認されている。このカルシウム制御作用により、オキサトミドはアレルギー反応性細胞におけるケミカルメディエーターの遊離抑制作用を発現するものと考えられている。なお、心筋細胞内へのカルシウム流入を抑制する作用は弱い。
18.3 ケミカルメディエーターの遊離抑制作用
オキサトミドのヒスタミン遊離抑制作用が、ラット腹腔肥満細胞、ヒト白血球、アナフィラキシー反応時のラット皮膚を用いた実験で確認されている。また、ロイコトリエンの遊離抑制が、ヒト肺、ヒト白血球、ヒト好中球、ヒト好酸球、ラット腹腔肥満細胞を用いた実験で確認されている。更に、ロイコトリエンについてオキサトミドは、その合成酵素である5‐lipoxygenaseに対する阻害作用を示すことが認められている。
18.4 ケミカルメディエーター拮抗作用
オキサトミドのロイコトリエン、ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリン、ブラディキニンに対する拮抗作用が、ラット皮膚、モルモットの摘出回腸、摘出気管支を用いた実験で確認されている。また、血小板活性化因子(PAF)によるモルモット気道抵抗上昇に対しても、オキサトミドは抑制作用を示した。
18.5 実験的アレルギー反応の抑制効果
オキサトミドは、アレルギー反応のモデルである、抗原投与時のモルモット気道収縮反応、抗原投与時のイヌ気管縮小反応、ラット受身皮膚アナフィラキシー反応、モルモット摘出回腸及び気管のシュルツ・デール反応等を抑制する。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明
製造販売会社
日本薬品
販売会社
日本ケミファ 

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