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テイコプラニン点滴静注用200mg「F」

後発医薬品
販売名
テイコプラニン点滴静注用200mg「F」
薬価
200mg1瓶 1508.00円
製造メーカー
富士製薬

添付文書情報2022年05月改定(第4版)

商品情報

薬効分類名
その他の主としてグラム陽性菌に作用するもの
一般名
テイコプラニン200mg注射用
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染。
用法・用量
テイコプラニンとして初日400mg(力価)又は800mg(力価)を2回に分け、以後1日1回200mg(力価)又は400mg(力価)を30分以上かけて点滴静注する。敗血症には、初日800mg(力価)を2回に分け、以後1日1回400mg(力価)を30分以上かけて点滴静注する。
乳児、幼児又は小児にはテイコプラニンとして10mg(力価)/kgを12時間間隔で3回、以後6~10mg(力価)/kg(敗血症などの重症感染症では10mg(力価)/kg)を24時間毎に30分以上かけて点滴静注する。また、新生児(低出生体重児を含む)にはテイコプラニンとして初回のみ16mg(力価)/kgを、以後8mg(力価)/kgを24時間毎に30分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
2.腎障害のある患者には、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用する。
3.投与期間中は血中濃度をモニタリングすることが望ましい。トラフレベルの血中濃度は5~10μg/mLを保つことが投与の目安となるが、敗血症などの重症感染症においては確実な臨床効果を得るために10μg/mL以上を保つ。
慎重投与
1.腎障害のある患者[排泄が遅延し、蓄積するため、血中濃度をモニタリングするなど慎重に投与する]。
2.肝障害のある患者[肝障害を悪化させることがある]。
3.高齢者。
4.低出生体重児、新生児。
重要な基本的注意
1.本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとる。
1).事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。
2).投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておく。
3).投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行い、特に、投与開始直後は注意深く観察する。
2.ショック及びレッドマン症候群(顔紅斑性充血、頚紅斑性充血、躯幹紅斑性充血、顔そう痒、頚そう痒、躯幹そう痒等)が報告されているので、本剤の使用にあたっては30分以上かけて点滴静注し、急速なワンショット静注では使用しない。
3.本剤はメチシリン耐性の黄色ブドウ球菌感染症に対してのみ有用性が認められている。
相互作用
併用注意:ループ利尿剤(エタクリン酸、フロセミド等)、腎障害・聴覚障害を起こす可能性のある薬剤(アミノグリコシド系抗生物質、ペプチド系抗生物質、アムホテリシンB、シクロスポリン、シスプラチン等)[腎障害・聴覚障害を増強する恐れがあるので併用
は避けることが望ましいが、やむを得ず併用する場合は、慎重に投与する(腎障害、聴覚毒性が増強される)]。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1.重大な副作用(頻度不明)1).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、気管支痙攣、血管浮腫、呼吸困難、顔面蒼白、発汗、頻脈等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).第8脳神経障害:眩暈、耳鳴、聴力低下等の第8脳神経障害が現れることがあるので、聴力検査を行う等観察を十分に行う(このような症状が現れた場合には投与を中止することが望ましいが、やむを得ず投与を続ける場合には減量するなど慎重に投与する)。
3).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).無顆粒球症、白血球減少、血小板減少:無顆粒球症、白血球減少、血小板減少が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).急性腎障害:急性腎障害が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇等、黄疸が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)1).過敏症:発熱、発疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する。なお、海外の報告によれば、使用期間中、そう痒は7日目までに、また、発熱、発疹は14日目まで(特に8~14日目)に現れることが多いので観察を十分に行う。また、本剤投与終了後においても遅発性の副作用が発現する可能性が否定できないので、特に外来患者に対しては、発疹、そう痒などの皮膚症状が現れた場合には、速やかに主治医に連絡するよう指示するなど適切な対応をとる]。
2).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、黄疸、Al-P上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇等[定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う]。
3).血液:好酸球増多、白血球減少、貧血。
4).腎臓:BUN上昇、血清クレアチニン上昇[定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う]。
5).循環器:動悸、血圧低下、血圧上昇[このような症状が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。なお、ネコを用いたヒスタミン試験において24mg/kg投与で、投与直後にごくわずかな一過性血圧低下がみられたが速やかに回復した]。
6).消化器:食欲不振、悪心、嘔吐、下痢。
7).その他:注射部位疼痛、静脈炎、痙攣、悪寒、頭痛、菌交代症。
高齢者への投与
高齢者は腎機能が低下している場合が多いので、投与前及び投与中に腎機能検査を行い、腎機能の低下の程度により、4日目以降の用量を減量するなど慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳婦:授乳中の女性には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている]。
小児等への投与
腎の発達段階にあるため、特に低出生体重児、新生児においては血中濃度の半減期が延長し高い血中濃度が長時間持続する恐れがあるので、原則として初期負荷用量(小児では10mg/kg12時間間隔3回、新生児では16mg/kg)投与終了後の次回投与開始前のトラフ値及びその後1週間間隔でトラフ値の血中濃度をモニタリングするなど、慎重に投与する。
取扱い上の注意
1.調製方法:注射液の調製にあたっては、1バイアル[200mg(力価)]に注射用
水又は生理食塩液約5mLを加えてなるべく泡立たないように穏やかに溶解し溶液とし、この溶解液を100mL以上の生理食塩液等に加えて希釈する。なお、新生児、乳児、幼児及び小児においては、注射用水又は生理食塩液5mLを加えた溶解液から投与量相当分を採取し、生理食塩液等にて適宜希釈して調製する。
2.調製時:1).乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン、ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン、ガベキサートメシル酸塩、アムホテリシンB、ミノサイクリン塩酸塩と配合すると白濁・沈殿を生じることが確認されているので、これらの薬剤とは混注しない。
2).セフォチアムと混合すると、本剤の活性低下を来すことが確認されているので、併用する場合には別々に投与する。
3).現在までに、リンゲル液、乳酸リンゲル液、プロテアミン12X注射液、ポタコールR輸液、ラクテック注、KN3号輸液、ソリタ-T3号輸液、フィジオゾール3号輸液、アクチット注等は24時間以内に配合変化のないことが確認されている。
4).大塚糖液5%、マルトス輸液10%、マルトースML輸液10%、アミノフリード輸液との配合については、調製後、速やかに使用する。
3.調製後:調製後は速やかに使用し、残液は廃棄する。
4.投与方法:注射液は30分以上かけて点滴静注する。
安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40±1℃、相対湿度75±5%、6カ月)の結果、テイコプラニン点滴静注用200mg「F」は、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
その他の注意
1.血中濃度モニタリング:長期間投与中の患者、高齢者、腎機能障害又は難聴のある患者あるいは腎障害・聴覚障害を起こす可能性のある薬剤を併用(アミノグリコシド系抗生物質、ループ利尿剤等)している患者においては、血中濃度をモニタリングするなど安全性の確保に配慮する。米国においては感染性心内膜炎・敗血症及び骨・関節感染症を対象とし、高用量を用いた臨床試験[投与量:6~30mg/kg(400~2000mg)を初日は2回、2日目以降1日1回]で、トラフレベルの血中濃度が60μg/mL以上を示した症例に血清クレアチニン異常変動の発現頻度が高かったことから、トラフレベルの血中濃度が60μg/mL以上になった場合には腎障害・聴覚障害等の副作用の発現に注意する。また、トラフレベルの血中濃度が20μg/mL以上で、軽度に一過性肝機能検査値上昇したとの報告がある。
2.腎機能障害患者への投与方法:本剤は主として腎臓から排泄され、腎機能障害患者では腎機能正常者よりも血中半減期が延長するので、投与量を調節して使用する必要があり、クレアチニンクリアランスから投与量又は投与間隔を調節する目安は次のとおりである;障害度60mL/min≧Ccr>40mL/min:[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を半減するかあるいは隔日に投与する、障害度40mL/min≧Ccr>10mL/min:[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を1/3に減ずるかあるいは3日ごとに投与する、障害度10mL/min≧Ccr:[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を1/5に減ずるかあるいは5日ごとに投与する。なお、血液透析あるいは腹膜透析を受けている患者への投与は、[初期投与(3日目まで)]腎機能正常者と等しい投与量、[4日目以降]1日の用量を1/5に減ずるかあるいは5日ごとに投与とする。
3.血液透析患者への投与に際しては、透析膜の種類によっては除去される場合もあるが、一般にテイコプラニンは血液透析によって除去されない場合が多いので、血中濃度をモニタリングするなどして必要なトラフレベルの血中濃度の確保に注意する。
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