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イトリゾール注1%

販売名
イトリゾール注1%
薬価
1%20mL1管(溶解液付) 13864.00円
製造メーカー
ヤンセンファーマ

添付文書情報2018年09月改定(第16版)

商品情報

薬効分類名
その他の化学療法剤
一般名
イトラコナゾール注射液
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
1.ピモジド投与中、キニジン投与中、ベプリジル投与中、トリアゾラム投与中、シンバスタチン投与中、アゼルニジピン投与中、ニソルジピン投与中、エルゴタミン投与中、ジヒドロエルゴタミン投与中、エルゴメトリン投与中、メチルエルゴメトリン投与中、バルデナフィル投与中、エプレレノン投与中、ブロナンセリン投与中、シルデナフィル<レバチオ>投与中、タダラフィル<アドシルカ>投与中、アスナプレビル投与中、バニプレビル投与中、スボレキサント投与中、イブルチニブ投与中、チカグレロル投与中、アリスキレン投与中、リバーロキサバン投与中、リオシグアト投与中の患者。
2.肝臓障害又は腎臓障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者。
3.クレアチニンクリアランスが30mL/分未満の患者[本剤の添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンが蓄積することによる腎機能の悪化等を招く恐れがある]。
4.本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
5.重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者[不可逆的な肝障害におちいる恐れがある]。
6.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
効能・効果
1.真菌感染症:真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎、食道カンジダ症、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症。
2.真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.本剤は、重度若しくは急性期の真菌感染症患者に使用する。
2.食道カンジダ症に対しては、経口抗真菌剤が無効あるいは忍容性に問題があると考えられる場合に本剤を使用する。
3.真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症に対しては、次の条件を満たす患者に本剤を投与する:1回の検温で38℃以上又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱で、好中球数が500/mm3未満、又は1000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測され、適切な抗菌剤投与を行っても解熱せず、抗真菌剤の投与が必要と考えられる場合に投与する。
4.発熱性好中球減少症の患者への投与は、発熱性好中球減少症の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施する。
5.真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症に投与する場合には、投与前に適切な培養検査等を行い、起炎菌を明らかにする努力を行い、起炎菌が判明した際には、本剤投与継続の必要性を検討する。
用法・用量
投与開始から2日間はイトラコナゾールとして1日400mgを2回に分けて点滴静注する。3日目以降は1日1回200mgを点滴静注する。投与に際しては、必ず添付の専用フィルターセットを用いて、1時間かけて点滴静注する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の14日間を超えて投与した場合の安全性は確認されていないので、継続治療が必要な場合は、イトラコナゾールカプセル剤に切り替え1回200mg1日2回(1日用量400mg)を食直後に経口投与する、又は継続治療が必要な場合は、イトラコナゾール内用液剤に切り替え1回20mL1日1回(イトラコナゾールとして200mg)を空腹時に経口投与する。
1).イトラコナゾールカプセル剤への切り替え:1回200mg1日2回(1日用量400mg)を食直後に経口投与する。
2).イトラコナゾール内用液剤への切り替え:1回20mL1日1回(イトラコナゾールとして200mg)を空腹時に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。
2.本剤の調製に際しては、必ず専用希釈液を使用する。他剤を混合しない。
3.本剤の投与に際しては、他剤との同時注入を行わない。
4.本剤投与の前後に生理食塩液によるライン洗浄(フラッシング)を行う。
慎重投与
1.腎障害のある患者。
2.うっ血性心不全又はその既往歴のある患者[うっ血性心不全の悪化又は再発を来す恐れがある]。
3.薬物過敏症の既往歴、アレルギー既往歴のある患者。
4.肝障害のある患者[肝障害を悪化させる恐れがある]。
5.ワルファリン投与中の患者。
6.高齢者。
重要な基本的注意
1.腎機能障害のある患者に本剤を投与する場合には、血清クレアチニン値を測定するなど観察を十分に行い、腎機能障害悪化がみられた場合には他の抗真菌剤への切り替えも考慮する。
2.本剤を健康成人に投与したところ、一過性かつ無症候性の左室駆出率低下が観察され、イトラコナゾールは陰性変力作用を有することが示されていることから、本剤はうっ血性心不全又はその既往歴のある患者に対しては、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与する。
3.虚血性心疾患、基礎心疾患(弁膜症等)、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、その他の浮腫性疾患等うっ血性心不全を起こす恐れのある患者に対して本剤を投与する場合には、その危険性について十分に説明するとともに、下肢浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
4.本剤の投与に際しては、肝疾患の既往歴、薬物過敏症、アレルギー既往歴等について十分な問診を行い、これらの現症又は既往歴のある患者については、投与中止又は慎重投与について考慮する。
5.本剤の投与に際しては、血液検査、肝機能・腎機能検査、血中電解質検査等を定期的に行うことが望ましい。
6.本剤とワルファリンとの併用において、ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇を来した症例が報告されているので、本剤投与開始にあたっては、あらかじめワルファリン服用の有無を確認し、ワルファリンと併用する場合は、プロトロンビン時間測定及びトロンボテストの回数を増やすなど慎重に投与する。
7.真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症の場合:1).真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症の場合、本剤投与開始後に、腫瘍熱・薬剤熱等の非感染性の発熱であることが確認された場合には、速やかに投与を中止する。
2).真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症の場合、本剤投与開始後は随時治療効果を評価し、効果が認められない場合は、本剤の中止、他の薬剤に変更するなど適切な処置を行う。
相互作用
本剤は、主に肝チトクロームP450・3A4(CYP3A4)によって代謝される。また、本剤は、CYP3A4及びP糖蛋白に対して阻害作用を示す。他の薬剤との相互作用
はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、患者の状態を十分観察し、慎重に投与する。また、本剤投与終了後の血漿中薬物濃度は、本剤の投与量及び投与期間に応じて徐々に低下するため、本剤によって代謝が影響される薬剤の投与開始に際しては患者の状態を十分に観察し、慎重に投与する。
1.併用禁忌:1).ピモジド<オーラップ>、キニジン(硫酸キニジン)、ベプリジル<ベプリコール>[これらの薬剤の血中濃度上昇によりQT延長が発現する可能性がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
2).トリアゾラム<ハルシオン>[トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長が現れることがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
3).シンバスタチン<リポバス>[シンバスタチンの血中濃度上昇により横紋筋融解症が現れやすくなる(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
4).アゼルニジピン<カルブロック、レザルタス配合錠>、ニソルジピン<バイミカード>[これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
5).エルゴタミン<クリアミン配合錠>、ジヒドロエルゴタミン<ジヒデルゴット>、エルゴメトリン(エルゴメトリンマレイン酸塩注)、メチルエルゴメトリン<メテルギン>[これらの薬剤の血中濃度上昇により血管攣縮等の副作用が発現する恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
6).バルデナフィル<レビトラ>[バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
7).エプレレノン<セララ>[エプレレノンの血中濃度を上昇させる恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
8).ブロナンセリン<ロナセン>[ブロナンセリンの血中濃度が上昇し作用が増強する恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
9).シルデナフィル<レバチオ>[シルデナフィルの血中濃度を上昇させる恐れがある(シルデナフィルとリトナビルの併用によりシルデナフィルのCmaxが3.9倍に増加及びリトナビルの併用によりシルデナフィルのAUCが10.5倍に増加したとの報告がある)(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
10).タダラフィル<アドシルカ>[タダラフィルの血中濃度を上昇させる恐れがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用によりタダラフィルのAUCが312%増加及びケトコナゾールの併用によりタダラフィルのCmaxが22%増加したとの報告がある)(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
11).アスナプレビル<スンベプラ、ジメンシー配合錠>[アスナプレビルの血中濃度が上昇し肝臓に関連した副作用が発現・重症化する恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
12).バニプレビル<バニヘップ>[バニプレビルの血中濃度が上昇し悪心・嘔吐・下痢の発現が増加する恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
13).スボレキサント<ベルソムラ>[スボレキサントの作用を著しく増強させる恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
14).イブルチニブ<イムブルビカ>[イブルチニブの血中濃度が上昇し副作用が増強される恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
15).チカグレロル<ブリリンタ>[チカグレロルの血中濃度が上昇し出血の危険性が増大する恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
16).アリスキレン<ラジレス>[イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある(本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる)]。
17).リバーロキサバン<イグザレルト>[リバーロキサバンの血中濃度が上昇し出血の危険性が増大する恐れがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用によりリバーロキサバンのAUCが158%増加及びケトコナゾールの併用によりリバーロキサバンのCmaxが72%増加したとの報告がある)(本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用
により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる)]。
18).リオシグアト<アデムパス>[リオシグアトの血中濃度を上昇させる恐れがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用によりリオシグアトのAUCが150%増加及びケトコナゾールの併用によりリオシグアトのCmaxが46%増加し、また、ケトコナゾールの併用によりリオシグアトの消失半減期が延長し、ケトコナゾールの併用によりリオシグアトのクリアランスも低下したとの報告がある)(本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる)]。
2.併用注意:1).アトルバスタチン[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;横紋筋融解症が現れやすくなる(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
2).ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤(ビンクリスチン等)[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
3).メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、ブデソニド[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;これらの薬剤の副作用が増強されることがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
4).コルヒチン[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用
する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;コルヒチンの作用が増強されることがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)、なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者には、本剤を併用しない(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
5).ジソピラミド[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;ジソピラミドの血中濃度上昇によりQT延長が発現する可能性がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
6).ベンゾジアゼピン系薬剤(ミダゾラム、ブロチゾラム、アルプラゾラム)、抗精神病薬(ハロペリドール、クエチアピン)、免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス水和物)、抗悪性腫瘍剤(ドセタキセル水和物、エベロリムス、テムシロリムス、ゲフィチニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、ラパチニブ、ボルテゾミブ、イマチニブ、スニチニブ)、オピオイド系鎮痛剤(フェンタニル、メサドン)、ブプレノルフィン、セレギリン、ガランタミン、モザバプタン、エレトリプタン、サルメテロール、シクレソニド、フルチカゾン、アプレピタント、ソリフェナシン、トルテロジン、シロスタゾール、シナカルセト、エバスチン、サキナビル、ダルナビル、マラビロク、オキシブチニン、ドンペリドン[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
7).抗精神病薬(アリピプラゾール)[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax・AUC・t1/2が各19.4%・48.0%・18.6%増加したとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
8).抗精神病薬(ペロスピロン)[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;本剤とペロスピロンの併用により、ペロスピロンのCmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加したとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
9).オピオイド系鎮痛剤(オキシコドン)[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少しAUCが51%増加<オキシコドン注射剤>したとの報告があり、また、オキシコドンのAUCが144%上昇<オキシコドン経口剤>したとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
10).トルバプタン[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意する(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
11).イミダフェナシン[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;本剤とイミダフェナシンの併用により、イミダフェナシンのCmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加したとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
12).シルデナフィル<バイアグラ>[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax・AUCの増加が認められたとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
13).タダラフィル<シアリス・ザルティア>[併用により、タダラフィルの血中濃度を上昇させる恐れがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用によりタダラフィルのAUCが312%増加及びケトコナゾールの併用によりタダラフィルのCmaxが22%増加したとの報告がある)ので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
14).ワルファリン[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;ワルファリンの作用が増強し著しいINR上昇が現れることがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
15).シメプレビル[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;シメプレビルの血中濃度が上昇し副作用が発現する恐れがあるので、本剤とシメプレビルを併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意する(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
16).アキシチニブ[併用により、アキシチニブの血中濃度が上昇し副作用の発現頻度及び重症度が増加する恐れがあるので、やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意する(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
17).フェソテロジン[併用により、活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想されるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
18).ボセンタン[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;ボセンタンの血中濃度が上昇しボセンタンの副作用が発現しやすくなる恐れがある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
19).ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤<アゼルニジピン・ニソルジピンは併用禁忌>(ニフェジピン、ニルバジピン、フェロジピン等)、ベラパミル[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;また、心機能が低下する可能性がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害され、また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある)]。
20).イリノテカン[併用により、イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する(本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる)]。
21).ニロチニブ[併用により、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;ニロチニブの血中濃度が上昇しQT延長が現れることがある(本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる)]。
22).アピキサバン[併用により、アピキサバンの血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する(本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる)]。
23).ジゴキシン[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する(機序不明)]。
24).ブスルファン[併用により、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を減量するなど用量に注意する;本剤とブスルファンの併用により、ブスルファンのクリアランスが20%減少したとの報告がある(機序不明)]。
25).クラリスロマイシン、リトナビル、ホスアンプレナビル/リトナビル、エリスロマイシン[併用により、本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意する(これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
26).シプロフロキサシン[併用により、本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意する;本剤とシプロフロキサシンの併用により、イトラコナゾールのCmax及びAUCが各53.13%及び82.46%増加したとの報告がある(これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。
27).インジナビル、テラプレビル[併用により、本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があり、相互の血中濃度に影響を及ぼすことがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど用量に注意する(本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある)]。
28).ダルナビル/リトナビル[ダルナビル/リトナビル併用により、本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性があり(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用によりダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)、相互の血中濃度に影響を及ぼすことがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど用量に注意する(本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある)]。
29).カルバマゼピン、エトラビリン、リファブチン[併用により、本剤の血中濃度が低下することがあり、また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があり、相互の血中濃度に影響を及ぼすことがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど用量に注意する(これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進され、また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される)]。
30).リファンピシン、フェニトイン、イソニアジド、フェノバルビタール、エファビレンツ[併用により、本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意する(これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される)]。
31).ネビラピン[併用により、本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意する;本剤とネビラピンの併用により、本剤のCmax・AUC及びt1/2がそれぞれ38%・61%及び31%減少したとの報告がある(これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される)]。
32).メロキシカム<経口>[併用により、併用薬剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には、必要に応じて併用薬剤の投与量を調節するなど用量に注意する;本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある(本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる)]。
副作用
<承認時>承認時までに国内で実施した臨床試験(注射剤を2週間投与し、その後必要に応じカプセル剤を長期継続投与)での安全性評価対象例51例(うちカプセル剤継続投与36例)中、副作用(臨床検査値異常を含む)は33例(64.71%)に認められ、主なものは、ALT(GPT)増加、下痢、低カリウム血症等であった。なお、注射剤投与期間は51例中25例(49.02%)72件、カプセル剤投与期間は36例中24例(66.67%)44件に副作用が認められた。
国内臨床試験での主な副作用:1.ALT(GPT)増加:全投与期間(n=51);6(11.76%)、注射剤投与期間(n=51);5(9.80%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);4(11.11%)。
2.下痢:全投与期間(n=51);6(11.76%)、注射剤投与期間(n=51);3(5.88%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);4(11.11%)。
3.低カリウム血症:全投与期間(n=51);6(11.76%)、注射剤投与期間(n=51);1(1.96%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);6(16.67%)。
4.AST(GOT)増加:全投与期間(n=51);4(7.84%)、注射剤投与期間(n=51);3(5.88%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);3(8.33%)。
5.γ-GTP増加:全投与期間(n=51);3(5.88%)、注射剤投与期間(n=51);3(5.88%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);0。
6.発疹:全投与期間(n=51);3(5.88%)、注射剤投与期間(n=51);2(3.92%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);1(2.78%)。
7.便秘:全投与期間(n=51);3(5.88%)、注射剤投与期間(n=51);1(1.96%)、カプセル剤継続投与期間(n=36);2(5.55%)。
<本剤からイトリゾール内用液1%への切り替え投与承認時>真菌感染症:真菌感染症に対する臨床試験(注射剤を3から14日間投与し、その後内用
液を継続投与)での安全性評価対象16例(うち内用液継続投与13例)中、副作用(臨床検査値異常を含む)は16例(100%)に認められ、主なものは、下痢10例(62.5%)、尿中β2ミクログロブリン増加7例(43.8%)、低カリウム血症6例(37.5%)等であった。
真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症:真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症に対する臨床試験(注射剤を3から14日間投与し、その後内用液を継続投与)での安全性評価対象23例(うち内用液継続投与22例)中、副作用(臨床検査値異常を含む)は22例(95.7%)に認められ、主なものは、低カリウム血症11例(47.8%)、肝障害9例(39.1%)等であった。
<再審査終了時>使用成績調査(注射剤を2週間投与し、その後必要に応じ経口剤を長期継続投与)における副作用(臨床検査値異常を含む)は1,060例中311例(29.34%)に認められ、主なものは肝機能異常72例(6.79%)、低カリウム血症72例(6.79%)、AST(GOT)増加30例(2.83%)、肝障害28例(2.64%)、ALT(GPT)増加25例(2.36%)、腎障害23例(2.17%)、Al-P増加21例(1.98%)等であった。
重大な副作用
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).うっ血性心不全(0.72%)、肺水腫(頻度不明):うっ血性心不全、肺水腫が現れることがあるので、観察を十分に行い、下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
3).肝障害(2.52%)、胆汁うっ滞(頻度不明)、黄疸(0.09%):肝障害、胆汁うっ滞、黄疸等が現れることがあるので、食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意し、肝機能検査を行うことが望ましいが、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
4).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(0.18%)、多形紅斑(頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎(紅皮症)、多形紅斑が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
5).間質性肺炎(0.63%):間質性肺炎が現れることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).感染症:(頻度不明)鼻炎。
2).過敏症:(頻度不明)血管浮腫。
3).代謝・栄養:(1%以上)低カリウム血症、低ナトリウム血症、(1%未満)高カリウム血症、食欲減退、血中コレステロール減少、高トリグリセリド血症、(頻度不明)総コレステロール増加。
4).精神神経系:(1%未満)浮動性眩暈、頭痛、不安、振戦、不眠、傾眠、(頻度不明)錯感覚、末梢神経障害、感覚鈍麻、錯乱状態。
5).循環器:(1%未満)血圧上昇、徐脈、動悸、血管障害、不整脈、右脚ブロック、潮紅、低血圧、(頻度不明)心室性期外収縮、狭心症発作、心電図異常、頻脈、高血圧。
6).呼吸器:(1%未満)呼吸困難、咳嗽、発声障害、(頻度不明)咽喉頭疼痛。
7).消化器:(1%未満)悪心、下痢・軟便、便秘、腹部不快感、嘔吐、口内炎、腹部膨満、腹痛、上腹部痛、鼓腸、胃炎、胃十二指腸潰瘍、(頻度不明)消化不良、おくび、舌炎、腹部痛・腰背部痛、口腔内痛、歯周炎。
8).肝臓:(1%以上)肝機能異常、AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、Al-P増加、γ-GTP増加、LDH増加、(1%未満)高ビリルビン血症、(頻度不明)LAP増加。
9).皮膚:(1%以上)発疹、(1%未満)湿疹、蕁麻疹、皮膚そう痒症、皮膚乾燥、紅斑、皮膚腫脹、(頻度不明)白血球破砕性血管炎、脱毛、光線過敏性反応、紅斑性発疹。
10).腎臓:(1%以上)腎障害、(1%未満)尿検査異常、血尿、頻尿、尿円柱、尿量減少、(頻度不明)尿失禁、*腎機能検査値異常[*:イトリゾール内用液の国内臨床試験において認められた次の事象を含む:尿中β2ミクログロブリン増加、β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿中α1ミクログロブリン増加、尿検査異常]、腎尿細管障害、蛋白尿。
11).血液:(1%以上)白血球減少、(1%未満)白血球増多、好中球増加、血小板減少、好中球減少、貧血、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、(頻度不明)顆粒球減少、好酸球増多。
12).生殖器:(頻度不明)勃起不全、月経異常。
13).臨床検査:(1%以上)BUN上昇、(1%未満)血中クレアチニン増加、体重増加、CRP増加、(頻度不明)尿糖陽性、血清尿酸上昇、血中リン増加、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、CK増加(CPK増加)。
14).その他:(1%未満)発熱、倦怠感、浮腫、末梢性浮腫、投与部位反応、異常感、悪寒、自傷、無力症、腫脹、筋硬直、投与部位疼痛、(頻度不明)血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、耳鳴、難聴、味覚異常、胸痛、高血糖、多汗症、顔面浮腫。
高齢者への投与
高齢者における本剤使用の臨床データが限られているため、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ラット、マウス)で催奇形性が報告されている]。
2.授乳中の婦人には本剤投与中の授乳を避けさせる[ヒトで母乳中へ移行することが報告されている]。
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立されていない(使用経験がない)。
適用上の注意
1.投与経路:本剤は点滴静注にのみ使用する。他剤と同じラインで同時注入するとイトラコナゾールが析出する可能性があるので、投与に際しては、専用フィルターセットを用
い独立した点滴ラインとし、他品を代用してはならない。
2.調製時:1).本剤と専用希釈液との容量比が1:2以外ではイトラコナゾールが析出する可能性がある。
2).専用希釈液に本剤を注入した直後、イトラコナゾールの析出により白濁することがあるが、混和することにより再溶解し澄明な溶液に戻る(目視により析出物がないことを確認する)。
3).調製後は速やかに使用する(やむをえない場合は、直射日光を避け、2~8℃で保存し、24時間以内に使用する)。
3.投与方法:1).本剤1アンプル全量を専用希釈液に1回の操作で注入後、静かに混和し、専用フィルターセットのビン針を挿入する。
2).専用フィルターセットのクレンメを緩め、専用フィルターセットの三方活栓まで希釈後溶液を満たす。
3).5~10mLの生理食塩液を専用フィルターセットの三方活栓から流し、フィルターを予め生理食塩液で満たし、専用フィルターセットを留置針等の患者側ラインに接続する。その後、留置針等の患者側ライン中に残留する他の薬剤との混合を避けるため、生理食塩液を専用フィルターセットの三方活栓経由でゆっくり注入し、留置針等の患者側ラインを洗浄(フラッシング)する。
4).1時間かけて全量投与する(投与速度が1mL/分になるように専用フィルターセットの点滴筒を1秒1滴に調節する)。
5).留置針等の患者側ライン中に残留する本剤が他の薬剤と混合することを避けるため、投与終了後生理食塩液を専用フィルターセットの三方活栓経由でゆっくり注入し、留置針等の患者側ラインを洗浄(フラッシング)する。
6).使用済みの専用フィルターセットは廃棄し、再使用しない。
その他の注意
1.ラット及びイヌの3カ月静脈内投与試験において、添加物のヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンは、腎機能には影響を与えないが、腎臓及び膀胱において、高張な物質を排泄する過程で生じる適応性変化と考えられる浸透圧性腎症がみられている(この所見は3カ月の休薬後も軽度に残存していたものの、回復性が認められた)。
2.1カ月間静脈内投与試験において、ラットでは7.5mg/kg/日以上、イヌでは2.5mg/kg/日以上で副腎皮質腫脹を伴う副腎重量増加が認められている。
3.血糖降下剤との併用により、類似化合物<ミコナゾール>では著しい血糖低下が認められたとの報告がある。

1.血中濃度
1)単回投与:健康成人に本剤をイトラコナゾールとして50mg、100mg、200mgを1時間で単回静脈内投与したときの未変化体及びその主活性代謝物ヒドロキシイトラコナゾールの血漿中濃度は用量依存的に推移した。
健康成人に本剤を単回静脈内投与したときの血漿中濃度推移

健康成人に単回投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±S.D.)
→図表を見る(PDF)

2)反復投与:健康成人に本剤をイトラコナゾールとして100mg(n=6)、200mg(n=6)を投与開始から2日間は1日2回、3日目以降は1日1回5日間点滴静脈内投与したとき、未変化体と主活性代謝物の血漿中濃度は、投与2日後にはほぼ定常状態に達した。
健康成人に本剤を反復静脈内投与したときの血漿中濃度推移

2.分布
1)体組織への分布
外国人(患者・健康成人)のデータでは、イトラコナゾール100mg経口投与後の肺、腎、肝、皮膚等の組織内未変化体濃度は血漿中濃度よりも高かった。
2)乳汁移行性
外国人(健康女性)のデータでは、授乳婦にイトラコナゾール1回200mgを1日2回経口投与したとき、乳汁中に未変化体が検出された。
3)血漿蛋白結合率
99.8%(in vitro、平衡透析法、0.5μg/mL)
3.代謝
ヒトにイトラコナゾールを経口投与したとき、肝臓で主に代謝され、主な代謝物はヒドロキシイトラコナゾールである。
代謝物の活性の有無:ヒドロキシイトラコナゾール(主活性代謝物)は、未変化体と比較してほぼ同等の抗真菌活性を示す。
代謝酵素(チトクロームP450)の分子種:CYP3A4
4.排泄
健康成人に本剤を単回及び反復静注したとき、未変化体及びヒドロキシイトラコナゾールの尿中排泄率はそれぞれ投与量の1%未満であった。
5.腎機能障害患者における薬物動態(外国人)
腎機能低下を示す外国人患者を対象に本剤200mgを1時間かけて単回静脈内持続投与(ヒドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリン8g含有)したとき、中等度(クレアチニンクリアランス(Ccr)20~49mL/分)及び重度(Ccr<20mL/分)腎機能障害患者では腎機能正常患者に比べ、未変化体のAUCがそれぞれ約30%及び40%減少した。また、重度腎機能障害患者では腎機能正常患者に比べ、ヒドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリンの全身クリアランスが1/6に減少し、t1/2が6倍に延長した。
6.ヒドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリン
健康成人に対して本剤を1時間かけて単回静脈内持続投与したとき、添加物であるヒドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリンの血中濃度は、2~8gの用量範囲において線形性が認められた。また、投与後24時間以内に投与量の83.5~94.3%が尿中に排泄された。

1.国内で実施された臨床試験
本剤最大2週間投与後カプセル剤を最大12週間投与した臨床試験における総合効果の有効性は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

2.海外で実施された臨床試験
1)侵襲性肺アスペルギルス症
血液疾患等を基礎疾患に有する侵襲性肺アスペルギルス症患者31例を対象に、イトラコナゾール注射剤2週間投与後カプセル剤12週間投与した臨床試験では、イトラコナゾール投与終了時の改善率は48%(15/31例)であった。
2)発熱性好中球減少症
発熱性好中球減少症患者を対象に、イトラコナゾール注射剤1~2週間投与後内用液を好中球数が2日間連続で500/μLを超えるまで投与した臨床試験では、総合臨床効果は47%(84/179例)であった。

1.抗真菌作用
1)アスペルギルス属、カンジダ属、クリプトコックス属、ブラストミセス属、ヒストプラスマ属に対してin vitroで強い抗真菌活性を示した。
2)マウス、モルモットの免疫正常動物及び実験的な免疫不全動物におけるアスペルギルス症、カンジダ症、クリプトコックス症に対して高い有効性を示した。
2.作用機序
真菌のチトクロームP450に特異的に作用して、真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成を阻害する。イトラコナゾールは哺乳類由来のチトクロームP450には影響が少なかった。

製造販売会社
ヤンセンファーマ
販売会社
 

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